これは「シーシャ屋さんで出会った面白い人特集その6」の続きですが、内容は繋がっていないのでどちらを先に読んで頂いても問題ありません。
シーシャ屋さんには本当に色んな人たちが来ます。
日本と海外を併せたら少なくとも50軒以上はシーシャ屋さんを巡りましたが、そこには色んな出会いがありました。シーシャ屋さんにやって来る人はどこか変わった人が多く、良い意味で変な人たち、面白い人たちが集まるような気がします。
2店舗のシーシャ屋店員としても働いた経験がありますが、そこにやって来るお客さんたちも中々の曲者揃いで、働いていてとても楽しかったです。
今回はそれら国内外のシーシャ屋さんを通して関わった人たちの中から特に僕が面白いと思った人物や、またその人たちの経験談を紹介しようと思います。
オークランドのシーシャ屋オーナー
ニュージーランドのオークランドにはシーシャ屋が3店舗ほどあります。
僕の感覚ではどこも美味しくないし高いのですが、それでもたまに吸いたくなって週一くらいでは通っていました。その中でも特に美味しくないシーシャ屋に入り浸っていたのですが、その理由は店長(オーナー)がたまに話しかけてくれるのが嬉しかったからでした。
タドタドしい英語でも笑って会話をしてくれるので、居心地が良かったのです。余談ですが、シーシャ屋は味はもちろんですがこういった面も非常に大事だと思います。居心地とか、ホスピタリティとかです。
脱線しましたが、とにかくそこのオーナーは暇だと「ジャパニーズボーイ!」と声をかけてくれて、世間話に付き合ってくれます。僕はニュージーなまりの英語がかなり苦手で、聞き取れなさすぎる時には煙を吐いて誤魔化していました。シーシャは便利です。
僕は一つ彼に申し訳ないことをしたと今でも思っていることがあり、既に謝っていますがここでも懺悔として書き残しておこうと思います。
彼は良く、「どーだ俺のシーシャは?」とか「今日のシーシャはどうだ?」とかを良く尋ねてきました。それは僕にだけというわけではなく、お客さん全員に尋ねて回る彼の接客スタイルでした。僕は内心ずっと『クソマズい』と思いつつ「おいしーよ!」と言っていました。
ある日、熱の入ったシーシャ談義が始まり、僕は「日本のシーシャが今のところ世界で一番上手い。はっきり言ってニュージーランドのシーシャは最悪だ」と言いました。オーナーは「ここのシーシャも最悪か?」と尋ねて来て、僕は「同じようなもんだ」と答えました。
シーシャの美味い不味いというのは完全に個人の主観であり、食べる物や育った環境がまるで違う世界ではシーシャの世界(味)も違うのです。しばらく気まずくなっていましたが、僕がオーナーに謝るとニッコリ許してくれました。
女子校のモテモテ先生
羨ましい奴がシーシャ屋に来ていたのです。
一年目の女子高校教師でシーシャが大好きな奴なのです。家シーシャがメインということで、お店には月に一回行くか行かないかくらいと言っていましたが、僕がお店に立っている時は割と通ってくれたいい奴でした。
見た目は黒髪メガネの線の細い感じの地味〜な印象なのですが、彼の話すところによると学校ではめちゃくそにモテるのだそうです。なんでも他の男の教師はおじさんか清潔感のない奴しかいないらしく、消去法でモテているのだそうです。
消去法だろうがなんだろうがモテていることには変わりがなく、大変楽しそうに社会人のスタートを切っていました。
シーシャを良く作る人は言われたことがあると思いますが、「シーシャの匂いがする!」という褒め言葉なのか、遠回しに「クセー!」と言われているのか分からないコメントがあります。
彼はシーシャを作らない日はないというくらいにシーシャ好きなので、もちろんシーシャの香りを漂わせています。この香りは同族にはあまり感じられないのですが、普段シーシャに関わっていない人からするとかなり香るそうなのです。
何が言いたいのかというと、彼は高校でシーシャの香りをぶちまけて授業しているのです。その高校では高速で禁じられているにも関わらず、香水が流行っているそうなのですが、その火付け役が彼にあるかもしれないということで問題になっているのです。
「先生の香水って何てヤツですか!」
数多ある質問の中で、この質問が一番やっかいだと彼は頭を抱えていました。
確かに今ならまだシーシャだと明かしても良い気がしますが、当時(4、5年前)はシーシャは全くもって世間に浸透しておらず、同僚や上司にも言いづらいというのはよくわかる気がしました。
最終的に彼が出した苦肉の策が「インドから取り寄せているボディソープ」を盾に頑張っていると聞いて爆笑したのを覚えています。
超厳しいシーシャストイックモンスター
シーシャ好きにも鍋奉行みたいな人がいます。
シーシャのうんちくをしこたま溜め込んでおり、シーシャとはこうあるべきで自分の作るシーシャ以外は何かしらの欠点を見つけ出します。
シーシャに対する愛情の裏返しなので、話を聞いている分には「ふーんそうかそうか」としていれば良いですが、自分がシーシャを出す立場にいるとかなり緊張します。シーシャ屋スタッフの僕がボロクソに言われるということはつまり、僕のシーシャを「美味しいね」と言って吸ってくれている他のお客さんたちをボロクソに言うのと同じです。
結局のところシーシャの基本がなっていようがなかろうが、「美味いシーシャ」さえ食らわせれば何も文句は言われないので頑張るしかありません。ちなみに僕が出されたダメ出しは覚えているだけで「アルミの張りが甘い、水の量が多い、水の量が少ない、角が黒い、ホースの差込口に隙間、ボトルとステムの接合部分にラップがない、炭替えが遅い、穴に哲学がない」等々です。
まあ新人だった僕は鍛えられました。最後の「穴に哲学がない」以外は割と参考になったりならなかったりしました。
最後に
シーシャ屋さんには店員さんを含めて癖の強い人たちがたくさんいます。
僕の経験上そのほとんどの人たちが良い人たちで、話をしていてとても楽しいです。シーシャ屋さんで知らない人とお喋りすることもまた、シーシャの醍醐味の1つなのかなと思っています。
まだ行ったことがないと言う人も、もし興味が湧いたらこの機に近くのシーシャ屋さんを覗いてみてはいかがでしょうか。
最近ジワジワと増えてきている家シーシャ勢、自宅でシーシャを始める方法をわかりやすく記事にしているので↓↓をどうぞ。
最後まで読んで頂きありがとうございました!