これは「◯◯過ぎる安宿4選Part.2」の続きですが、内容は繋がっていないのでどちらを先に読んで頂いても問題ありません。
外国の安宿を泊まり歩く生活を5年ほど続けました。
時には安宿以外にもシェアハウスや民泊なんかも利用しましたが、基本的にその国や地域で最安値付近の宿に泊まり続けてきました。安宿に泊まる理由は色々とありますが、楽しいからやっているわけで誰かにやらされていたり仕事でしているわけではありません。
安宿は安宿たる由縁があることが多く、それは「◯◯過ぎる」という風に何かが振り切られていたりします。今回は僕が泊まってきた無数の安宿の中から、そんな何かに振り切りすぎている安宿を3つ紹介します。
揺れすぎる宿
オーストラリアにある安宿です。
空港のすぐそばにあり、とても便利なので何度か利用したことがあります。揺れすぎるというのは、飛行機が上空を通過するたびにドミトリー(相部屋)のベッドが揺れるのです。線路や高速道路沿いの安宿に泊まったこともありましたが、ダントツでこの宿の揺れは激しかったです。
飛行機の音もかなりのものでしたが、その時々によって騒音も揺れも度合いが違っていました。宿の主みたいなヤツがおり(全然関係ないけど、ドミトリーの主みたいなヤツって必ず部屋の一番奥のベッドで、布でベッドカーテン作って基地みたいにして、私物の氾濫を抑え切れていないし髪長い)、この飛行機による揺れについて語るのです。
「〜ラインは驚くほど静かだが、〜ラインはパイロットが下手くそだから地面スレスレを飛ぶのでめちゃ揺れる」
ホントかよとか思いながら聞いていました。
ちなみに2番目に揺れた宿はタイのカオサン通り沿いにある宿でした。クラブの爆音ではずめます。
開放的すぎる宿
ベトナムにある安宿の話です。
僕は他の国ではおそらくされたことがないのですが、ベトナムの安宿ではパスポートを預けるシステムの宿が多々ありました。鍵を受け取り、料金も後払いで、チェックアウトまでパスポートを預けます。パスポートにはホチキスでレシートのようなものをとめられたり、日付のシールを貼られたりして、ベトナムでは1番パスポートを汚されました。
とにかくそんなベトナムの宿事情なのですが、めちゃ開放的な宿があるのです。まずその宿は鍵がありません。なぜならドアがないからです。ビルの2階部分になる小さな安宿なのですが、階段を上がれば誰でも入れてしまいます。
警備体制のズボラな宿にはたくさん泊まってきましたが、この宿はかなりレベルが高かった(低かった?)です。シングルやダブルの部屋は分かりませんが、ドミトリーの部屋には鍵がなく、常に宿中の窓が開け放たれていたこともあって空気の通りがすごく良かったです。建物の中で風を感じることができるホテルで、灼熱のベトナムにはちょうど良いと言えばちょうど良かったです。
そして事実、宿の関係者なのかオーナーの知り合いなのか分かりませんが、宿泊客ではないベトナム人のおっちゃんたちが何人も出入りしているのです。共有スペースでコーヒーをしばいていたり、弁当をかきこんだりしていました。
宿に残しておく荷物で一番盗られて困るのはバックパックそれ自体です。最悪中身を全部盗られても、バックパックはベッドに繋いで鍵をかけておけばまず大丈夫です。しかし、僕がこの宿で一番恐れていたのはパスポートの管理です。
宿に預けているパスポートの管理が雑すぎなのです。受付の棚は外から丸見えで、宿泊客たちのパスポートがもろ見えなのです。受付に人が常駐しているならまだしも、基本的に誰もいないのです。
結局トラブルにはなりませんでしたが、安宿の警備体制の底を見た気がしました。
動物園すぎる宿
オマーンにある安宿でめちゃ動物園ぽい宿がありました。
広めの庭に色んな種類のヤギがおり、ポニーや犬やニワトリ、カメ、鳥なんかもいました。他にもごちゃごちゃ動物がいましたが、なぜかヤギ以外はバラバラの種類の動物たちが囲いの中をウロウロしていました。ヤギも種類が違うので全部バラバラな動物たちだったかもしれません。
動物園ぽかったのは彼らの存在だけではありません。庭に生えている植物たちもあまり見たことないようなものばかりで、動物園感の演出を手伝っていました。木には謎のフルーツがなり、水辺や囲い、道の作り方が公園ぽさを醸し出しているのです。
なんなら宿泊施設も割と動物園ぽかったです。土壁の丸いドーム型の部屋がとても可愛く、動物園の爬虫類館的な雰囲気でした。この場合、閉じ込められているのは宿泊客たちですが、かなり居心地の良い部屋だったので大満足でした。
最後に
安宿の記事を書くとどうしても全体的にディスりがちになってしまうのですが、それは愛ゆえにです。
その愛は僕の行動が示していると思います。嫌いだったら何年もかけて泊まり歩いたりしません。
他にも安宿に関する記事を書いているので↓↓をどうぞ。
最後まで読んで頂きありがとうございました!