【ブチギレ】旅先での激怒案件その1

旅のノウハウ・etc

 長期間に渡って旅をしていると、たまにとんでもなく頭にくる出来事が襲って来ます。

 「外国では喧嘩をするな」というルールを科して旅をしているのですが、このルールに行き着くまではかなりの紆余曲折と失敗を経てきました。

 今回はその紆余曲折と失敗をまとめて紹介しようと思います。しかしこの紆余曲折と失敗が思った以上に多く、長くなり過ぎたために今回はその1として4つの実例をご紹介します。

 

インドのリキシャー

 インドにはリキシャーという乗り物があります。

 日本で言う人力車で、とても安いので気軽に利用することができます。観光するときは基本的に自分の足で歩いて周るのですが、疲れたり気分次第ではリキシャーを使っていました。

 

 ある日、一台のリキシャーが僕の横をゆっくりと走りながらついてきました。

 その日は歩きでいいやと思っていたのですが、しつこく話しかけてくるので乗ることにしました。別にケチケチするような金額ではありません。100円もしません。

 目的地は近くのKFCで距離にして2キロもないくらいの場所です。

「KFCの場所分かる?」

「もちろん分かるよ!」

 そういうわけでリキシャーに乗り込んだのですが、彼はKFCとは反対の方向に走り出したのです。おいおいおいと声をかけ、もう一度確認します。

「KFCだよ? この街に一軒しかないはずなんだけど本当に知ってる? 地図だとこっちだよ?」

 グーグルマップを見せると、彼は眉を潜めています。なんだか曖昧な表情で首を傾げると、OKOKと言ってまた同じ道を走り出しました。

 おいおいおいおいともう一度彼を止めて、分からないなら正直に言ってくれ自分で行けるからとリキシャーを降りました。

 「金払えよ」

 僕はもうブチ切れです。5メートルも進んでおらず、しかも逆方向に行っているのでむしろマイナスです。散々喧嘩して、最終的には互いに母国語でギャーギャー悪態をつき合っていました。

 今思えばたった数十円なのでくれてやれば良かったのですが、理不尽な扱いに頭に血が上って冷静になることができませんでした。

 

angry face illustration

 

ラオスのバー

 ラオスの食堂で仲良くなった旅人に言われました。

 「次はバンビエンに行くんだろ? じゃあ俺がボトルキープしてる店があるんだけど、そのお酒全部あげるよ。俺は予定が変わってバンビエンに戻るのやめたからさ。話は俺からしておくよ」

 ということなので、バンビエンという街についたらすぐにその教えてもらったお店に行ってみました。

 彼の写真を見せてボトルキープの事を尋ねると、

「話は聞いてるよ! 飲んでって飲んでって!」

 という事なので席につきました。トラブルはもちろんお会計時、案の定料金を支払えと言ってきます。

「このお酒の料金は既に支払済なんだろ?」

「それはアイツが払った金で、お前は関係ないだろ」

 正直、彼の言い分も分からなくない話です。いくらボトルキープを奢るといっても、一応は客として席についたわけですからその料金は支払うべきかなと思っていました。

「わかったよ。払うよ。で、いくら?」

 ちょっと安くしてくれればいいかなという下心でやってきたので、お金を一円も払わないつもりは最初からありませんでした。しかし、そこで言い渡された金額が法外だったために喧嘩になりました。

 なんのつもりか分かりませんが、思わずここは歌舞伎町かと疑うくらいのボッタクリです。伝票を叩きつけ、互いに罵詈雑言の嵐でキレていました。最終的にお金を叩きつけてお店を後にしたのでした。

 

 この話には悲しい続きがあります。

 長くなるので気になる方は↓↓をどうぞ。

 

オーストラリアの農場

 ワーキングホリデーでオーストラリアに訪れていた時の話です。

 僕はとある掲示板で呼び掛けられていたストロベリーファーム(苺農場)の募集を見つけて応募しました。ニュージーランドでのファーム生活はとても楽しかったので、オーストラリアでもやってみたいと思い連絡をしました。

 日本人が募集をかけていたのですが、まさかソイツが嘘つきの詐欺師野郎だったとは夢にも思いませんでした。外国では日本人が日本人を相手に詐欺を働いているという話をたまに聞くので注意が必要です。

 具体的に何を騙されたのかというと、ほとんど全てにおいてです。給料、施設、条件などが宿泊施設に宿泊代金を渡した後に全く違うという事を思い知らされました。

 苦しいのは、お金を支払ってしまっている以上、すぐにはそこから抜け出せないという事です。出ていくからお金を返してくれと言ってももちろん返してくれません。その農場は苺農業だけではなく、その宿泊施設代でも儲けているのです。

 当時お金のなかった僕は泣く泣く3週間そこで働き(激低賃金)、怒りの日々を過ごしました。

 その日本人の詐欺師ももちろん同じ宿泊施設にいたので、毎日イライラして過ごすことになりました。どういうつもりか問い詰めたこともありましたが、ヘラヘラするばかりで要領を得ないのでどうしようもありません。

 彼に騙されて後からやってきた日本人の人たちには実情を教えてあげて、最後にはまとめて何人かで出て行きました。

 

woman wearing white cardigan sitting on bed

 

最後に

 外国で喧嘩をしても何の特にもなりません。

 頭に来ることがあっても余程のことでない限り、飲み込んだ方が利口だと思います。それでもたまに我慢ならなくて爆発してしまうことがあるのは、まだまだ旅人としても人としても未熟なのかなと感じざるを得ません。この記事を読んでくれた人が反面教師にしてくれたら幸いです。

 

 最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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