長期の旅から帰国するといつも何かしらの違和感を感じることがあります。
その変化は実は日本の変化ではなく、自分の変化なのです。最初は帰国する度に「日本も変わっているんだなあ」と呑気に思っていたのですが、ある日どんな話かは忘れましたが「前からずっとこうだよ」と友達に言われたことがきっかけで気付きました。
今まで楽しいと思っていたことがつまらなくなったり、習慣にしていたことをやらなくなっていったり、その変化はたくさんありました。今回はそんな自己変化の中から特に大きく感じられるものを3つまとめたので紹介します。
コミュニケーション能力の向上
日本語が話せる時点でコミュニケーションに関してはもう無敵に感じられます。
長年に渡り言葉の通じない世界でなんとか意思表示して理解してもらって、逆に理解しようと努めていると日本語が通じることの楽さに拍子抜けします。
今まで重石をつけて生活していましたが、突然その重石が取り払われたかのように軽やかにコミュニケーションを取ることができます。それのお陰で元々のお喋りに拍車がかかったのは否めません。帰国してすぐの時にはしばらく「日本語が喋れるの! 超楽しい!」状態に突入します。
外国では基本的に英語でのコミュニケーションでしたが、世界中のほとんどの国では英語なんて言葉は使えません。たまに話せる現地人がいればラッキーくらいが現実です。
それでもホテルや空港、観光地は英語で、他国の旅人たちと絡む時も英語になります。なので一応英語を頑張って話すのですが、僕の場合は日本語のようにベラベラとはいきません。
そのフラストレーションが帰国すると爆発するのです。海外では店員さんに笑顔で挨拶したり軽く話しかけたりするのですが、日本でもその感じを持って来てしまい毎度撃沈します。
海外の話を挟みがちになってウザがられる
「あーそれ向こうだと通用しませんよ〜?」
とか言うと2,000パーセント嫌われます。いかにも海外にかぶれている痛い奴というレッテルを貼られて白い目を向けられてしまいます。
文化の違いを比較するのはとても楽しい遊びなのです。
例えば、「日本はトイレが綺麗ですごいよ! インドなんて便器すらなかったりするからね!」とか「外国では物を置いて席を離れることなんてできないよ。スリが多いからね」とか「日本の寿司は世界一だね。でもSUSHIも実は捨てたもんじゃないんだよ?」とかを言いたくなるんです。
外国ではよく現地と日本を比べたりしてそんな風に雑談します。それを同じ感覚で日本の友達にやってしまうと煙たがられてしまうのです。
それを楽しんでくれる人も中にはいます。そんな人の前では滝の如く喋り続けるのですが、そうでない場合は相手の醸し出す空気を察知するがいなやストップするようにしている。
色んな文化を見て来たお陰でとんでもなくオープンマインド
元々オープンマインドだと思っていた自分が帰国してさらに磨きがかかったと思います。
文化は国によって様々です。日本の文化と外国の文化ではもちろんたくさんの異なった点や互いに理解し難いものだらけです。時には互いの常識がまるで逆ということも少なくありません。
そしてそれら全ての違いや違和感を受け止め、噛み砕くことが長期の旅では求められます。自分は日本人だからと他国の文化を受け入れずに理解しないという旅スタイルでは、コチラの方が参ってしまう上に楽しみに欠けると感じます。
郷に入っては郷に従えというように、現地の文化をリスペクトすることも旅の醍醐味なのです。
そんな風に他国の文化を楽しんでいるうちに、良い意味でも悪い意味でも色々な事を受け入れられるようになったと感じます。旅を始めるまでに作り上げられた日本の常識は、時と場合によってはなんの意味もなさないという事を身を持って知りました。
結果、他国の文化を受け入れることも、自国の文化を切り離すこともできるようになり、マインドはさらにオープンされていったのです。
最後に
自分に起こった変化が果たして良いものなのか悪いものなのかはまだわかっていません。
数年後に旅になど出なければ良かったと後悔するのか、あの時があったから今があると過去の自分を褒めるのかはまだまだ予想がつかない未来です。
今現時点で僕が過去の自分に何か言うとしたら、をまとめているので良かったら↓↓をどうぞ。
最後まで読んで頂きありがとうございました!