初めて異国の地に降り立ったときは、全てがワクワクでした。
町並みや人混み、レストランやカフェ、何気ない道路や建物も全てが目新しくて興味津々です。
しかし、5年も旅を続けているとそのワクワクは当初と比べてだいぶ落ち着いてきます。全く動じなくなるというわけではありませんが、3人乗りの原付きバイクを見ても、道端の屋台を見てもそこまでワクワクしなくなります。
ではどんな瞬間ならワクワクするのか、今回は旅慣れていてもワクワクが抑えきれない瞬間を5つ紹介します。
陸の国境
当初はワクワクというよりもバクバク、心臓が飛び出るかと思うくらいに緊張していました。
今ではそんな緊張もワクワクに変わりました。新しい国に行くという楽しみと、陸路で国境を越えるという外国ならではの体験に胸が踊ります。
空港や飛行機も好きで楽しみにはしていますが、陸のワクワクには勝てません。やはり地を這いずり回る極貧バックパッカーとしては、空路よりも陸路の方が懐的にも性格的にも合っているのかもしれません。
何が起こるか分からない陸路の緊張感と、そこにやって来るまでの閑散とした道のりにいつもワクワクしています。
旅の計画
旅を計画しているときはもうわくわくです。
僕はあまり綿密なスケジュールを作ったりはしません。細かく設定してもその通りに動きたくなくなる可能性が高いからです。
とはいえざっくりとは計画します。グーグルマップを最大まで縮小して世界地図を出し、今回はどの辺りをどういう順番で周ろうかなあと考えているときはもうワクワクです。
これから行く国と順番を決めるだけに1、2時間は平気でスマホとにらめっこしています。時間をかけるつもりはないのですが、ワクワクしているとあっという間に時間が過ぎ去ってしまうのです。
もしかしたら、現地にいるときよりもワクワクしている瞬間です。
知らない人の背中
旅には色々な面白そうな誘惑があります。
現地で食事に誘われたり、結婚式に誘われたり、美味しいレストランや最高なゲストハウスに誘われたりです。
そういった「面白そうな誘惑」はトラブルをはらんでいることが少なくありません。
「知らない人についていくな」という教えは物心ついた頃、最初に叩き込まれる人生における注意事項です。
その禁忌を犯し、面白さと危険を天秤にかけた結果、その客引きだかなんだかよく分からない人間について行くと決めた瞬間は最高にワクワクです。
彼(そういう怪しいのは大抵男)の背中を見つめながら雑踏を歩いていると、不安がよぎりつつもワクワクしているのです。
雨の日のゲストハウス
あまり共感されませんが、外国で雨の日というのは最高です。
ゲストハウスの窓からザーザー降っている雨を眺めて思うのです。「これはー今日は外には出られないな。ここで大人しくしていよう」
外国にいるのに、何もできず、何もせず、ゲストハウスやホステルで時間を潰していると、ふと背徳感のような焦燥感のようなものが湧き上がってきます。
晴れているときにダラダラしているのとは違うのです。晴れているときは、僕がその気になれば観光なり移動なり自由にできます。しかし雨が降っていると、それらを封じ込められ、せっかくの海外なのにとんでもなく時間を無駄にしているような錯覚に陥ったりするのです。
海外にいるのに無意味に過ごしているという矛盾というか可笑しなというか、そんな瞬間にワクワクします。
トラブル
外国でトラブルが起きたら最悪です。
最悪でした。今ではトラブルはもはや旅のスパイス、興奮剤、カンフル剤、アクセント、彩り、という認識に変態しました。
上記で知らない人についていくということを述べましたが、実はこれはぼくにとってほとんどリスクのない行動なのです。ついて行って楽しければOKですし、トラブルになればそれもまたOKです。
しかし、僕はこのタイプのトラブルはあまり好みません。僕はトラブルにはうるさいのです。
自分の危なげな行動や振る舞いによって引き起こされるトラブルはあまり好みません。トラブルとは偶発的な、不可避なものであればあるほど良いのです。
「万全な注意を払い、完璧な対応を続けていたのに出会ってしまったトラブル」は甘美なことこの上ないのです。
こんなことでワクワクしているとは、ヤバいやつみたいになるのでこの辺でやめておきます。
最後に
旅慣れていても人によって外国でワクワクする瞬間は違うと思います。
空港がピークという人もいれば、計画段階が旅のピークだと言う人もいます。僕のようにトラブルにワクワクする人もいれば、観光せずにただ穏やかに過ごすことにワクワクする人もいます。
自分の楽しみをそれぞれ見つけられるというのも旅の醍醐味だと思います。
僕のトラブルに関する記事もいくつかまとめているので↓↓をどうぞ。
最後まで読んで頂きありがとうございました!