世界にはたくさんのヒッピーの地があります。ニンビンもそんなヒッピーたちが集まる(集まっていた?)町なのです。
オーストラリアを旅行していた際に訪れたのですが、想像以上に興味深い場所でした。色々なヒッピーの町や村に行きましたが、ニンビンが一番堂々と前面にマリファナ(大麻)を推し出していたように感じました。
オーストラリアでは2020年からマリファナが合法になった州もありますが、基本的には禁止された嗜好品です。ニンビンではなぜか個人間での売買が黙認されていますが、売買はもちろんその使用も違法な州なので気をつけましょう。
アクセス(場所と行き方)
ニンビンへのアクセスは車一択かなと思います。
バスもあるとかないとか聞きますが、車、持っていなければヒッチハイクで行きましょう。バイロンベイから来る人が多いと聞いたので、バイロンベイなら車なしで行く方法があるのかもしれません。
僕としてはレンタカーを借りてしまうのが手っ取り早くてオススメです。ニンビンは森の中にある田舎町なので、ドライブはかなり気持ち良かったです。バイクが借りられたらツーリングも最高だと思います。
街並み
全体的にラブ&ピースな雰囲気が満載です。謎のオブジェやペイントされた公衆トイレ、ベンチ、壁、お店が中々にヒッピー感を醸し出しています。
ゴチャゴチャしているかなと思っていましたが全くそんなことはなく、まったりした町という感じでした。町は20分もかからずにぐるりと回ることができますし、ゆっくりとお店を見て回ったりしても2時間もかからず終わってしまいます。
人もあまりいないのでゴミゴミしていないし、割とガランとしていました。
可愛い雑貨屋さんはやはり”麻”推しです。帽子や衣服、おもちゃなんかが売られていました。購買意欲を刺激される可愛いお土産ばかりでしたが、ヒッピーの地と言えどもオーストラリアの物価はそのままなので爆買いというわけにはいきません。
カフェも何軒かあり、マリファナのタネ入りアイスクリームやスムージーなんかが売られていました。これは気持ち良くなったりするものではなく、七味などにも入っている合法的なものなんだとか。
全体的にペンキでカラフルに塗られている可愛い町でした。町外れのベンチやその隣の建物も実にカラフルです。友達と2人でキャイキャイはしゃぎながら町の写真を撮りまくっていました。
栄えている繁華街はギュッとしていて、町の外れに来るとすぐに丘や山といった自然に囲まれたのどかな場所です。それだからかは分かりませんが、若干ですが物価が高くも感じました。オーストラリアの他の町とそこまで差はありませんが、ヒッピーの地だからと言って安いわけではありませんでした。
人々
ニンビンにいる人たちはみんなヒッピーなのかというと全然そんなことありません。
普通の人たちが普通に生活しています。もはや珍スポットとして観光地化しているので、むしろ観光業に従事している人たちが多いように感じました。お土産屋さんやホステル、ニンビン内のツアーなんかもあると聞きました。嘘か真かマリファナ畑を見学できるのだとか。
しかし、働いている人たちを含めて全体的にフワフワとした雰囲気が漂っていることは否定できません。彼ら彼女らがハイなのかは分かりませんが、お店で買い物したりカフェに入ったりするとなんだかスローな対応をされます。
返答が遅かったり、優しげな微笑みを浮かべていたりします。ハッピーな雰囲気を演出しているのか、そうなってしまっているのかは分かりませんが、面白いのでOKです。
ちなみにですが、街中でタバコを吸うようにマリファナは吸われていますし、町外れのカフェではみんなでジョイントを回しあったりしていて圧倒されました。僕は遠目に見ていただけで、流石に「ヘイブラザー」とそこに入って行くことはできませんでした。が、恐らく入って行っても快く迎え入れてもらえたでしょう。それくらいにピースな雰囲気が全体的に流れていました。
最後に
日本ではあまり馴染みの薄いヒッピー文化ですが、ここニンビンではそんな異文化にどっぷり触れることができます。
危険なんじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、観光客は割りかしたくさん見かけましたし、町中をよだれを垂らしたジャンキーが歩き回ってもいませんでした。夜に女性1人で歩いているところも何度か目にしました。
今や「ヒッピーの地」というよりは「ヒッピーがいた地」であり、本物のヒッピーなんてオーストラリアの先住民であるアボリジニたちよりもずっと少ないのではないでしょうか。
ニンビンでは筋金入りのヒッピーを1人見かけましたが、かなりのおじいちゃんでした。世代的にもヒッピーは高齢化が進んでいるのかもしれません。
他にもオーストラリアの記事をいくつかまとめているのでコチラの一覧からどうぞ。
最後まで読んで頂きありがとうございました!