シーシャ屋さんで出会った面白い人特集その3

シーシャ

 これは「シーシャ屋さんで出会った面白い人特集その2」の続きですが、内容は繋がっていないのでどちらを先に読んで頂いても問題ありません。

 シーシャ屋さんには本当に色んな人たちが来ます。

 日本と海外を併せたら少なくとも50軒以上はシーシャ屋さんを巡りましたが、そこには色んな出会いがありました。シーシャ屋さんにやって来る人はどこか変わった人が多く、良い意味で変な人たち、面白い人たちが集まるような気がします。

 2店舗のシーシャ屋店員としても働いた経験がありますが、そこにやって来るお客さんたちも中々の曲者揃いで、働いていてとても楽しかったです。

 今回はそれら国内外のシーシャ屋さんを通して関わった人たちの中から特に僕が面白いと思った人物や、またその人たちの経験談を紹介しようと思います。

 

国連加盟国全て行った人

 国連加盟国193ヵ国全てに訪れたことのあるという人に出会ったことがあります。

 僕自身旅が大好きでかれこれ5年ほどフラフラと外国を彷徨っており、その中で様々な人たちと無数の出会いと別れを繰り返してきました。それでも国連加盟国全てに行ったことのある人は中々いません。実際に僕は彼以外にそんな人に出会ったことがありません。

 何の因果かその出会いは旅先の安宿や観光地、移動中の乗り物の中などではなく、シーシャ屋だったのです。

 

 その人曰く、実は自分は国の数に囚われすぎてそこまで世界について詳しくないし、訪れた国の半分以上はあまり記憶にないそうです。

 少し休憩してから今度はお気に入りの国と、もっと見て回りたかった国を厳選してゆっくり旅するのだと言っていました。

 一番印象に残っていて好きな国はイラン、身の危険をリアルに感じたのはケニアのナイロビとアメリカで行ったエミネムのライブ終わり、2度と行きたくないのはモロッコとイギリス、ご飯が最高なのは中国とロシア、一番訪れているのはインドだそうです。

 イランが好きなのは人懐っこい国民性で、そんなイラン人たちとシーシャを囲んでワイワイするのが最高と言っていました。1人のイラン人と仲良くなり過ぎて、娘をもらってくれないかと言われているそうで、割と本気で悩んでいました。

 ケニアのナイロビでは銃を突きつけられたことがあるそうで、その相手は20歳は離れているであろう子供だったそうです。「その時の恐怖よりも、その子の目が忘れられない。説明できないけど、怖いより悲しいが勝った」と話していたのが印象的でよく覚えています。

 エミネムのライブ終わりに関しては、実は僕も経験がありました。ライブには行ったことないのですが、確かに普段治安の良い場所なのにライブ終わりのそのエリアは荒れがちでした。

 2度と行きたくないモロッコは人とご飯が合わない、イギリスも同じ理由だと言っていました。

 彼の旅の話は嫌味がなくてずっと聞いていられました。なぜその時にSNSでも何でも繋がっておかなかったんだろうと後悔しています。

 

 

ナンパ師の人

 いつも違う女の子をお店に連れてくる人がいました。

 週に1、2回必ず深夜にやってきて、女の子と楽しそうにテキーラとシーシャを頼むお客さんです。よくきてくれるので、段々と仲良くなって正体を聞くまでに至りました。

 最初はホストなのかと思っていたのですが、見た目は全く夜の雰囲気を醸していなかったので不思議に思っていました。

 連れの女性がトイレに行ったのを見計って炭替えに行き、尋ねました。

 「あー俺、ナンパ師なんすよ」

 僕はナンパ師という人種に、しかも自分からその身分を明かす人にそのとき初めて出会いました。興味津々で、女性がトイレに立つたびに席に行って色々話を聞きました。

 彼のナンパ方法は終電が終わった後、道端でひたすらに声をかけ続けるのだとか。基本的に成功するまでやめないので失敗したことはほとんどないと言っていました。デートスポットにシーシャがちょうど良いとのことで、お酒も一緒に置いているこのお店をヘビロテしていると言っていました。

 ちょっとゲスい質問もしてみましたが、基本的にそういった欲はないそうです。単純に女の子とお喋りしてシーシャを楽しみたいんだとのことで、それが本当かはさておき毎回かなりの金額をナンパ費やしているみたいでした。 

 

 

シーシャで人の命を奪った人

 シーシャで友達の命を奪った人に出会ったことがあります。

 彼はシーシャにどっぷりとつかっており、家で毎日シーシャを作って友達にも布教活動をしていたんだそうです。シーシャ好きは加速して、ついには友達の家にシーシャを持っていって振る舞うまでになったのだとか。

 ある日、彼はいつものようにシーシャを友達の家に持ち込んで煙をふかしながら、その友人と趣味のカードゲームに興じていました。

 夜もふけ、その日は友人宅に泊まることになりました。ゴロゴロしながらそのまま2人は自然と眠りについたのだそうです。

 彼は突然友人に叩き起こされ、寝起きだったのにも関わらずその瞬間に全てを理解したのだそうです。

 「何なら目を開ける前に全部分かったんだよね。めちゃくちゃ焦げ臭くて。あ、火事だ、寝てる間にシーシャ倒したんだ。炭が燃え移ったんだって」

 そしてそれは全くその通りだったのです。

 幸いにアパートが全焼することはなかったのですが、友人の部屋は丸焦げで家電から何から全て使い物にならなくなっていたと言っていました。

 「俺の集めたカードも、漫画も、フィギュアも全部一夜で燃やしやがったんだ。命よりも大切だったのに!」

 彼の隣で煙をふかす友人の溜飲はいまだに下がっていないようでした。

 

 

最後に

 シーシャ屋さんには店員さんを含めて癖の強い人たちがたくさんいます。

 僕の経験上そのほとんどの人たちが良い人たちで、話をしていてとても楽しいです。シーシャ屋さんで知らない人とお喋りすることもまた、シーシャの醍醐味の1つなのかなと思っています。

 まだ行ったことがないと言う人も、もし興味が湧いたらこの機に近くのシーシャ屋さんを覗いてみてはいかがでしょうか。

 「シーシャとはそもそも何ぞや?」と言う人のために、シーシャについてまとめた記事もあるので↓↓をどうぞ。

 

 最後まで読んで頂きありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました