旅中でちょくちょく麻雀を打っている話

雑記

 旅をしているのにも関わらず、麻雀を打つ機会に恵まれることがあります。

 ついこのあいだ、賭け麻雀が違法賭博として世間を賑わしていましたが、大の大人が一晩中飽きもせずにやるのにはそれなりの訳があります。

 他のギャンブルに比べてルールが複雑極まりないのですが、その分めちゃくちゃ面白いのです。お金なんて賭けなくても、ボードゲームとして底抜けに面白いのです。

 その面白さを知っている人間(特に若者)は、今ではかなり数を減らしていて悲しい限りです。しかしなんと、旅をしている最中に奇跡的に麻雀が好きな旅人が4人と麻雀牌一式が揃ったことが何度かあるのです。

 これは中々の奇跡です。

 今回はそんな奇跡の状況を紹介しようと思います。

 

ハンガリーのホステル

 ハンガリーのブダペストで宿の管理人をしていた頃の話です。

 その宿には誰が持ち込んだのやら、麻雀牌が置いてありました。僕はそれを見つけてから、泊まりに来る旅人たちに麻雀はできるのかどうかをいつも尋ねていました。

 しかし、ほとんどの旅人が興味を示しません。僕は何となくですが納得してしまいました。旅や旅行が好きな人で麻雀も好きという人はかなり少なそうに思えたからです。

 アウトドアとは程遠い麻雀という少し不健全なイメージのある遊びは、旅とは親和性が感じられません。

 とは言え、中には変わった人というのもいて、たまーにですが麻雀好きな旅人も泊まりに来ました。しかし、麻雀は4人揃わないとできないゲームです。1人、2人ではメンツが足りないのです。

 何度もの悔しい思いを経て、ようやく4人揃った時はめちゃくちゃ嬉しかったです。真冬のブダペストの一室で朝まで楽しみ、外に出てようやくここが外国であることを思い出しました。

 

ニュージーランドのバックパッカーズと雀荘

 なんとニュージーランドには雀荘があるのです。

 しかし、雀荘で集まったというのは奇跡とは言えそうにないし、他の記事でも同じエピソードを紹介しているので↓↓をどうぞ。

 

 今回はもう少し偶然色の強いエピソードを紹介します。

 僕はその時ホステルや現場の仕事でお茶を濁しつつ、ニュージーランドらしい仕事を探している最中でした。

 泊まっていたホステルにはほんの少しですが、日本人も宿泊しており、知り合えた何人かと仲良くなりました。

 その中の1人が麻雀がめちゃくちゃ好きな人で、プロになることも考えていたほどと言うのです。僕は俄然その腕前を拝見したくなり、何とか麻雀をセッティングできないかと色々と探し回りました。

 すると、人づてに僕が麻雀をやろうとしていることが伝わっていったらしく、1人の日本人の若者に声をかけられたのです。

 彼はそこの宿泊者というわけではなかったのですが、以前働いていたことがあるらしく、たまにやって来てお客さんたちと話したりするそうです。そして彼は僕に麻雀牌一式を貸してくれたのでした。

 まさかそんないきなり麻雀牌が手に入るとは思いもしませんでしたが、とにかくメンツをかき集めねばと思いました。

 アジア人の顔を見たら麻雀ができるか聞き回るくらい探して、ようやく4人のメンツを揃えることに成功したのです。

 「そんなことをしていないで、さっさと仕事を探しなさいよ」という心の声は無視していたのですが、流石に徹夜で麻雀を打ち終えた後に罪悪感と焦燥感に駆られて急いで仕事探しに励んだのでした。

 

インドの安宿

 インドでは基本的にいつも一人で旅をしていました。

 たまに宿で他の旅人たちと出会うこともありましたが、ほとんど一人ぼっちの黄昏旅でした。そんな僕が麻雀の場に出会えたのはまさに奇跡でした。

 ある安宿にやってきたところそこには数人の日本人が泊まっていました。日本人宿という前評判は一切なかったので完全にたまたまという感じだったのですが、僕を合わせて5人の日本人がいました。

 チェックインするとすぐに声をかけられ、麻雀はできるのかと尋ねられました。いきなりそんな事を尋ねられたのでビックリしましたが、今考えれば同じような事をハンガリーでもニュージーランドでも自分がしていました。

 話を聞くと、明日麻雀のメンツが一人チェックアウトしてしまうのでもしできるなら入ってくれという事でした。僕はもちろん二つ返事でOKしました。

 ルーフトップにテーブルが設置してあり、椅子を並べて麻雀をするのですが、僕が今までやってきた麻雀の中で一番最高の環境でした。周りに高い建物がなくて街並みを見渡すことができ、風も気持ち良くて天国でした。

 しかし、麻雀は夕方の限られた時間でしかできないというのが欠点で、最長でも3時間が限界でした。なぜなら、昼間は太陽の日差しが強過ぎてルーフトップにいたら干からびてしまうし、火が完全に落ちてしまうと真っ暗で何も見えなくなってしまうからです。

 僕に声をかけてくれた人が、「今度電気を買ってきて設置しようと思っているんだよね」と言っていたのですが、ただの宿泊者がそこまでするのかと思いました。

 聞いてみると、彼はただの宿泊者ではなく、止まり続けてもうすぐで半年経とうという超お得意様でした。僕もその宿が気に入ったので、麻雀のメンツが欠けるまでの1週間ほどお世話になったのでした。

 

最後に

 このブログは旅とシーシャに関して色々とまとめています。

 ご興味があればどちらのジャンルでも覗いて頂ければ幸いです。下にそれぞれの一覧を置いておきますのでどうぞ。

旅やノウハウ

シーシャについて

 

 最後まで読んで頂きありがとうございました。

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