3大仏教遺跡はカンボジアのアンコールワット、ミャンマーのバガン、そしてインドネシアのボロブドゥールです。インドネシアといえばやはりバリ島のイメージが強いですが、ここボロブドゥール遺跡があるのはお隣の「ジャワ島」です。バリ島に滞在していた僕はバスとフェリーでジャワ島まで移動しました。僕はこのルートのチケットを予約した際、バス→フェリー→バスだと思っていたのですが、バス(フェリー)でした。どういうことかというと、乗っているバスもろともフェリーに乗り込んでジャワ島まで行くのです。バスの乗り心地は聞いていたよりも全然良かったですが、通路がちょっと狭すぎるんじゃないかと思いました。こんな感じです。
このバスで「ジョグジャカルタ」という町まで行きます。静かで穏やかな良い町ですが、歩き回るには少し広いのでバイクのレンタルがオススメです。
僕は宿からバイクでボロブドゥール遺跡まで行きました。エントランスの手前にバイクを置くスペースがありますが、有料でした。僕はここの駐車場でバイクのカギを落とすという失態を犯しましたが、駐車場のおっちゃんが拾って保管しておいてくれました(優しい治安良い運がいい)。ボロブドゥールに入場してから失くしたことに気が付き、途中から観光どころではなく慌てふためいていました。
ボロブドゥール遺跡の入場料は26万ルピア(2000円くらい)でした。名のある遺跡なだけにまあまあいい値段しますね。 ちなみに外国人とインドネシア人で入口が分かれていて、チケットを買うとペットボトルの水を渡されます。昼間のインドネシアは灼熱ですから、熱中症対策でしょうか。入るとすぐにボロブドゥールの文字。
ちなみに中は割と広く、かなり綺麗に整備されていました。遺跡が無かったらただのキレイな緑の多い公園という感じです。道なりにずんずんと歩いて行くと、だんだんと見えてきました!
正直周りがキレイすぎて、遺跡に似合わなそうと思っていましたがそんなことありませんでした。大きさが大きさなので、遺跡の階段に足をかけた瞬間からそこはもう近代的なインドネシアではなく、周りの雰囲気は古代の仏教寺院に変わっていました。
階段を上がっていくと、いくつかの層になっていることに気が付きます。この層は全部で9層になっており、仏教における3界を表しているのだとか。そしてその層の周りを歩いてみると、遠くからは分かりませんでしたが、壁にたくさんのレリーフが彫られていることに気が付きます。風化が進んではいますが、これらはまだしっかりと形を残しており、思わず目を奪われます。なんと1万体にもおよぶ登場人物たちがいるということです。
ボロブドゥール遺跡へ行くと、首のない仏像をたくさん発見することができます。インドネシアがオランダ統治下にあった時代に、オランダ人たちが置物として頭だけ母国に持って帰ったとか……。その首のありかがオランダに残っているのかどうか少し調べてみましたが、見つけられませんでした。
この釣り鐘のようなものがストゥーパと呼ばれる仏塔です。ボロブドゥールはそれ自体が巨大な曼荼羅になっているらしいです。上からの写真は検索すると出てきますが、確かに綺麗な模様になっています。そしてここまでやってくるとどこを見渡しても景色が良いです。この壮大な絶景に目を奪われていると、いつの間にか日光でくらくらしてきます。お昼に行くと遮るものが何もないため、直射日光を浴び続けるので注意が必要です。
ちなみにボロブドゥール遺跡にはいくつか生き物の像がいます。「ライオン、多分ライオンだよなー」と思いながら、現れるたびにちらちら見ていたのですが、もやもやしたので帰ってすぐ調べました。ライオンでした。何やら獅子はブッダの乗り物だということです。
ちなみにボロブドゥール寺院の遺跡だけではありません。他にもいくつかの遺跡が点在しており、さほど離れていないので歩きで十分周れます。大きさと規模はボロブドゥールが圧倒的で、しかもルート的に一番初めに見ることになるので、他の遺跡は少し見劣りしてしまいます。かっこいいんですけどね。
ボロブドゥール寺院と違って人が少なかったです。無人故にむしろ遺跡感はこちらの方が強くて、しかも中まで入って行けるのでワクワクします。周りには崩れた遺跡の破片やら仏像の一部だとかが転がっていて、これからまた修理していくのかなと思いました。
ボロブドゥール遺跡は三大遺跡の中で一番巨大で、しかも丁寧に管理されていた印象です。遺跡だけではなくて絶景も楽しみたいという人にはかなりオススメの遺跡です。サンライズやサンセットも人気があり、別料金ですが見る価値はあると思います。僕は貧乏旅なので今回は残念ならがら諦めましたが、機会を作って次はどちらか申し込んでみようと思います。バリ島も近いですし、ボロブドゥールは個人的に三大遺跡の中では一番手軽に来れるのかなと思います。
ではでは