【紛失回数3回】外国で最もやってはいけないこと、それは乗り物のキーをなくすこと

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【紛失回数4回】外国で最もやってはいけないこと、それは乗り物のキーをなくすこと

 外国で最もやってはいけないことの1つは乗り物のキーを無くすことです。

 外国での紛失は日本と違い、まず戻ってくることはありません。日本ならば、例え財布を落としたとしても、最寄りの交番に行けば届いていることが珍しくありません。しかも中身そのままに。

 外国で財布を無くすというのもかなり厳しいですが、僕は乗り物の鍵の方がしんどいように感じます。

 外国で乗り物に乗るということは、ほとんどの場合がレンタルだと思います。自分のクルマやバイクならばなんとかなるかもしれませんが、レンタカーやレンタルバイクの鍵をなくすと弁償しなければなりません。そしてクルマやバイクはその国の物価に関わらず、ある程度高価なものになってきます。バイクの鍵でも紛失は10万近い請求をされることもあります。

 さらに、そのキーのなくし場所によってもまたやっかいな状況はレベルが上がります。例えば人里離れた観光地や田舎道で紛失した場合には、助けを呼ぶ手間やそれらのコミュニケーションの難易度がググッと上がるのです。

 外国でクルマやバイクをレンタルした際には、どんなに楽しくてはしゃいでいても、鍵の存在を意識しておく必要があります。

 今回は「ポケットに手をつっこんで真っ青になる」という経験をしないための反面教師として、僕の恐怖の鍵紛失エピソードを紹介しようと思います。

 

ミャンマーのパアン

 

 ミャンマー観光は主にバイクを使っていました。

 有名なパガン遺跡はもちろん、秘境パアンでも秘境感溢れる洞窟や寺院をたくさんバイクで走りまわっていました。それはもう最高な旅だったのですが、血の気の引く出来事がその洞窟巡りの際に起きてしまったのです。

 パアンには冒険心をくすぐられるような洞窟がたくさんあり、僕はバイクで行ける範囲のものは全て行ってやろうと思い立ちました。山々に囲まれた田園風景を眺めながらのツーリングは気持ち良くて時を忘れます。

 しかし、後半になってくるといつの間にか疲れがドッと押し寄せてきました。その日はもう6時間以上もあっちに行ったりこっちに戻ったりしていたので、バイクに跨っているだけとはいえ疲弊していました。加えて東南アジアの太陽と湿気にジリジリと体力を奪われ、いつの間にかヘトヘトになっているのです。それでも全ての洞窟を巡り切ろうと頑張っていました。

 バイクに乗る→降りる→洞窟に入る→戻ってバイクに乗る

 この単純な繰り返しが、とある洞窟で止まりました。ポケットにあるはずのバイクのキーがないのです。さっきまで暑かったのですが、スーッと背筋が冷たくなります。暑い東南アジアですぐに涼める方法としてバイクのキーをなくすという方法があることを知ります。

 駐車場はもう目の前ですが、急いで洞窟に戻ります。受付のおじいちゃんに事情を説明すると、無料で再入場させてくれました。しかしその洞窟はよりにもよって最大級。しかも停電中でした。さらに頭上は目だけキラキラしているコウモリがキーキー大合唱しており、足元はコウモリのフンだらけです。ちなみに神聖な場所なので裸足です。

 到底アイフォンと懐中電灯の光だけでは探し当てられるものではありませんでした。

 肩を落とし、頭は真っ白でこれからどうすればいいのかも分からず、駐車場に戻るとバイクにキーはさしっぱなしでした。めでたし。

 

 最高だった秘境パアンの記事を↓↓に置いておきます。

 

インドネシアのボロブドゥール

 

 インドネシアには仏教三大遺跡の1つであるボロブドゥール遺跡があります。

 他の2つはカンボジアのアンコールワット遺跡とミャンマーのパガン遺跡ですが、個人的にはボロブドゥール遺跡が最も観光地として見学しやすいように感じました。理由は他の2つと比べてかなり綺麗に管理されているからです。日本人に人気のバリ島から近いというのも嬉しいポイントです。

 そんなボロブドゥール遺跡ですが、例の如くバイクを借りて宿から遺跡に向かいました。その時は旅友達がいたので2人乗りです。

 ボロブドゥール遺跡に入り、2人でキャイキャイはしゃぎながら観光して周ります。遺跡観光も後半に差し掛かり、ふとポケットに手を入れるとキーがありません。またまたーとか思いながらカバンをひっくり返してみましたが見つかりません。僕は真っ青になって、友達を見上げました。

 そしてプランを話しました。「僕がタクシーでバイク屋まで行き土下座する→合鍵、もしくはバイクを運べるトラックを連れて戻ってくる→君にはこの辺の喫茶店で茶でも啜っててもらう」

 僕だけならまだ良かったのですが、迷惑をかけてしまうことが申し訳なくて終始ペコペコでした。

 駐車場に戻り、バイクを確認します。(キーはない……パアンのようにはいかないか。オワタ)

 一応管理人らしきおっちゃんにもキーが落ちていなかったか聞いてみましたが、そんなものはないと首を振ります。首を振るおっちゃんの後ろの壁に、バイクのキーがぶら下がっていました。

 おいおいおいおいとツッコミを入れるとすぐに返してくれたのでした。めでたし。

 

 ボロブドゥール遺跡については↓↓をどうぞ。

 

ニュージーランドのヘイスティングス

 

 ニュージーランドで僕は人生で初めてクルマを購入したのです。

 トヨタのエスティマです。でっかいファミリーカーです。僕はもう有頂天で得意気に毎日乗り回していました。乗り回していたと言っても、ほとんどは家から仕事先の農場までの往復でした。

 ある日の仕事終わり、肉体労働後特有の気持ち良い身体の疲れにひたりながら駐車場を歩いていました。ポケットに手をやるとクルマのキーがありません。僕は基本的に農場にはランチ以外の荷物はなく、カバンもないのでキーはポケット以外にありません。

 農場のどこかに落としたのだと気付きましたが、その農場は僕が今まで働いたどの農場よりも広大だったのです。どのくらい広大かというと、働く人を移動させるために農場内をバスが走っているくらいに広大です。

 えらいことになったと上司に話しますが、上司たちももうヘトヘトでめちゃくちゃ帰りたそうにしています。今日担当したエリアに連れてってくれないかと必死に頼み込みましたが、次の日も同じエリアに行くからその時で良いだろうと他人事です。

 とはいえ僕のミスで僕のワガママを通すわけにもいかないので諦めました。その日は上司のクルマで家まで送ってもらえたので助かりました。

 次の日、僕は自分の仕事をしつつめちゃくちゃあちこちに目を光らせていました。茂みの中に引っかかっていないかどうか、枯葉や土に埋もれていないか、砂利にまみれていないか、1日中探し回りましたが見つかりませんでした。

 いつもより肉体的にも精神的にもクタクタになってその日の仕事は終わりました。その日は給料日が近く、自分がどれだけの成績を残したかをチェックできる表が事務所に張り出されているので見に行くことにしました。その成績によって給料が変わってくるのです。

 事務所によったついでにクルマのキーが届けれらていないかを尋ねてみると、あっさりと返ってきました。上司は「あーそれ君のだったの。昨日の昼に届いてたよ」という謎の一言に混乱しながらも心の底から安堵しました。めでたし……にはならない運命が僕と僕の愛車に待ち受けていることを、この時はまだ知るよしもありませんでした。

 

 その後の不幸が↓↓です。

 

最後に

 見栄を貼って「紛失回数3回」とか言っていますが、実はもっとなくしています。

 今回は紛失と言っても全て見つけ出しているので幸運な方ですが、完全に紛失したことも2回ほどあります(もっとあるかも)。

 僕は外国でのドライブやツーリングが大好きなので、よくレンタカーやレンタルバイクを利用します。その際に心掛けていることは、キーを手にしたら常に行方を意識しておくということです。

 外国における運転で気をつけるポイントもまとめているので↓↓をどうぞ。

 

 最後まで読んで頂きありがとうございました!

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