安宿(ゲストハウス、ホステル)に泊まる理由【メリット、デメリット】

旅のノウハウ・etc

 旅行をする際に切っても切り離せないのが、旅先の宿泊施設です。そして長期の旅行になればなるほど、一番重くのしかかってくる出費になってきます。バックパッカーや世界一周、長期の放浪者にとっては、いかにこの「宿泊費」を削りなおかつ居心地の良い場所を見つけ出すかという課題を常に抱えていると思います。

 つまり安宿に泊まる理由は「安いから」に他ならない、と僕は旅を始めた頃は考えていました。しかし旅を続けて5年が経ち、今では他のメリットにも気づくことができました。それと同時にたくさんのデメリットにも出会いました。今回はそれらをまとめたので共有しようと思います。

安宿に泊まるメリット

安い

 その国にもよりますが、安い場所ですと1泊1,000円以下で泊まれる宿が世界にはたくさんあります。1,000円以下の宿を転々とすると1ヵ月で30,000円以下なので日本で家賃を払うよりも安く済むかもしれません。ちなみに僕が泊まった最も安かった宿は1泊180円です(インド)。

 基本的に宿泊費はその国の物価に比例していますが時々物価の高いエリアでも驚くほど低価格の宿を発見することもあります。大抵何か理由があるので気を付けた方がいいです。それらの見極め方についてはコチラでご紹介しています。

従業員のホスピタリティ

 安宿には安宿の理由があります。その理由は後のデメリットの方で紹介しますが、それを補うために従業員のホスピタリティの教育に力を入れている宿が多いです。一流の高級ホテルでもホスピタリティは素晴らしいものがありますが、安宿も負けていないと思います。むしろ高級な場所よりもくだけている分親しみやすかったりもします。オススメの観光場所やそのルート、レストランやお店屋さんなどなんでも気軽に教えてくれます。他の宿泊者たちとの距離を近づけてくれたり、時には一緒に遊びに連れて行ってくれることもあります。

 これは余談ですが、僕は中級ホテルのアタリを引くことが一番難しいと思っています。経験的に、中級ホテルでは一流の対応はしてこないけれど安宿の温かみもないというケースがとても多かったです。

 

宿泊客との距離

 これも安宿に泊まる醍醐味の1つです。「安い」という理由以上に価値のあるものかもしれません。安宿には大抵「共有スペース」というリビングルームのような場所が存在しています。そこでは宿泊客同士が互いの旅の話を聞かせ合ったり、これからの予定を話し合ったり、時には人生やそれぞれの夢について語り合ったりします。つまり他の宿泊客同士の距離が近く、交流する機会がそこにはあるのです。

  同じ期間で旅をしていたり世界一周をしていると、偶然同じ安宿で再開するなんてことも多々あります。 旅先で偶然出会った旅人とまた別の国で待ち合わせたり、日本で再開したり、案内してあげたり、そこでの出会いはさらに旅を色濃いものしてくれます。

安宿に泊まるデメリット

セキュリティ

 個室でないドミトリールーム(相部屋)に泊まる場合、見ず知らずの他人と一緒の部屋で寝ることになります。貴重品や荷物を入れるロッカーが無い場合や、宿によってはエントランスにも部屋にも鍵がない場合があります。そういった場所では盗難などのリスクがあり、基本的に何かモノがなくなっても宿側が責任を取ってくれることはありません。

衛生管理

 一般的なホテルと比べると清潔感に欠けていることが多いです。基本的に人口密度が高くなりがちで、従業員の少ない安宿はすぐに汚れてしまうのです。泊まっている宿泊客やその宿の従業員に大きく左右されます。

 少しホコリが落ちている程度なら許容範囲かもしれませんが、不衛生すぎると病気やベッドバグ(南京虫)のリスクがあります。最近では地獄のようなゲストハウスはかなり淘汰され、ピカピカに綺麗な安宿も珍しくありません。上手く見極めてリスクを最小限に抑えましょう。

宿泊客との距離

 良くも悪くも安宿はこの「宿泊客との距離」によって評価が分かれがちです。実はここはあまり宿側が関与できる部分ではないので、運要素が大きく関わってきます。

 宿泊施設で夜中までバカ騒ぎしている人たちや暴れている人たちがいたら気持ち良く眠れません。公共のスペースを汚したまま片付けたり掃除したりが出来ない人たちもいます。

 特にドミトリールームに泊まっていると細かいトラブルは増えるでしょう。夜中なのに電気をつけたり、電話をしたり、イヤフォンをつけずに動画を見ていたり、日本では起こり得ないようなマナー違反も外国ではマナーでもなんでもないかもしれません。僕は割と自分の気に障ったらその場で注意してしまいますが、それで基本的には収まります。基本的には……。

 やっかいなのは本人に悪気のない、いびきや歯ぎしり、寝言などです。これらが気になるなら耳栓は必須になってきます。

最後に

 近年ではホテル以外にもエアービーアンドビー、カウチサーフィンなどの新たな選択肢も増えてきましたが、まだまだブッキングサイトでホステルやゲストハウスを探している旅人が主流だと思います。僕が1番利用しているブッキングサイトであるブッキングドットコムが色々特典や海外保険付きのカードを発行していたのでご紹介しておきます。

Booking.comカード

 ちなみにブッキングサイトではクレジットカードかデビットカードの登録が必須になってくるので1枚持っておいた方がいいと思います。

 良い安宿を見極めるために僕がいつも気を付けていることをまとめた記事と、そんな偉そうな記事を書いておきながら出会ってしまった地獄のような安宿体験談も良かったらどうぞ。最後まで読んで頂いてありがとうございました!

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