安宿マニアによる安宿のススメ【不潔?危険?盗難被害は?一泊いくらくらい?プライバシーは?】

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安宿マニアによる安宿のススメ

 数年間外国の安宿に泊まり歩き、時には管理人もしていた安宿マニアがつらつらと安宿について書き連ねている記事です。

 実際に泊まったことのある人はもちろん、これからバックパッカーや旅行をする上で泊まってみたいけれどなんだか不安という人の問題解決の一端を担えれば幸いです。

 ただただ安いだけなら誰もが飛びつく宿泊施設ですが、安いのには理由があるのが常です。今回は実際によく聞かれる衛生面安全面価格面、そして安宿を選ぶ理由の4つを取り上げました。特に何も参考にせず、全て僕の経験則を元に書いているので、一人の旅人の意見として見てもらえればと思います。

 

衛生面

施設全般

 普通のホテルと比べると不衛生な宿が多いのは事実です。

 一般的なホテルや旅館といった宿泊施設では隅から隅までピカピカで、ホコリを見つけるのが大変なくらいに清潔に保たれています。病院の次に清潔なのはホテルなんじゃないかと思うくらいに掃除されています。

 一方安宿では掃除をしないわけではありませんが、ホコリを見つけることは簡単です。普通の家に溜まるようなところに当たり前にゴミが溜まっています。

 ここで一度安宿のフォローを入れておくと、安宿は普通の人が家で生活している範囲の掃除が行き届いています。極端に汚くて不潔な場所では、いくら安いからといっても人は泊まりに来ません。自分の住む部屋くらいの清潔さ、もしくは少し綺麗くらいの宿がほとんどです。

 別に床がピカピカに磨かれていなくても、別にカーテンに少しシミがついていても、それくらいなら気にしないよ、という人であれば、十分に許容できる範囲かと思います。

 

部屋

 部屋の清潔さも基本的には施設と同水準です。

 ただし、ドミトリールーム(相部屋)だけは少しだけ違っています。ドミトリーは4人部屋から多いところで10人以上の部屋もある相部屋のことです。シングルに泊まるよりも宿泊料金が安く、プライバシーがほとんどありません。

 ここだけは同室人が汚しているという場合があるので、安宿全般の清潔さとは比例しません。ひどく散らかしていると宿のスタッフが注意しますが、従わないような人もいたりします。

 あまりにも酷い様子は見たことがありませんが、スーツケースの中身を広げていたり食べ物を持ち込んでムシャムシャ食べているようなのが稀にいます。気になるようなら宿の人間に注意してもらいましょう。

 

水回り

 衛生面で一番気になるのは水回りだと思います。

 シャワー付きのシングルに泊まるなら特に問題はありません。外国は水圧が弱めだったり温度調節が難しかったりするくらいで、施設全般と同じくらいの清潔さ、つまりは施設全般と同じく一般家庭よりも少し綺麗くらいの感じです。

 共有シャワールームはドミトリーと一緒で、宿泊者のモラルに依存します。基本的に宿のスタッフたちが掃除をしてくれているので、後は汚す人間次第ということです。

 もし気になるようでしたら、掃除の時間をスタッフに尋ねておいて掃除後一番乗りを目指しましょう。足拭きマットがビショビショだと萎えるので、最高のシャワータイムを味わいたい時にはよく尋ねていました。

 

安全面

施設全般

 安宿では常に軽犯罪のリスクがつきまといますが、命の危機といった危険性はありません。

 宿泊者たちは一風変わってはいるものの、話してみると大抵はいい奴らです。むしろ普通のホテルなんかよりもホスピタリティに溢れた人たちと知り合えるかもしれません。

 気をつけなくてはならないのは盗難です。

 安宿のセキュリティは甘々なことが少なくありません。シングルやダブルの部屋でも鍵や窓がしっかりしているとは言い難いケースが少なくありません。

 とは言え強盗みたいなのは目にしたことも聞いたこともなく、ほとんどが置き引きです。貴重品だけは持ち歩きましょう。

部屋

 例え個室だとしても、一日中貴重品を部屋に残しておくのはオススメできません。貴重品ボックスや金庫があるならそこに入れる、もしくは持ち歩きましょう。

 ドミトリーはさらに警備が手薄です。

 盗まれて致命的になるようなものは必ず持ち歩きましょう。できれば小さなバッグを工夫して自分のベッドにロックできれば、寝ている時でも対策できます。

 僕は無数のドミトリーに泊まっていますが、盗難被害には一度も遭っていません。少し注意していれば、クリアできるリスクなのです。

 私見ですが、ドミトリーである程度盗難対策をするのはマナーだと思っています。たまにスーツケースやバックパックの中身を散らかして、財布やカメラなんかをほっぽっている人がいますが、盗まれても何も言えないと思います。

 ちなみにドミトリーは男女別の宿もあります。変な男(女)に目をつけられたくない人は薬指に指輪をつけておきましょう。万国共通の魔除けになります。

 

価格面

 

 安宿の明確な線引きというのはないのですが、自分ではザックリ1,000円くらいまでなら安宿かなあと思っています。

 ただし国によって大分差があります。街で最安値の宿が4千円を超えてくることもありました。

 そして200円で一泊できるような宿もありました。

 安宿の探し方として、今日最強のアプリブッキングドットコムで最安値検索して、行先の宿事情を調べてみましょう。ひと昔前のように地図を頼りに歩き回って宿を探す必要はもうないのです。

 

安い以外に安宿を選ぶ理由

 

 安い以外にメリットがないように思われがちですが、安宿には普通のホテルにはない良さがたくさんあります。以下に箇条書きしてみました。

・安い故の工夫が興味深い。

・スタッフとの距離が近く、友達になれたりする。

・他の宿泊客との距離も近いので、友達になれたりする。

・現地のローカルな情報をゲットしやすい。

・ローカルなツアーがあったりする。

・綺麗でお洒落な洗練された安宿も存在する。

・ホテルよりも個性的で多様性を感じられる。

・色んな国の人たちと知り合える。

・たくましくなれる(ハズ)。

 

最後に

 旅を始めた頃は、それこそお金を節約するために安宿を選んでいましたが、今では面白くて安宿を選んで泊まっています。

 人とのコミュニケーションが好きだったり、アドベンチャーをもっと求めているような人にはピッタリだと思います。気をつけていれば、盗難なんかのマイナス面も帳消しにできますし、メリットだけが残ります。

 リゾートホテルも良いですが、たまには安宿で宿代を節約してお土産に当てたり、友達を作って一緒に観光したりするのも悪くないのかなと思います。

 

 旅に関する色々をたくさんまとめているのでコチラの一覧もどうぞ。

 

 最後まで読んで頂きありがとうございました!

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