【中二病旅行者の黒歴史】いきり旅人による5つの謎ルール

旅のノウハウ・etc

 旅人として謎の尖り方をしていた時期が僕にはありました。

 旅は自由なもので、こうしなければならないというルールは存在しませんが、当時の僕は「旅とはこうあるべき」という決め付けからいくつかのルールを自らに科していたのです。

 今思えばその時期のお陰でずいぶんと損をしてきたように感じます。当時の自分に、もっと自由に楽しくやればいいんだぞ、ということを伝えてやりたいです。

 そんなしょうもない時期は自虐してネタにするしかないということで、今回は自らに科していたルールを5つ紹介しようと思います。

 

日本人とは絡まない

 旅をしている以上は日本から切り離されるべきだと考えていました。

 日本人と絡んだり日本語を話したりすることは無意味で無価値としていたので、街中で日本人を見つけたらそそくさと離れていました。

 安宿のドミトリー(相部屋)などで、「日本人ですか?」と声をかけてもらえる時がたまにあったのですが、全てぶっきらぼうに返していまいした。すごく嫌な奴です。

 

 日本人と絡まないなら、現地人や他国の旅行者たちとは絡むのかというとそういうわけでもありませんでした。なぜなら当時はまだあまり英語を話すことが出来なかったので、むしろ英会話に対してかなりの恐怖を感じていました。

 日本語しか話せないくせに日本人とは絡まず、英語が話せないので外国人たちとも絡めないという状況はつまり、「人と絡めない」ということです。

 このルールのお陰で、さらに自分を孤立化させていくことになったのです。

 

person looking up to the flight schedules

 

写真は撮らない

 本当に自由な旅人は写真を撮る必要はないと考えていました。

 当時の僕の考える「旅人像」は自由であることでした。写真を撮ることは不自由であると思っていたので撮らなかったのです。

 当時の「写真は撮るべきでない主張」が以下の通りです。

・写真を撮っている時間があったら一秒でも長くその景色を肉眼で心に焼き付けるべき

・写真を撮り始めると、良い写真にこだわり始めて結局その景色が心に残らない

・ググればいつでも自分の写真よりも断然上手く撮れた写真が見られる

・また同じ景色を見たくなったら戻ってくればいい

・カメラ重い

 

 スマホでもほとんど写真を撮らなかったので、当時の旅の記録がほとんど残っておらず、その時の写真がもっとあれば記事にできたのにと残念です。

 

person holding smartphone

 

常に最安値

 なんでも現地人価格でないと気が済まない、フェアじゃないと考えていました。

 ものを買う時や乗り物などの交渉が発生するようなタイミングでは、一歩も引かなかったです。徹底的な価格交渉で粘り続け、納得のいく値段になるまで首を縦に振らなかったのです。

 観光者価格というものをとことん憎んでおり、その国の現地人価格でないと我慢ならなかったのです。交渉することに多少酔っていたというのと、旅人は節約してなんぼだと思っていたこと、観光者価格は騙されたような担がれたような気持ちになること、現地人価格よりもさらに安く買うことが本当の値切りだと思っていたこと、などが理由で最安値至上主義者になっていました。

 

 しかしながら、それで実際に得をしてきたのかと問われるとそうでもないと思っています。底値で買った服やカバンは何故かすぐに壊れてしまったし、屋台のご飯が変な味がしたり、約束していたタクシーが迎えに来てくれなかったりと、つまりそういうことです。

 

group of people riding camel on sand dune

 

インターネットは使わない

 旅を楽しむためにはインターネットは邪魔になると考えていました。

 新しい国に行く時やビザなどについてはたまにインターネットを使って調べていましたが、基本的にガイドブックを使ってその辺の情報を集めていました。

 SNSはもちろん、メールもほとんど見なかったです。ホテルのブッキングサイトもその存在自体知りませんでしたので、毎回街を這いずり回って宿探しをしていました。時間だけはあったのでそんなことができましたが、今はめんどくさ過ぎてとてもじゃないけどそんなことはできません。

 

 ちなみにGPSはめちゃくちゃ使っていました。写真も撮らないので、スマホは完全にグーグルマップを使うためだけの機械でした。インターネットが無くてもGPS機能が使えることを発見した時はこの頃でした。

 

person walking with luggage bag near train inside the building

 

ローカルフード縛り

 旅人は現地の食べ物しか口にするべきではないと考えていました。

 短期の旅行なら自然とそうなるかもしれませんが、長期の旅とかだと国にもよりますが中々に厳しく修行レベルです。日本食はもちろん、マクドナルドやKFCなどの外食チェーンも一切禁じて旅をしていました。

 ご飯が美味しくてバリエーションに富む国なら特に苦痛は感じませんが、中にはかなり厳しい国もありました。コンビニやスーパーで買うお菓子や飲み物もなるべく現地のものを買うようにしていました。

 

 インドでお腹を壊してポカリスウェットを日本人からもらって飲むという禁忌を犯してしまったことがありましたが、その辺りから僕の「旅人いきり」は緩和されていったのだと感じます。

 水も受けつけないおそらく食中毒だった僕が唯一飲めたポカリスウェットの威力と優しくしてくれた日本人の旅人に出会って、ようやく心を改め始めたのです。インドのわけのわからん薄いスポーツドリンクを飲むのをやめ、日本人とも割と絡むようになっていきました。

 

cooked sushi on chopsticks

 

最後に

 僕が旅人として尖り始めたのは、旅の初期段階が終って少し旅慣れてきた頃でした。

 旅先でこの話をすると意外にもたまに「自分もそんなような時期があった」と言い出す人がいます。楽しめてさえいればどんな風に旅をしていても良いと思いますが、僕の場合は少し違かったかなと思っています。

 

 関連記事として、旅を始めたばかりの頃の自分い言いたいことをまとめているので↓↓をどうぞ。

 

 最後まで読んで頂きありがとうございました!

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