ワーキングホリデービザでオーストラリアに訪れていた僕でしたが、滞在中は色々な仕事をしていました。
その中でも1番お気に入りだった仕事がドライバーの仕事でした。丸5ヶ月働きましたが、割と稼げました。勤務体系は至って単純で以下の通りです。
・9時〜17時30分(休憩あり)で拘束時間は8時間30分。
・残業なし→やむを得ずしてしまった場合は好きな日程で勤務時間をその分減らせる。
・土日祝日休み。
・最低時給〜21ドル。
上記の内容で5ヶ月間働き、13,000ドル以上の貯金ができました。当時のレートで100万円ちょうどかちょっと多めくらいです。
家はシェアハウスでしたが個室で、特にキリキリに切り詰めた生活を送っていたわけではなく100万円をヌルッと貯めることができたので流石オーストラリアという感じです。
ちなみに上記以外にも祝日補償だの年金のあーだこーだだのも充実していましたが、詳しく覚えていなかったので省きました。つまり何が言いたいのかというと、日本の仕事環境に比べると、アルバイトの扱いでさえ相当にホワイトだったということです。
続いては実務についてです。
まず初めに新人の頃は倉庫での仕事を手伝いながら、商品を覚えていきながらの作業になります。荷物をあっちに運んだりこっちに運んだりとガッツリ肉体労働です。
倉庫には発注された荷物がドーンと届きます。例えばお菓子や冷凍食品、プラスチックのフォークやスプーン、お菓子や調味料に至るまで生活に必要なものは何でもです。
それを分かりやすいように整理していくのが倉庫の仕事になってきます。最初の1、2週間はそんな仕事を手伝いながら、どんな商品を扱っているのかを覚えていきます。1番覚えなくてはならないことは、商品の名前です。紙に書いてある名前を見て、商品が思い浮かべられるようになればOKです。
それら商品を運ぶのがドライバーの仕事になってきます。
出勤したらまず、自分の車に商品を詰め込んでいきます。運ぶ商品はリストを渡されます。そのリストにある商品をどんどんと積み込んでいくのですが、これにはコツがいります。商品を現地で取り出す順番に積み込まなくてはなりません。
僕のルートは少ない日で20軒、多い日だと40軒近くのお店に配達していました。ブリスベンからゴールドコーストまで毎日ドライブしていたのですが、かなり性にあっていました。
当時のメモが残っていたので、それを参考に運送屋の1日を紹介していこうと思います。
10:15、車に荷物を積み込み終わったので発車する。倉庫のオヤジは今日もご機嫌でフォークリフトを乗り回していたけど、相変わらず顔が怖い。お尻まで墨だらけらしい。逆らわないでおこう。
10:45、高速道路に乗り込んだ。ここで渋滞に捕まるか捕まらないかが最初の関門。渋滞の原因は大抵が事故によるもの。今日はスイスイ行けて最高。オーストラリアでは10キロオーバーでも罰金取られる(経験済み)からスピードには気をつける。
11:00、最初のお店に到着。韓国人の兄ちゃんがやっているアジアン食品店。いつも韓国語の書いてある栄養ドリンクをくれる良い奴。先輩にはよくそんな得体の知れないもの飲むなあと驚かれたけど、全然飲む。得体の知れないもの大好き。美味しい。
12:00、さらに何軒か回った後、デパートに突入。大型デパートは荷物を運び入れるための搬入口がある。複雑で迷路のようになっているので覚えるのに苦労した。どこも同じだが仕事内容は単純、荷物を渡してサインをもらってくるだけだ。難しいのは駐車スペースを見つけることだけ。
13:00、海沿いのお店を周る。海を横目に海岸沿いを走るのはいつものことだけど全く飽きない。この辺りはレストランに冷凍の海産物を運ぶことが多い。日本食レストランとSUSHIレストランもあるが、POKEのお店も結構ある。POKEは欧風の丼ぶりという感じの料理。ご飯の上にマグロやらサーモンやら野菜やら枝豆やらをちりばめた料理。
15:00、最後の店を周り終えてひと息。休憩とご飯がないじゃないか!と思った方は鋭い。しかしこれは僕の作戦通り。この辺は営業に似ているところがあるのだが、仕事さえしていれば個人の裁量である程度自由にして良いのだ。僕は最後の配達を行きたかったレストランに設定し、そこでゆっくりご飯を食べながら休憩する。
17:00、既に会社の近くにまできているが、車を停車させてのんびりする。早く帰っても倉庫の仕事を手伝わされるので良いことない。大抵は時間が来るまでユーチューブ見てる。
17:20、凱旋帰還。お疲れ様でした。
そんな毎日を送っていました。
トラブルのあった日には帰宅が20時とかになった日がありましたが、稀でした。商品をお店に置き間違えたり、えげつない渋滞に巻き込まれたり、お店がやっていなくて荷物を入れられないというまさかの事態に遭遇したり、色々ありました。
中でもピンチだったのは、やはり自分自身が事故にあったことです。それについても詳しくまとめているので↓↓をどうぞ。
最後まで読んで頂きありがとうございました!