これは「◯◯過ぎる安宿4選」の続きですが、内容は繋がっていないのでどちらを先に読んで頂いても問題ありません。
外国の安宿を泊まり歩く生活を5年ほど続けました。
時には安宿以外にもシェアハウスや民泊なんかも利用しましたが、基本的にその国や地域で最安値付近の宿に泊まり続けてきました。安宿に泊まる理由は色々とありますが、楽しいからやっているわけで誰かにやらされていたり仕事でしているわけではありません。
安宿は安宿たる由縁があることが多く、それは「◯◯過ぎる」という風に何かが振り切られていたりします。今回は僕が泊まってきた無数の安宿の中から、そんな何かに振り切りすぎている安宿を4つ紹介します。
物置き過ぎる宿
めちゃくちゃ物置きな宿がインドにありました。
どういうことかというと、エントランスを入ると小さな庭のようなスペースがあり、目の前には普通のゲストハウスが建っています。ゲストハウスの中には受付があり、部屋があり、とごく普通の宿泊施設の造りです。
しかし、その建物内にはシングルとダブル、そしてファミリールームしかありません。最安値で泊まれるドミトリー(相部屋)はないのです。かと言ってその安宿がドミトリーを持たないというわけではありません。ドミトリーはそことは別の建物にあるのです。
ゲストハウスのスタッフに案内されるままについて行くと、たった今やって来たエントランスの方に戻っていきます。そして小さな庭スペースにある納屋みたいなところに連れて行かれます。
コンテナハウスと言えばなんだかお洒落な感じになってしまいますが、そこは完全に元々は物置きとして使っていたことがバレバレの薄汚い箱でした。トタンで所々補強されており、中には2つの2段ベッドが収納されていました。
その日からは僕もそこに収納されたわけですが、隙間風も日差しも差し込みまくりのほぼ外でした。雨対策はしっかりしているようで、ザーザー降った日でも天井からの雨漏りは一切せず、下から流れ込んで来る水でバックパックがビショビショになるだけで済みました。
割とクレイジーな宿だと思いましたが、そこに1週間ちょっと滞在した僕があまり言えたことではないかもしれません。
食べ過ぎる宿
タイにある最高な宿です。
そこでは無料の朝食がついてくるのですが、それがなんとバイキングなのです。たまーにですが見かけるサービスなのでそこまで珍しくもありませんが、その宿の素晴らしかったのは色々な料理が楽しめることです。
大抵はお腹を満たすことだけを目的にしたような品が食べ放題という感じですが、そこはバリエーションも豊富で色んなタイフードが楽しめました。パッタイ、おかゆ、サラダ、ガパオ、チャーハン、スープ、フルーツ、デザート、等々が無料で食べ放題なのです。
朝食が無料だとしても、大した料理でなければ食べずに昼まで寝ていることが多いのですが、この宿に止まっていた時には毎朝目覚ましをかけて起きていました。バイキング形式でいくらでも食べてOKなので、ついつい食べ過ぎてしまってお昼ご飯は必要ありませんでした。
はっきりした金額は覚えていませんが、800円台だったかと思います。タイの安宿相場からすればやや高いかなくらいでしたが、宿内も清潔でコストパフォーマンスの素晴らしい宿でした。
眩し過ぎる宿
マレーシアの珍しい半地下の宿です。
半地下の建物自体が珍しい感じもしますが、その宿は半地下の部分があってそこがドミトリールームになっていました。
半地下は文字通り半分だけ地下に食い込んでいるのです。つまりもう半分は地上なので、窓から外を見ると人々の膝から下あたりがコンクリートを歩いているのが見えます。
僕は窓側似合った2段ベッドの上を選び、ベッドによじ登って寝転びました。ちなみにですが僕は2段ベッドは常に上を取ります。防犯と空間の広さとボロいベッドが落ちてこないようにです。
しかしこの時はその選択が大ハズレだったのです。
夜になり、僕はその失敗に気がつきました。その宿は曲がり角にあったのですが、車が来るたびにライトが舐めるように半地下の窓を照らすのです。半地下だからと油断しているのか知りませんが、そこの窓にはカーテンがついていません。
そこまで車通りの激しい通りではありませんでしたが、鬱陶しいことこの上なく、下のベッドが満員の理由がわかりました。
ケチすぎる宿
全てのオプションに費用がかかる安宿がエジプトにありました。
安宿に泊まった際の不遇は基本的に楽しむようにしているのですが、そこはかなりの不遇具合で辟易しました。覚えている限りで、ホットシャワー、ブランケット、マクラ、サンダル、ロッカー、ロッカーの鍵、ドライヤー、共有ルームの利用は有料でした。
サンダルってなんだよって思うかもしれませんが、僕が唯一課金したのがサンダルでした。受付の前で靴を脱がないといけないのですが、サンダルがないと外と同じくらい汚い床の上を素足で歩かないといけなくなります。汚くなるだけなら良いのですが、床の木が尖っていたり、瓶が割れていたりするのが見えたのですぐに借りました。
宿内のマキビシ対策に課金することになるとは思いませんでしたが、安宿としてやっていくための工夫なのでしょう。しかし個人的にですが、共有ルームの利用にお金を取るのはどうかと思いました。
最後に
安宿の記事を書くとどうしても全体的にディスりがちになってしまうのですが、それは愛ゆえにです。
その愛は僕の行動が示していると思います。嫌いだったら何年もかけて泊まり歩いたりしません。
他にも安宿に関する記事を書いているので↓↓をどうぞ。
最後まで読んで頂きありがとうございました!