僕がセブに短期留学を決意した理由は単純です。オーストラリアとニュージーランドのワーキングホリデーをするには、英語力がゼロでは流石にまずいと考えたからです。
その時の僕の英語力と言えば中高生の頃のあやふやな記憶はあったものの、文法や単語などは完全に忘れ去っていました。
そんな状態だったのでセブに行く前はめちゃくちゃ緊張してどうにかなりそうでしたが、結果的にそこそこの英語力を手にして、そこそこの成績で卒業することができました。
もちろん個人の努力が必須なので「絶対」とは言えませんが、セブ留学は英語をより身近にしてくれる最高な手段の1つだと思います。
そうは言うものの、留学生活で不満がなかったかというとウソになります。
なので今回はセブ留学の負の側面、デメリットについても良い面と併せて紹介しようかなと思います。
最高だったこと
学習環境
学校を探し始めている人はご存知かと思いますが、基本的に3つの種類があります。以下の通りです。
・ベーシック:普通の語学学校です。
・セミスパルタ:少し厳しめな学校です。ベーシックな学校と比べると門限や補修などのルールが定められています。
・スパルタ:厳しい学校です。やらされた方が勉強できる人や、英語にどっぷりつかりたい人向けです。校内寮内母国語完全禁止などのストイックなルールがあります。
僕が選んだのはセミスパルタの学校です。セミスパルタという学習環境は英語力ゼロの僕にとっては調度良かったと思います。厳し過ぎず、緩すぎずといった感じでメリハリがしっかりしていました。
僕の行ったセミスパルタ校のメリハリ部分を表にしてみました。
厳しい部分 | 自由な部分 |
門限がある(22時) | 授業後の外出は自由 |
教室のあるエリアは母国語禁止(英語のみ) | 一部のエリア以外は英語以外の会話もOK |
テストの点数次第では追加で1クラス増える | 自習の強制は無し。完全に自由 |
朝の7時から6時までクラスがある | 土曜日、日曜日はお休み |
基本的に外泊禁止(寮生活) | ちゃんと申請すれば外泊できる |
門限などの規約違反は退学 | 3回まで規約違反は許される |
マンツーマン授業でみっちり | 先生たちの指導は優しく笑顔が絶えない |
寮生活(シングルもあり) | 先生が部屋にいない |
最後の「先生が部屋にいない」という部分ですが、一部のスパルタ学校では生徒たちと先生が一緒に住むというパターンもあります。そういう学校では部屋の中も英語での会話が義務付けられていたりします。
僕は日本人の比較的少ない学校を選んだので、結果的に部屋でも英語のみになりましたが、正直完全英語のみの生活でもやっていけるなと思いました。
僕の選んだ寮は男の4人部屋だったので割と汚かったのですが、居心地は良かったです。もちろん自習室は別に用意されていたのでほぼ寝るだけ部屋でした。
費用
セブ留学は価格が安いというのも利点の1つです。そして学校の費用のみならず、フィリピン全体の物価が日本と比べると激安です。外食やお土産、ダイビングなどのアクティビティもかなり格安で楽しむことができます。
体感ですがセブで取得できるダイビングのライセンスは世界最安値なんじゃないかと思います。
基本的にどこの学校も1週間単位で留学することができますが、僕の通っていた学校は当時で1週間40,000円ほどでした。
僕は3ヵ月通って大体380,000円+電気代でした。電気代はざっくり6,000円ほどでした。この料金には1日3食と住む部屋の料金も含まれているのでやはり激安です。
長く滞在する方は上記の価格に加えてフィリピンのビザ代がかかってくるので注意が必要ですが、手続きは基本的に学校側が心得ているので任せることができます。大事な生徒たちをビザが理由で手放すわけにはいきませんから、もちろん代行でやってくれます。
その辺の情報はググるとたくさん出てはきますが、直接学校に聞いてみるのが一番だと思います。参考までに無料で相談、カウンセリングしてくれる留学サポート会社を紹介しておきます。ここはセブ島に限らず色々な国への留学やワーキングホリデーなどについても相談できて、ゼロ円留学などの面白い提案もしてくれますよ。
留学ワーキングホリデーサポート【Global Dive】記事の最後でいくつか学校をご紹介しようと思いますが、お金に関することは早めに連絡して解消しておくことをオススメします。僕も留学先を選ぶ際には色々と資料請求したり直接連絡を取ったりして吟味していました。中には何やら怪しげなエージェントもいるので注意が必要です。
先生
先生たちは基本的に女性です。理由は分かりませんが、僕の行った学校がたまたまというわけではなく他の学校でもやはり女性の先生が多いと聞きました。
ちなみにフィリピンは2018年の「世界ジェンダー・ギャップ指数(男女平等ランキング)」で堂々の8位、アジア圏で唯一トップ10入りを果たしています。
これは完全に僕の個人的な意見なのですが、女性の声の方が聞き取りやすく、当時英語初心者の僕は先生が女性であることがかなりありがたかった記憶があります。
日本でリスニングの教材として毎日聞いていたものが女性の声だったというのもあると思います。
ほとんどの授業がマンツーマン授業というのもかなりありがたいです。初めの頃は自分の英語に自信が持てず、人にそれを聞かれるのがとても恥ずかしかったのですが、マンツーマン授業なら先生以外に誰もいません。
僕の精一杯の英語でも先生たちは汲み取ってくれたり、直してくれました。先生たちもそのような生徒に対するプロなので、皆適切な対応をしてくれます。
さらにこれはフィリピンのの国民性だと思いますが、明るく楽しくハッピーな性格の人たちが多い印象です。先生たちもケタケタよく笑う人が多く、先生と生徒というよりも友達のような関係になることが多いです。
卒業してもう3、4年たちますが、未だに連絡を取り合うような先生が数人います。これは決して僕だけのケースではなく、留学をした人はよく日本に帰ってからも先生と近況を報告し合ったりしています。当時日本以外に友達のいなかった僕にとって、初めて気軽に英語でラインをしたりメッセージを送り合うという経験をしました。
友達
セブ留学ではほぼ100パーセント友達ができます。それがクラスメイトなのか先生なのかチューターなのかは分かりませんが、たとえ友達なんかいらないと思っていたとしても自然とできてしまうと思います。
特に期間を1ヵ月以上考えている人や、相部屋を検討している人はまず間違いなく友達は増えると思います。
日本人の友達はもちろん、おそらく外国人の友達もできるはずです。セブ留学は日本だけではなく、他のアジア諸国(中国、台湾、香港、韓国など)からもとても人気があります。日本人資本の学校だとしても、在校生が全員日本人というケースはかなり稀かと思います。目的は我々と同じ英語を学ぶことなので、一緒に切磋琢磨しているうちに仲良くなっていくこと間違いなしです。
先生とも仲良くなると思います。僕は授業終わりやお休みの日に他のクラスメイト達と一緒に先生を誘って(誘われて)飲みに行ったりしていました。英語の学習という観点からすると、生徒同士で遊ぶよりも先生と遊んだ方が勉強になると思います。
学校で出会った友達と一緒に少し遠出して海やビーチ、島へ小旅行したり、ダイビングやシュノーケリングを楽しむのもセブ留学の醍醐味の1つだと思います。
海
上記でも触れましたが、セブは海が最高です。正確にはセブ島の海はそこまで綺麗ではなく、近くの島の海やビーチが最高に綺麗なのです。
セブ島からフェリーで色々な島に行くことができますが、オススメはボラカイ島かカモテス島です。ボラカイ島にはとても美しい自然とビーチを楽しむことができ、カモテス島には夜のビーチに海をかき混ぜるとキラキラと光るプランクトンを見ることができるスポットなどがあり最高です。
他にもボホール島、パンダノン島、シキホール島、パラワン島、コロン島、等々まだまだ調べればたくさん出てきます。
これらの島々にはそれぞれ特徴がありますが、基本的に共通している点はビーチと海が美しいということです。もちろんダイビングやシュノーケリングにはピッタリです。
ジンベエザメやウミガメを見るツアーや、たくさんのマリンアクティビティが体験できるのも魅力的です。
せっかく外国に訪れるのですから勉強とメリハリをつけて思いっきり羽を伸ばして観光と普段できないような体験を試してみましょう。
最悪だったこと
ご飯
セブ島のご飯はあまり美味しくないです。中には美味しいものもありますが、基本的にあまり美味しくないと思っていた方が良いです。東南アジアは美味しい食べ物がたくさんありますが、正直セブ島ではまあまあです。美味しい物は少しお高目なレストラン(とは言っても物価的にそこまで高くありませんが)に行けば割と出会うことができます。
僕は韓国資本の学校に通っていたので、3食とも韓国っぽい食べ物でした。辛すぎて何も食べられないというほどではありませんでしたが、割と辛口の食べ物が多かったです。
学校によってご飯のクオリティーは違ってくるとは思いますが、もし好き嫌いが激しいようなら日本人資本の学校の方が無難かもしれません。
学校の食事が気に入らないため、毎回外食している人もいました。僕はそこまで苦ではありませんでしたが、多少は覚悟した方が良いかもしれません。
水道水や生の食べ物にも気を付ける必要があります。お腹が弱い人は薬を持参した方が良いかもしれません。とは言っても慣れても来るので、初めお腹を壊しがちだった人がしばらくして何を食べても無敵になっているケースをよく目にしました。
部屋
これは相部屋についてなので、シングルルームに泊まる予定の人には関係のないことです。
相部屋はかなりくじ引き的な要素が強く、何週間も一緒に寝泊まりする人が「ハズレ」の場合は地獄を見るかもしれません。例えば、いびきや寝言が激しい人とは一緒になりたくないもんです。
僕は一度、夜遅くまでイヤフォンをせずに動画を見続けるルームメイトを注意したことがありますが彼は日本人ではなかったので、もしかしたら文化の違いでその国では普通のことなのかもしれないと後から思いました。
旅慣れている人でドミトリー(ホテルの相部屋)に泊まり慣れているような人は気にならないと思いますが、不安な人は人数の少ない相部屋かシングルルームに泊まった方が無難かもしれません。
やる気ない先生
たまにいます。僕はマンツーマンの先生が1人全くやる気のない先生だったことがあります。
当時僕は困惑しました。彼女は感情を失った人形のようにただ機械的に教科書を読み進めるだけで、全く勉強を助けようとしてくれませんでした。そういうスタイルもあるのかと2回ほど我慢して彼女の授業を受けていましたが、結局チューターに相談して変えてもらいました。
基本的に先生はたくさんいるので、合わない先生は変えることができるのです。
後から聞いた話ですが、その先生は妊娠中で学校の辞める寸前だったということです。理由が分かってなんだかスッキリしましたが、お金を払っている以上は自分のためにならない授業を受け続ける必要はないのでチェンジして正解だったと思います。
やる気ないクラスメイト
一番の敵は一番身近にいます。英語を勉強しにきたはずなのに日本語ばかり話して「高額な旅行」で終わってしまうケース、これは悪友が理由であることがほとんどです。
友達を作るのは大切なことですが、もし彼(彼女)がやる気のない生徒の場合は一緒に引きずり込まれることのないようにしましょう。
モチベーションの低い人は自動的に辞めていきますが、中には何か事情があるのかずっと学校に残っている者もいます。
その人のモチベーションを高めてあげることができればそれが理想ですが、難しいようなら適度な距離を取った方がいいのかもしれません。
エリア
セブ島は砂浜やリゾート地のイメージがあるかもしれませんが僕の行った学校は島の中心部にあり、ビーチはもちろん海感じる要素は何一つとしてありませんでした。
もし海を感じながら勉強したいというのであれば、事前にしっかりと調べておく必要があるでしょう。
セブは留学先としても旅行先としても人気がありますが、実はイメージされているよりも爽やかな場所ではありません。道路は汚く、車やバイクの運転は粗く、野犬がうろつき、ストリートチルドレンが多く、夜は物騒なエリアもあります。
もちろん普通に生活をしていれば危険な目に合うことはありませんが、治安が最高な日本を基準にしていては危ないです。
学校の紹介
セブ島にはたくさんの留学先、イングリッシュアカデミーがあります。たくさんあり過ぎてどこを選べばいいのか、どうやって選べばいいのか分からなくなってしまう人もいるかもしれませが、とにかく納得のいくまで調べまくることをオススメします。
せっかく貴重な時間とお金をかけて行くのですから、学校選びの下調べは入念に行いましょう。
そして少しでも気になる学校を見つけたら連絡して質問してみたり、資料請求や説明会に参加してみることをオススメします。多くの場合それらは無料なので、やって損はないと思います。
評判の良い学校を一つご紹介しておきます↓↓。
楽しみながら英語習得を!フィリピン留学【SPEA】
フィリピン・ドゥマゲッティに運営する語学学校SPEA(Starting Point English Academy)です。
単身留学(1人)と親子留学を提供しており、治安の安全性と都会の喧騒から離れた落ち着いた環境で学びたい人向けの人気校。ドゥマゲッティという都市は、フィリピン有数の学園都市で日本よりも治安が良いことから多くの留学生が訪れる留学地です。
メインキャンパスとゲストハウス型校舎があり、留学目的やスタイルに合わせて滞在場所を選ぶことができます。
・強み
英会話レッスンで学んだ内容を街に出て、実践する「実践体験型コース」や1週間3万円で旅行するより安い価格でマンツーマンレッスンが受講できるのはSPEAの強みです。
また、世界的な安全指数では日本と同じレベルの治安と言われており、その安全性から多くの子連れの親子留学の人気校としても注目を浴びている語学学校です。
・こんな人にオススメ!
・単身留学生
・とにかく安く英語留学をしたい
・実践体験型コースで、英語+新しい経験をしたい
・英語以外にもマリンアクティビティも楽しみたい
(ドゥマゲッティの近隣には多くの観光スポットがあります)
親子留学
・治安の良い場所で親子で英語を学びたい
・都会の喧騒から離れて落ち着いて英語を学べるところを探している
・プチ移住で、子供を現地校に通わせながら留学したい
最後に
留学後はニュージーランド、オーストラリアで現地の仕事を手に入れ、英語を使って働いていました。正直、一番英語が伸びたのはそのワーキングホリデー中でしたが……。
とは言え英語に慣れたり基礎を作ったのは間違いなくセブ留学での経験でした。
ご参考までに僕のワーホリ情報で人気のものを置いておくので、良かったらチラ見して行ってください!
最後まで読んで頂きありがとうございました!