ワーホリで仲良くなったクレイジーな人たち3選

ワーキングホリデー

 ワーキングホリデー中出会った変な奴らを紹介します。

 外国にいる日本人は住んでる人も旅行してる人も、どこか変わった人が多いのですが、同時に良い人も多いように感じます。クレイジーと良い人が同居しているのです。

 今回は色々な人に出会ったワーキングホリデー中でも、クレイジーな人たちを厳選して3人紹介しようと思います。

 

日本と外国で恋愛対象の違う奴

 ニュージーランドの安宿で出会った若者です。

 彼は日本では引きこもりだったのですが、突然にニュージーランドのワーホリを思い立ってやってきたのだそうです。その時点で大分変わった奴だなあと思っていました。ドミトリー(相部屋)のベッドが隣ということもあり、毎日よく話していました。

 話の内容は互いの身の上や価値観などから、いつしか互いの恋愛感に移り変わっていきました。男同士の恋愛話なんて普通聞くに耐えませんが、この若者は一風変わった感覚を持っていたので興味深かったです。

 彼は日本では可愛い男の子がタイプということで、女性との恋愛経験はないと言っていました。ちなみにですが、彼自身が可愛い系のイケメンで、引きこもっていなければ学校でもモテたんだろうなあと思いました。

 まあまあ、人には色んな趣味や価値観があるよね〜と話していたのですが、彼はさらに言うのです。

 「僕は日本ではゲイで女性に興味を持たなかったんですが、外国に来て変わったんです。今いい感じになっている女性がいて、彼女は日本人じゃないんですよ」

 僕は興味津々です。そのスイッチの切り替えは外国についた瞬間からなのか、飛行機の中で徐々に変化していくのか、日本にいても外国人なら恋愛対象なのか。

 上記の答えはイエス、ノー、メイビーでした。

 日本で外国人と出会ったことがないので、メイビーという答えでしたが、多分僕は好みのうるさいバイなんですと言っていました。

 「すぴさんも可愛い顔してますがタイプじゃないんですよね〜日本にいたら分からなかったですけど」
と勝手に振って勝手にフォローしてくる天然な奴でした。

 ちなみにニュージーランドで出会ったというその彼女を見せてもらいましたが、外国人と言っても中国人でほとんど日本人と顔は変わらない感じの女性でした。

 僕はアジア人以外を想像していたのですが、彼の中では明確に日本人と線引きがされているのが興味深かったです。

 

英語自信満々なのにろくに話せない奴

 ニュージーランドで3週間弱ほど、とある日本人たちのコミュニティに身を置いていたことがありました。

 彼はそこにいた日本人の1人で、いつも自分の英語に自信を持っていました。僕はニュージーランドに来始めの頃で、長年旅をしてきたとはいえあまり英語に自信を持てていなかったので、単純に英語ペラペラなんて彼は凄いなーとか思っていました。

 彼は日本でずっと英語を勉強していて、ニュージーランドに来て半年ほど学校に通い、今はホテルでの仕事やファーム(農業)、コンストラクション(建設現場)の仕事をしたりしているということでした。

 街中で英会話の発生するところでは彼が率先して前に出て、時には背中を押されて強制的に前に出されて対応していました。そんな様子を見ていた僕は、すっかり彼は英語がめちゃくちゃできる人間なんだと思い込んでいたのです。

 しかし、彼と仲良くなって一緒に過ごすことが多くなって来ると、僕は気がつき始めてしまうのです。彼の英語力は僕と同じか少しできるくらいの実力なのです。

 僕はある日、2人でビールを飲んでいる時に突っ込んでみることにしました。

 「○○君はさ、英語ペラペラみたいな感じでみんなに言ってるけど、なんでなの?」

 彼は少し面食らった様子でしたが、ビールを飲み干してから答えました。

 「やっぱり俺の英語ってそんなに上手くないよな。たまに向こうが何言ってるのかサッパリの時とかあるし、結構聞き返しちゃうしな。でもみんなには俺が英語あんまりって言わないでくれる?」

 なんでこの人はそこまで見栄を張りたいんだろうと、僕が目をパチパチさせていると彼は続けました。

 「俺は今、英語できるキャラでしょ? だから色んな場面で頼られたりして英語を使う機会が自動的に増えるんだよ。みんなの中には英語の勉強を諦めている奴もいるけど、俺はもっと話せるようになりたいし英語使いたいんだよね」

 僕はその場でビールもう一杯頼み、彼におごりました。それから僕も積極的に英語を使って磨いていこうと思わされたのは彼のお陰でした。

 

太陽の下で働くことが生きがいの奴

 オーストラリアのファームに変な奴がいたのです。

 太陽の下で働きたいとオーストラリアまでやって来た彼は、めちゃくちゃ悪徳ファームで嬉々として働いていました。そのファームは脱走者続出の劣悪な環境で、給与体系から勤務体系から宿泊施設から何から何までがよろしくありませんでした。

 ほとんどの人が、2週間分前払いした宿泊施設に仕方なく身を寄せ、2週間の我慢と言い聞かせながら仕方なくファーム仕事をこなす日々を送っていました。そう、彼以外は。

 彼は毎日せっせと農場で汗を流し、一生懸命にやっているのです。ちなみにほとんどのやる気のない労働者たちよりも仕事の効率は悪かったのですが、おそらく彼が一番楽しんで作業していました。

 「僕、やっぱり太陽の下で仕事したいんですよね。日本だと中々ないじゃないですがか、こーゆーのって」

 いやあると思うぞ、と心の中でツッコミつつ、もう少し良心的なファームに移った方がいいぞと本気でアドバイスをおくっていました。彼も別のところで働いてみようか考えていると言っていましたが、中々代わりが見つからないんだとか。

 僕は思わず彼の仕事探しを手伝いました。こんな一生懸命に頑張る人間が働いていていいような環境ではなかったので、まともそうなファームを色々と探して情報をあげたりしていました。

 そして最終的に彼の選んだ仕事がウーバーイーツだったのです。確かに太陽の下で働けますが、なんだか僕の思っていた太陽の下の仕事とは異なっていたので拍子抜けでした。ただ、ウーバーイーツも楽しそうに仕事していたので良かったのだと思います。

 思わず世話を焼いてやりたくなるような後輩力の高い面白い奴でした。

 

最後に

 変な奴らを紹介するとは言いましたが、彼らとは日本で何度か再会するような仲で、たまに遊んだりするのです。異国の地で偶然の重なりで出会ったような人たちと今でも交流があるというのは、遠くまで行って自分自身で掴み取った縁という感じがしてなんだか誇らしくもあります。

 またそんな出会いを求めて外国を彷徨えればと思っています。

 

 他にもたくさん海外で出会った人物紹介をしています。中でも人気のあった記事を2つ↓↓に置いておくのでどうぞ。

 

 最後まで読んで頂きありがとうございました!

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