タイのサクラダファミリアと言われている建造物があることをご存知でしょうか。その名も「サンクチュアリオブトゥルース」、直訳して「真実の聖域」といったところでしょうか。
サクラダファミリアといえばスペインのバルセロナにある未だに未完成で工事を進めている教会のことですが、こちらタイにある「サンクチュアリオブトゥルース」もまた未完成で未だに工事が進められているのです。
実際に見に行くまでは正直なところあまり期待していませんでしたが、実物はとても壮大で興味深かったです。わざわざ見に行く価値があるとオススメできる場所なのでご紹介しようと思います。
サンクチュアリオブトゥルースとは
サンクチュアリオブトゥルースは1981年の8月13日からレック・ビリヤパン及びプラプライ・ビリヤパンよって作成が開始されました。
面積:128,000平米
内側の面積:2,115平米
作成方法:タイの伝統的な工法で、釘・鉄を使わない「カウヅア、トックサラック、トックリム、カウハンウィオ」という昔ながらの木を組み合わせる方法
主な木材料:赤木、タキアン木、キアンカノン木など
服装:過度な肌の露出は避けるようにとあったが、ショートパンツの女性も見かけました。
サンクチュアリオブトゥルースへの行き方
サンクチュアリオブトゥルースはタイのパタヤという場所にあります。パタヤはビーチや歓楽街のひしめくナイトスポットが有名な場所で、バンコクからは道の混雑状況にもよりますがバスで3時間弱くらいの距離にあります。
パタヤ市内からサンクチュアリオブトゥルースまで直接行ける交通手段がないため、タクシーかツアーを利用するかレンタカーやレンタルバイクを使って自力で行くことになると思います。
タクシーで行く場合、帰りのためにタクシーを待たせておく必要はありません。サンクチュアリオブトゥルースにはタクシーが待機しており、料金表も置いてありました。
看板によると便利な廃車アプリの「Grab」はここに立ち入ることが出来ないようですね。使用したい場合にはエントランスを出て少し離れた方が良さそうです。
僕のオススメはレンタルバイクです。パタヤ市内であれば大体200バーツくらいで借りることができ、パタヤの中心地からサンクチュアリオブトゥルースもそこまで距離がないので長時間のドライブにはなりません。
サンクチュアリオブトゥルースの地図を置いておきます。
チケット売り場から入場するまで
エントランスを入るとすぐにチケットオフィスがあります。チケットの価格は500バーツで、購入すると黄色いシールを服に貼ってくれます。
チケットオフィスを過ぎて進んでいくとカフェがあり、その隣のウッドデッキのような場所からサンクチュアリオブトゥルースが顔を出しているのが見えます。
ここから眺めるサンクチュアリオブトゥルースはバックの海と空も相まってかなりかっこいい雰囲気を醸し出していました。
道案内の通りに階段を下りて行くとヘルメットを配っているので受け取ります。サンクチュアリオブトゥルースの建物内へ入る際にはこの白いヘルメットを被らなくてはなりません。
僕が訪れた時には正面からは建物内に入ることはできませんでした。ぐるりとサンクチュアリオブトゥルースを周って裏から入ることができました。
全てが細かく細かく作り込まれており、しかもそれぞれの仏像たちが皆違ったポーズをしていて同じものは1つもありませんでした。
所々に足場が組まれており、仏像を彫ったり修繕工事をしたりしていました。
エレベーターもありました。エレベーターまでもがなんだか凝った装飾です。
裏側の入口です。ここから中に入ることができます。
サンクチュアリオブトゥルースの内部
入口の階段を上がると小さな受付のような場所があり、この建物についての説明のある用紙を渡されます。日本語のものもあったので、興味のある人は尋ねてみると良いと思います。因みに最初の「サンクチュアリオブトゥルースとは」に書いてあることはこの用紙に書いてあったことを参考にして書きました。
日の光が入らない場所は薄暗く、所々でライトアップされている場所もありました。
壁はもちろんのこと、柱や天井までえげつない作り込みでした。
ショーについて
エントランスで無料で見ることのできるショーの時間割を確認することができます。1日に2回公演というタイトなスケジュールでした。僕はたまたまこのショーを見ることができましたが、正直なところ頑張って都合を合わせて見るほどでもない内容だったように思います。
タイっぽいダンスを20分くらい鑑賞できました。武器を持った戦いの演武が見られるという情報もありましたがやってませんでした。もしかしたら僕が訪れなかった午前中のスケジュールなのかもしれません。
僕が観たのはかなり平和的で楽し気なダンスでした。
最後に
僕は試しませんでしたが、象や馬に乗ったり餌をあげたりすることもできるようでした。他にも手漕ぎのボートに乗っている人も見かけました。ホームページには馬車やスピードボートもあると記載されていましたがそれらは見かけませんでした。
最初は冷やかしに行くつもりでやってきた僕でしたが、気付けば細やかで繊細な手作業の結晶に目を奪われ続けていました。ゆっくりじっくり見て周ろうとしたら丸1日かかると思います。少し交通の便が悪いことが玉に瑕ですが、それでもわざわざ来る価値は十二分にあると思いました。