お金がないのに旅をしてしまう旅に毒された人たちがこの世には存在します。
ボロボロの布切れみたいな服に身を包み、極端に少ない荷物を肩からぶら下げている放浪者を思い浮かべるかもしれませんが、案外キレイに旅をしている人たちが多いです。
実際にお金が無くて貧乏旅をしている人もいますが、僕が見る限り好きでやっているような人も少なくありません。
どれだけ節約して安く旅を続けられるのか、そんな風に楽しんでやっている人たちの方が本当に金銭的に破綻している旅人よりも遥かに多いと思います。
今回はそんな風に楽しめる範囲でできる貧乏旅行の紹介をしていきます。
節約
貧乏旅はつまり節約旅になります。
贅沢をできる限り切り取り、必要最低限のものを出来るだけ底値で手に入れる努力をします。
必然的に値段交渉などには熱が入り、数百円から時には数十円単位まで値切ったりもします。
国にもよりますが、旅行でお金がかかるのは基本的に以下の4つの費用になります。
・観光費
・移動費
・食費
・宿泊費
特に観光費は物価の安い国でも外国人価格という事でかなりの出費になります。
貧乏旅行家の中には観光地には滅多に行かず、街を歩き回ったりその国の人たちとの交流をメインに旅している人もいます。そのようなスタイルでは観光費はほとんど気にしなくても良いですが、大抵の人たちはその国の文化遺産や世界遺産ともなると見学しに行きます。
僕の場合はそこは切り離して考えています。
節約旅こそすれど、観光費は割とドバドバ使うという感じです。
人やその国によっても節約の仕方は変わってくるところなので、観光費以外の移動費、食費、宿泊費について焦点を当てていく事にします。
移動費
移動費はその国で使う移動手段にかかってくる費用です。
具体的にはバスや列車、タクシー、トラム、トゥクトゥク、リキシャーなどが挙げられます。
多くの場合最安の選択肢はバスになってきます。長距離バスは夜行ならば宿泊費も削れるので節約するのにはピッタリです。
そして最強の節約方法としてはやはり「徒歩」になってきます。2、3時間歩くくらいなら散歩と同じで4、5時間節約のために歩く猛者もいます。
4、5時間となってくると普通に歩くのもきついですが、旅行者の多くはバックパックを担いでいるのでさらにしんどい道のりになります。
2、3時間でもバックパックと一緒だと肩も足も痛くてヘロヘロです。ヘロヘロですが、異国の地を自分の足で踏み締めて異国の街並みを見渡しながら歩くというのはとても気分が良いものです。
そういった苦労や不便さを楽しめると節約旅も楽しくなってきます。
食費
食費は是非ケチっていきたい費用です。
移動費と違って基本的に毎日の必要経費になってきますので、この食費が低いと大きく節約する事ができます。
しかし、食費を抑えると言っても不味いものを食べ続けろというわけではありません。世の中には安くても美味しいものが溢れています。それを一から見つけ出すのも貧乏旅行の醍醐味なのです。
物価の安い国ならばローカルな食堂をオススメします。現地の味が楽しめる上に激安だったりします。
逆に物価の高い国では自炊するしかないでしょう。外国で自炊かよと思う人もいるかもしれませんが、これが案外面白いもんです。
もし宿で他の宿泊客たちと仲良くなったら、みんなで食材を買い集めてシェア飯すると安くて楽しいです。
外国での自炊はアレがないコレがないと材料や道具に困る場面がよく出てきますが、知恵と工夫で乗り切りましょう。
僕は物価の高い国でレストランに行けない事をそこまで苦には感じていません。
自炊がめんどくさい時は多少不便に感じますが、いつかそこそこの経済力を手にしたあかつきにはまたその国に訪れてレストランで好き放題に食べてやると誓っています。
宿泊費
安宿のドミトリー一択です。
たまにシングルの方が安くあがる場合や、二人で泊まる場合はツインやダブルの方が安く済みますが、基本的に一人旅ならドミトリー一択です。
ドミトリーとは一つの部屋に複数のベッドが置かれている部屋の事で、少なくて4台、多くて30台ものベッドが置かれている大部屋もあります。
最初は慣れなくて嫌かもしれませんが、すぐに慣れます。
最近ではカプセルタイプのドミトリーが流行っており、プライバシーのある空間が確保できるタイプが増えました。
探し方としては、ブッキングサイトを開いて泊まりたい地域を検索し、価格の安い順に並べればすぐに見つかります。安ければいいのかと言われると一概にそういうわけでも無く、注意しなければならない点が複数あります。
詳しい安宿の見極め方についてもまとめているので↓↓をどうぞ。
そしてこれも究極を言えば野宿が最強です。
寝袋を買って外で野宿しながら旅をする人もいます。ただし、ある程度旅慣れていないと難しいのかなと思います。寝泊りに危険な場所を嗅ぎ分ける嗅覚や身体だけでなく精神も強くある必要があります。
最後に
僕は貧乏旅ばかりしていますが、それに関して悲観的になった事はありません。
逆に今だからこそできる泥遊びという感覚で楽しんでやっています。
とは言え、いつかは各国のスイートルームを泊まり歩くようなラグジュアリー旅人になってスイートルームレビューブログ(いやらしい)を書く事も夢見ています。
最後まで読んで頂きありがとうございました!