旅行や旅には人それぞれにスタイルがあります。色々な経験や工夫の結果、各々のスタイルに行き着きます。
僕の場合はほとんど初めからそのスタイルは確率されており「沈没型」の旅でした。
意識低い系代表と言っても過言ではないこの沈没という旅の仕方について今回はご紹介します。イチオシの旅の仕方なので、是非皆さんもコチラ側の世界へ足を踏み入れてダメになって欲しいです。
沈没とは
沈没とは旅行先、旅先の宿に長く滞在することです。
特に何処かへ観光するわけでもなく、基本的に宿泊先でダラダラと住み続けてゴロゴロとしています。時には宿から一歩も出ないこともあり、海外にいるのに引きこもりという「外こもり」状態です。
では一体沈没旅行者の目的は何なのかというと、コミュニケーション目当ての人が多いという印象です。
または、仕事の疲れを癒すために日本ではなく異国の地でゆっくりしたいという人もいます。わざわざ外国でなくてもゆっくりできるじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、ストレスの発散方法は人それぞれです。
観光は街を少し歩けば満足。後は名産のワインと生ハムを買ってきて宿のみんなと談笑する。これが一番のストレス発散になるんだという人もいました。
安宿やホステルには必ずと言って良いでしょう、共有スペースという旅人がゆっくりできるリビングのようなスペースがあります。そこでは人々が互いの旅について語り合ったり、情報を共有したりしています。
毎晩のように酒盛りが行われるようなところもあり、寝たい人にとっては地獄ですがパーティ大好きな人にとっては天国です。
沈没旅行者はそんな共有スペースでソファと一体になっていることが多いです。
まるで我が家のようにくつろぎ、長期滞在しているため宿のスタッフたちとも仲良しです。
既にハードな旅や多くの国を歩き回った強者というケースも少なくなく、話好きな人が多いので色々と旅の話を聞いてみると面白いと思います。
沈没のメリット
・ゆっくりできる
日頃のせかせかした日常から解放されてゆっくりのんびり贅沢に時間を使いましょう。気が向いたら外を散歩し、屋台やレストランでつまみ食いし、おやつを買ってまた宿でダラダラするのです。
・その土地、国柄、現地の人とより仲良くなれる
沈没していると、宿近辺のレストランや食堂に行き尽くすことになります。そして行きつけができるはずです。その行きつけのお店のスタッフとはかなりの確率で仲良くなれます。
そんな風にローカルの人たちとより深いコミュニケーションを取るチャンスがたくさんあります。
・色々な旅人と出会える
色々な国の人たちが宿には集まります。そんな色々な人たちの生い立ちや旅の話を聞いているだけであっという間に朝になります。話はまた明日ということになり、より深く沈没していくことになるのです。
・宿のスタッフとも仲良くなる
延泊を伝えるたびにその親密度は上がっていくでしょう。最初は一言二言だったのが、世間話に変わり、最終的にはそろそろ出て行けと冗談を言われるまでになります(冗談だと信じたい)。
宿のスタッフは多くの場合その地元のスペシャリストなので、仲良くなって遊びに行けるようにまでなると面白いです。ガイドブックに載っていないようなレストランや遊び場に連れて行ってもらえるでしょう。
沈没のデメリット
・ゆっくりし過ぎると旅の計画が崩壊する
いついつにどこに行って何をしてという予定が多少はあるのが旅行というものですが、沈没に身を委ねていると全てが崩壊する可能性があります。
僕は沈没するあまり、エジプトでピラミッドを、カンボジアでアンコールワットを、セブでビーチを諦めた旅人たちを知っています。
さらに僕は航空券を破らせたことも2回あります(自慢気)。
・沈没地に誰もこないと寂しい
これはかなりあるあるです。宿の居心地が最高なため移動はしたくないが、シーズンオフということもあって人が来ないというパターンです。
対策として人のいる宿に出会うまで移動を続けるというのもありです。
・白い目を向けられる事がある
滞在期間が2週間とかでまだどこにも観光していないとか言うと、「ええ〜何してるんですか」となります。
「ホント何してるんでしょうかね〜」とヘラヘラするくらいしかできません。
・うっかり観光をし損ねて国を出ると思い出が宿の事だけ
やはり多少は海外旅行をしている以上は観光した方が良いのではないか? という気持ちを押さえ込んで沈没していると、出国する時に後悔したりします。
ビザが切そうになって出国が近づくと突然観光し出すのも沈没旅行者あるあるかと思います。
僕の沈没のやり方
その国に降りたったらまずは宿探しです。この時が旅をしていて1番アクティブに動きまわります。なぜなら居心地の良い安宿をみつけ出す事こそが沈没において最も重要だからです。
まずは色んな宿を1泊ずつ泊まり歩きます。平均ざっくり4、5軒は泊まります。
宿を決めたら今度は周辺状況の確認です。重要なのは美味しいローカルな食堂があるかどうかです。
そして次は宿に馴染みます。共有スペースに2日もいれば宿のスタッフに顔はおぼえられます。自分からも仕事の邪魔にならない程度に話しかけてみます。
もし既に旅人たちが輪を作っていたら仲間に入れてもらいます。断られることは決してないので気軽に混ざりましょう。
特にそういった集団がいなければ自分から暇そうな人に声をかけてみます。気が合いそうなら沈没仲間に引きずり込みましょう。
僕が沈没する上で大切にしていることは他人を引きずり込むことです。引きずり込んで沈没という沼で一緒に暮らすのです。ほとんどの旅人たちは意思が強いので失敗しますが、なんとか彼らの移動を引き留める事が自分の使命だと思っています。
最後に
逆に旅行者や旅人の中には常に移動移動というスタイルの人もいます。1日1ヵ国ペースで観光しまくるタイプとは真逆のスタイルが沈没です。
どちらが優れているとかはありませんが、割とキレイに派閥が分かれるのが面白いところです。
沈没して外国人の友達を作りたい! という人には英語を多少練習する事をオススメします。何から始めればいいか分からないという人には短期の語学留学をオススメします。
僕の留学体験談をまとめているので良かったら↓↓もどうぞ。
最後まで読んで頂きありがとうございました!