ラオスのバンビエンで出会ったもう一度会いたい旅人紹介

ラオス編

 ラオスは僕が初めておかわりした国で、これからも何度でも行きたいと思う国の一つです。

 ラオスの何がそんなに魅力なのかをハッキリと答えるのは難しいですが、環境、雰囲気、人、ご飯等々、良いところはたくさんあります。これと言った目玉になるような有名な文化遺産みたいなものを求めてやって来るというよりは、のんびりゆったり目的でやって来る人が多いように感じます。

 ラオスでは日本人の旅人とも外国人の旅人ともよく出会いました。飲み屋や屋台、安宿や道端でも知り合ったりしました。今回はそんな人たちの中からもう一度会いたいと思う人を2人ピックアップして紹介しようと思います。

 

国籍不明のどヒッピー

 バーで友達伝いに知り合ったドレッドというイケメンです。

 国籍不明と書きましたが、名前も年齢も教えてくれず、みんなからはドレッドヘアだったからかドレッドとかドレとか呼ばれていました。めちゃくちゃヒッピーな見た目をしており、ドレッドへアはもうすぐで腰まで届くかという長さでペラペラのタンクトップに麻のズボン、ビーサンという出で立ちで、知り合ってから5日間同じ服装でした。

 基本的にまぶたが落ちており、お酒なのかウィードなのか他の何かなのか、カフェで寝転んでいる姿をよく見かけました。僕がそのカフェの前を通りかかると必ず声をかけて来て、座れよと言ってきます。僕も全く暇なので、同じ席に座ってサンドイッチやらシェイクやらを頼むのですが、彼はこれと言ってお喋りなわけでもないので割と無言です。

 静かに遠くをボヤーっと眺めており、また知り合いが通りかかると呼び止めて席に誘います。そんな事を一日中やっているからか、彼の周りには常に誰かしらがおり、彼を通して知り合いのコミュニティが広がっているようでした。

 彼はボケーっとしているので、呼び止められた人たち同士が自然と話を始めて仲良くなっていくという具合です。

 無言でも気まずい感じにはならず、それは彼が何も喋らなくてもその場を楽しんでいることが伝わって来るからだと思いました。実際彼は1人の時でも気持ちよさそうに風を浴びて、遠くの景色を楽しみ、コーヒーをうまそうに啜っているのです。

 まだ20代中盤(みんな予測)なのに、どこか世捨て人感が漂っており、カッコ良かったです。

 しかし夜になると割と醜態を晒していることも珍しくなく、地面に這いつくばっていたり、戻したりもしていました。一度、バーから追い出されているところを目撃したことがありますが、「I LOVE YOUーー!!」と両手で中指を立てて喚いていました。

 昼のブラッドと夜のブラッドで割と二重人格感があり、付き合っている友達も昼と夜で違っていました。僕は昼ブラッドが好きでした。

 

ハメを外し過ぎの大学生3人組

 卒業旅行中という大学生3人組に出会ったことがあります。

 名前は伏せますが都内の有名私立大学の仲良し3人組という感じで、1ヶ月間東南アジアを周っているのだと言っていました。今時の大学生ぽい感じで、たまに動画も撮影しており、面白いことが撮れたらユーチューブにアップするんだとキャイキャイしていました。当時の僕は写真なんか撮ってたまるかと、尖り気味のメンタルだったので冷めた目で3人を見ていましたが、今思うと僕も動画くらい撮っておけば良かったなあなんて思います。

 僕が長年外国を放浪しているという話をすると、その3人の大学生にめちゃくちゃ懐かれ、先輩先輩とついて来るようになったのです。

 先ほども述べましたが、僕は当時少し尖り気味のメンタルだったため、日本人のしかもなんの経験値もない若造3人を相手にしてたまるかと冷たくあしらっていました。もしこのブログを見ていたら当時のお詫びに飯でも奢るんで連絡ください!

 とにかくそんな彼らを僕は遠巻きに観察していたのでした。観察ってどういうことかと思うかもしれませんが、その時にいた町がバンビエンという場所でとにかく町の規模が小さく、知り合いを作ると割と高確率でバッタリ出会うようなところだったのです。

 今はまだあるのか分かりませんが、バンビエンには「サクラバー」というバーがあり、そこは夜の一定時間(確か21〜22時)はなんとお酒が無料で飲めたのです。町中の人たちがその時間にはサクラバーに集まり、ワイワイとやるのです。

 僕も友達と毎晩のように顔を出していたのですが、例の3人組の大学生たちもよく来ていました。僕は彼らとはあまり絡みたくなかったので、3人の顔を見たらそそくさと別の場所に移動していました。

 ある日、ベンチで焚き火を囲みながらお酒が飲めるバーでゆっくりしていると、欧米人の集団がゾロゾロとやって来ました。そして僕の顔を見るなり、「おいここにも日本人がいるぞ!」と言ってワイワイ始まったのです。

 しかも早く服を脱げ的な事を言ってケラケラ笑っているのです。訳がわからんと首を振っていると、その集団の1人が教えてくれました。

 ついさっき、サクラバーで日本人の3人組がエクスタシーを食べてハイになり、全裸になったのだそうです。どこまで本当か分かりませんが、何やら性的な出来事があったらしく、その集団はその話で大いに盛り上がっていたのです。

 僕は急いでサクラバーに行きましたが、彼らの姿はありませんでした。その後もその3人を見かけることはなかったので、おそらくその夜を最後に移動してしまったです。

 繰り返しになりますが、もしこのブログを見ていたら連絡をください。飯でもおごるので、その面白い出来事の一部始終を取材させてください!

 

最後に

 旅先で少しでも話が弾んだり楽しかった相手とはいつもSNSを交換するようにしています。

 しかし、そうするようになったのは旅を始めてから数年経ってのことでした。もっと早くからしていれば良かったなと後悔することもあります。おそらくもう2度と会えないであろう人々がたくさんいて、今回紹介した人たちも奇跡でもない限り出会えないと思っています。

 

 旅に関するエピソードやノウハウをまとめているのでコチラの一覧をどうぞ。

 

 最後まで読んで頂きありがとうございました!

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