【旅の思い出し日記】初めてのタイ

タイ編

 みんな大好きタイランドですが、初めて訪れた時のことを覚えているでしょうか。

 僕は、印象的だったのもあり、かなり鮮明に覚えています。旅先でそんな話になると大抵、学生時代に友達とーとか、家族でーとかでタイに初めて訪れたという人が多かったです。

 僕は1人でのこのこやってきたのが初めてでした。

 カンボジアで観光ビザギリギリまで粘り、ようやく重い腰を上げてタイに向かったのです。ほぼ1ヶ月滞在した宿のスタッフや同じく沈没していた何人かに見送られて、早朝トゥクトゥクに乗り込んだのでした。

 トゥクトゥクからタイのバンコク行きのバスに乗り換え、寝たり起きたり国境を渡ったりして過ごしていました。移動時には隣の席の人と仲良くなりがちですが、この時は誰とも話したりしませんでした。

 バンコクについたのは夜でした。ウトウトしていた僕ですが、目の前にそびえ立つビル群に度肝を抜かれたのを覚えています。

 「タイってこんな都会なんだ……」

 カンボジアのシェムリアップ生活が長く、しかもボランティア活動(冷やかしてただけ)で農村ばかりに足を運んでいた今までの環境の違いにキラキラ光る夜の都会に目を奪われていました。

 僕は「カオサンロード」という場所が目的地で、バスに乗るバックパッカー風の人たちはみんな同じ場所で降りました。降り立つと大都会バンコクでしたが、あまりキョロキョロすることもできず、まずは宿に向かわねばと必死でした。

 当時僕はアナログとデジタル半々くらいの旅をしており、ブッキングサイトは使わないけれどもグーグルマップは駆使していました。旅人から教えてもらった宿にマークをつけていたので、そこまでトコトコと歩いて向かいました。

 バス停からはかなり近く、飛び込みでもすんなり入ることができました。「NAT2」という安宿です。個室でしたが、プールのロッカールームみたいな監獄宿でした。僕は周りから「ここが最高だから!」と聞いていたのですが、絶対にもっと良い場所があるだろうと彼らに不信感を抱きました。

 ちなみに、後にバンコクの安宿を泊まり歩きまくることになるのですが、「シングル、カオサン、200バーツ(確か)」という条件だと立地的にはまあ悪くない方だったと自分の中で結論付けた気がします。

 宿に荷物を放り投げると、早速空っぽのお腹をさすりながら夜のカオサンへと飛び出しました。そこはバックパッカー3大ストリートの1つに数え上げられる繁華街です。どんなもんかと思っていましたが、他のベトナムのフォングーラオ通りとカンボジアのパブストリートとはまた一味違った雰囲気を持っていました。

 カオサンストリートは完全にパリピの繁華街でした。クラブやバーや宿、旅行会社、屋台がひしめき合い、クラブに行かなくてもその道全体がクラブのようになっていて踊ったりバケツでお酒を飲んだり、サソリを食べたりしていました。

 レゲエバーのようなところではシーシャをふかす人たちもいました。この時はまだシーシャに何の興味もなかったため、素通りでしたが今思えばもったいないことをしました。今ではタイはシーシャが禁止になってしまったからです。

 カオサンストリートを何度か往復して見物していましたが、いい加減お腹が空いていたので1人でも入れるようなちょうど良いお店を探すことにしました。しかし、夜中のカオサン通りの勢いの飲まれた僕は、どこで食べたら良いやら決めきれずにひたすらウロウロしていたのです。

 何となく優しそうなおばちゃんのいた屋台に滑り込み、ようやくご飯にありつけました。普通ならそこで料理の写真の一枚でも撮るんでしょうが、当時は旅をすることにいっぱいいっぱいで情けない写真を一枚撮るだけに終わっていました。その写真がコレです↓↓。

 

 写真なんか撮らなくても良い! と尖り始める少し前の頃だったので、ヘタクソな写真がチラホラフォルダに残っています。全くカオサン通りの雰囲気とパリピたちの喧騒が伝わってこない写真ですが、ピークタイムには満員電車のように人で溢れかえっています。

 ようやく宿に帰ったのは夜中の1時、2時でしたが、明け方になるまで外はガヤガヤとしていました。後、隣の部屋ではSEXの声と音がうるさくて、スゲーところまで来てしまったなあと耽っていました。

 

 最近ではカオサンもだいぶ綺麗になってしまいましたが、当時は「THE アジアのドロドロ」という感じがして最高でした。めちゃくちゃ喧しいところでしたが、10日ほどカオサン通りの安宿を転々としていました。

 今でこそカオサンロードに宿を取ることは滅多にありませんが(というか皆無)、観光地としてはたまに訪れたくなる場所です。

 

最後に

 タイに関する有益な記事もいくつかあげているのでコチラの一覧をどうぞ。

 

 最後まで読んで頂きありがとうございました!

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