ドミトリーは最高です。
僕は長年旅をしていますが、宿泊する部屋の9,5割はドミトリールームです。
旅を始めた初期の頃はドミトリーという存在すら知らなかったので、ずっとシングルルームに泊まっていました。
しかしある日、バイクタクシーのおっちゃんに良い安宿を知らないかと尋ねたところ、紹介してもらった宿がドミトリーだったのです。
始めは、知らない人と同じ部屋に泊まるなんてとてもじゃないけれど無理だと思いました。しかも異国の地で外国人に囲まれて眠るのです。どんな神経をしていたらそんなことが可能なんだろうと思っていました。
そして初めてのドミトリーから5年が経った今、1人旅の時にはドミトリーにしか泊まらなくなっていました。
ドミトリーの酸いも甘いも知り尽くした(であろう)僕が、ドミトリーを選ぶメリットとデメリットを紹介しようと思います。
ドミトリールームとは
ドミトリールームとは相部屋のことを言います。
ゲストハウスやユースホステルといった安宿にはこのタイプの部屋をよく見かけます。宿によってはほとんどがドミトリールームで、シングルルームやダブルルームの方が少ないということもあります。
部屋の中には大抵4つから8つ、多い部屋だと30を越えるベッドが設置されてあることもあります。2段ベッドであることがほとんどで、部屋の空間はほとんどベッドが占めています。
ドミトリーはベッドが並べられているタイプとカプセルタイプの二種類があり、基本的にはカプセルタイプのドミトリーの方がプライベートな空間が確保しやすいです。
荷物や貴重品を保管するための個人ロッカーが備え付けられていることがあります。
シャワールームは共同で、部屋の中にあるタイプと外にあるタイプがあります。
収納できる小さな机や鏡、棚などがベッドに備え付けられていることもあります。
男女別になっているドミトリーと共同のドミトリーがあり、大抵の場合共同ドミトリーの方が少し安価です。
共同ドミトリーには女性は泊まらないと思う人もいるかもしれませんが、時と国によっては女性の方が多かったりもします。その辺のベッドの手すりとかに下着を干していたりするので、もはや無敵の境地なのかなという感じです。
ドミトリールームのメリット
・格安激安価格破壊
ドミトリールームはどの国でもとても安いのです。
高級志向のドミトリーというのもありますが、基本的には節約家のバックパッカーや旅人に向けたサービスになると思います。
国によってその価格相場は違いますが、僕の泊まった今までで一番安かったドミトリーはインドで1泊200円でした。
アジアに泊まるならば1,000円もあれば十分に綺麗なゲストハウスやホステルに泊まれると思います。500円以下で泊まれるような宿も少なくありません。
・コストパフォーマンス
「安かろう悪かろうなんでしょ」
そう思われる方も多いと思いますが、ホテルにもよりますがドミトリールームのレベルはとても高いです。想像するようなドロドロした部屋ではなく、お洒落で洗練されたクリエイティブな空間を作り出しているホテルもたくさんあります。
昼間は観光に出ていて夜は寝るだけ、という場合にはあまり豪華すぎるホテルに泊まるよりも、その分の費用を美味しいご飯などに当てたりした方が経済的なのかもしれません。
価格抑えて旅の質を上げたいという人にはドミトリーはオススメです。
・仲間と友達
ドミトリールームは良くも悪くも他の宿泊客たちとの距離が近いです。
つまり友達や仲間ができやすい環境と言えるでしょう。旅をしていると色んな場所で出会いがありますが、僕はドミトリーで人と知り合うことが圧倒的に多かったです。
同じ部屋に色々な国の人が集まりますが、観光しようと思っている場所や目的は共通していることが多く、簡単に仲良くなりやすいのです。しかもドミトリーには1人旅が集まりやすいので、気軽に声をかけやすいです。
夜は寝ている人がいるのであまり会話は発生しませんが、昼間なら「どこから来たんだ」から始まって互いの旅の話で無限に盛り上がれます。
そんな状況についてもまとめているので良かったら↓↓もどうぞ。
ドミトリールームのデメリット
・防犯面
ドミトリーは気をつけていないと盗難され放題です。
盗難以外にも軽犯罪のリスクは伴うので、国と場所、そのホステルの情報などをよく調べておく必要があります。貴重品は抱いて寝るか、丈夫そうならロッカーを使うかになってくると思います。
ロッカーも、宿が鍵を貸し出していない場合には自分で南京錠を持っておく必要があります。
南京錠はこんなやつを2、3個持っておけば大丈夫です。
旅先の盗難対策についても詳しくまとめているので↓↓をどうぞ。
・コンセント戦争
コンセントを巡る争いが勃発することがあります。
最近ではほとんどなくなってきたように思いますが、稀にコンセントの数がベッドの数に対して明らかに足りていないというケースがあります。
カプセル型のベッドであれば大抵自分のコンセントが用意されているのですが、普通のベッドタイプのドミトリーではコンセントの位置が自分のベッドから遠くて使いづらかったりもします。
僕は一時期、タコ足を持参して必ずコンセントを使えるようにしていました。
・宿泊客
ドミトリーの思い出が最高なものになるか最悪なものになるかは、全てこれで決まります。
気の合う仲間をつくって旅を共にしたり、一生の友達を得るのか、地響きのようないびきとモラルのない宿泊客に睡眠を阻害されるのかは泊まってみるまでは分かりません。
僕の経験的にあまりに非常識な人というのは少なくて、みんなそれぞれ互いに気を使い合って居心地の良い空間にしようと努めているケースがほとんどです。
とは言え、文化の違いなのか単に気が使えないのか分かりませんが、思わず突っ込みたくなるような人たちとも出会ってきました。
最後に
ドミトリーは旅におけるガチャ要素と言って良いでしょう。
くじ引きのように、引いてみなければそれがアタリなのハズレなのかは分かりません。それを旅の醍醐味として楽しめるかどうかは人それぞれです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。