「長年海外を放浪する方法するコツって何ですか?」
そんな質問をもし本気でしているなら、その時点で素質ありな感じはしますが、たまに聞かれるのです。僕は毎回「メンタル」と答えています。今回はその中身を具体的に3つにまとめてみました。
これは旅をするうちに自然と身についた、そして役に立つと思う気持ちの持ちようです。「旅をする上では必ず頭に入れておかなければならない!」とかいうものではなく、あくまでオススメのメンタリティです。
これから旅を始めるとか、迷っている人の参考になれば幸いです。
圧倒的なマイノリティ
圧倒的なマイノリティ(少数派)ということは圧倒的な弱者ということを意味します。
旅の基本状態は「土地勘がなく、知り合いがおらず、言葉が分からない」というものです。食べ物もその土地のルールも文化もよく分かっていない、もはや大きな赤ん坊も同然なのです。当たり前ですが、赤ん坊なら守ってくれる人がいますが、旅人は孤立無縁です。
このことを受け入れることがとても大切なのは、変に調子に乗らなくなることと、自国では当たり前のことに感謝したり気づきがあったりすることです。
現地で友達ができたとしたら、その友達はその土地と自分を結びつける大切な存在になるかもしれません。日本でちょっと知り合いができたくらいでは、そこまで大切に思ったりすることはないでしょう。「味方」の存在を作る難しさとその有り難さ、そして弱者の立場と気持ちを理解することになるでしょう。
東南アジアのラオスでたった一人バイクで旅をしていて、そのバイクが壊れたら。
ニュージーランドの高速道路でエンジンがオーバーヒートして大雨の中途方に暮れたら。
こんな時に助けてくれるのは見ず知らずの現地の方々です。英語も通じない村人たちが集まって来てバイクのバッテリーを変えてくれたり、大雨の中わざわざ出てきてくれて車のボンネットに頭を突っ込んでくれるおじいちゃん、こんな経験があると自分も圧倒的なマイノリティや弱者には優しくなろうと思えます。
現地へのリスペクト
僕の体感ですが、旅人の半分以上が現地をリスペクトしていません。
残念なことですが、舐めている人たちがほとんどです。人に上も下もないということを言葉では分かっていながら、芯から理解はできていないのだと思います。
難しそうなことを言い始めそうですが実はそんなことなく、簡単に現地へのリスペクトを心から手に入れる方法が一つあるのです。
現地で現地の友達を作ることです。親友になるというのは中々難しいですが、もし親友レベルで仲良くなれたとしたら、おそらく自然に現地に対するリスペクトが生まれていると思います。
エレベーターがないとかエアコンの効きが悪いとか、自動販売機がないとかいう理由で旅先の国々を見下さなくなります。むしろ、他の誰かが馬鹿にしたような態度を取るとムカつくようになります。
もしかしたらこれは僕だけなのかもしれませんが、どちらにせよ現地へのリスペクトがあると旅をしていて得することばかりなのでオススメです。もしかしたら最初から心からリスペクトというのは難しいかもしれませんが、少なくともその”ポーズ”だけは取っておくと良いと思います。
自転車でヘルメットを被らなければならないルールなら、馬鹿らしいと感じたとしても被りましょう。お酒が外で飲めないとか、チューインガムが禁止とか、日本とはルールが全然違うこともあるので、リスペクトして少しは調べて行くと良いのかなという感じです。
全てが”自己責任”
大人なら当たり前のことだろうと思うかもしれません。
しかし、旅ではもっとシビアなのかなと感じます。自分の行動がすぐに責任として跳ね返って来ることがあり、しかもそれが意図しない形だったりするのです。
大分抽象的に言いましたが、例えば、現地には現地のルールや文化があります。自分が現地にいる以上、それが当たり前のこととして要求されるのです。しかし、僕らは外国人なので、完璧にはルールや文化を把握しきることはできません。
「知らず知らずに行った行動や、良かれと思ってしたことに対しても責任を取る必要がある」ということです。懐いてくれた子供の頭を撫でることが許されていなかったり、運転中クラクションを鳴らさなかったが故に起きた事故にも責任を取らなくてはなりません。
全てにリスクが付き纏い、生きる難易度が上がるのです。それがまた醍醐味でもあるのです。
自己責任を意識することをなぜオススメするのかというと、自己解決能力が高まるからです。何か起きても、全てを自分で収拾する必要があるため、他人任せにならず自分で何とかする力がつきます。
旅以外でも役立つ力なので、普段から意識していても損はありませんが、旅でのトラブルの方が日本で起きるトラブルよりも新鮮で解決のしがいがあります。
最後に
他にも旅のエピソードやノウハウをまとめているのでコチラの一覧をどうぞ。
最後まで読んで頂きありがとうございました!