カンボジアで出会った旅人紹介

カンボジア編

 カンボジアは大好きな国の一つで、そこでの出会いにも割と恵まれていました。

 面白い人たちが多く、日本人の旅行者も多いため、旅仲間を作るにはピッタリの環境がカンボジアにはあると思っています。僕はカンボジアのシェムリアップにいつも長期滞在するのですが、そこではいつも色んな旅人や現地で働く人やもちろんカンボジア人たちとも交流します。

 今回はそんな出会いの中から3人の旅人に絞って紹介しようと思います。

 

過酷な道のりを経て国境越えてきた若者

 彼とは宿の共有スペースで出会ったのですが、やけにヘトヘトでぐったりしていたのを覚えています。

 彼はソファに深く沈み込み、扇風機の風を独り占めしていました。僕が話しかけると今日はラオスから陸路で国境を越えてここカンボジアのシェムリアップにやってきたのだと話し始めました。

 ラオスからカンボジアの陸路はかなり過酷であるという情報をこの時初めて知りました。その後他の旅人たちからも同じような話を聞いたので、割と東南アジアの旅行通の間では共通認識なのかもしれません。

 何が過酷かというと、まずその”道”だそうです。東南アジアにはありがちなガッタガタで穴ぼこだらけの道では車酔い必至で、そのような道のりではスピードも出せないのでトロトロ運転なのに激しく揺さぶられる状況が長時間続くのです。

 彼は数人の旅人たちとバンに乗ってやってきたのだそうですが、なんと移動時間が12時間以上かかったと言っていました。途中でパンクやらなんやらがあったのでより悲惨だったとのことですが、本当に悲惨だったのはクーラーが壊れていたことでした。

 灼熱の大地を灼熱の乗り物に揺られながらの道のりはまさに地獄だったそうで、全員が服を脱ぎ捨ててほとんど裸になっていたと言っていました。

 最後には辿り着けた喜びから全員で打ち上げをして今に至るということで、クタクタだったのです。彼とはかなり仲良くなり、彼がタイに行くまで毎日シェムリアップでつるんで遊んでいました。

 お笑い芸人になると息巻いていた彼は今どうしているのか、日本でも再開したいものです。

 

日本人宿に精通したお姉さんバックパッカー

 宿でジャガイモをスライスして揚げているお姉さんがいました。

 美味そうで匂いにつられてやってきた僕でしたが、彼女の揚げている大量のジャガイモに少し驚きました。宿のスタッフたちとすごく親しくしている様子で、おそらくみんなで食べるために作っているのだろうと思いました。

 彼女は各国の日本人宿に泊まり歩くのを楽しみにしている旅人で、色んな国の日本人宿で沈没しているのだそうです。それぞれの宿の人たちとも仲良しなのに加え、常連さんとも仲良くしていると言っていました。

 宿に常連がいるというのも面白く感じましたが、安宿に沈没する長期滞在者というのはその先の旅でたくさん目にすることになりました。

 僕はこれから行く予定の国でオススメの日本人宿をいくつか教えてもらってメモしました。「〜さんによろしくね〜」みたいなことを言われましたが、僕は人の名前を覚えるのが苦手なのでヘラヘラして誤魔化しました。

 それがバレていたからかわかりませんが、僕はジャガイモを一つももらえませんでした。

 

いつもゲストハウスの前で横になっている初老の熟練旅人

 カンボジアでは宿の共有スペースやテラスでご飯を頼める宿がたくさんありました。

 ある有名な日本人宿にいっつも肘をついて横になっている初老のおじさんがいたのですが、彼が中々修羅場を潜り抜けて旅をして来た歴戦の旅人だったのです。その年代の日本人にしてはかなり背が高く、シャツに細身のジーンズという感じの出で立ちでした。

 色んな国に行ったことのある人で、次に行きたい国は断然中国と言っていました。色んな国をたくさん行ったけれど、中国に関しては未だに全然極められた気がしない的なことを言っていました。いくつになってもそんな大国を制覇しようとか、旅を続けているのがカッコよく感じられました。

 「ところでカンボジアにはどれくらいいるんですか」と尋ねてみると、「2年」と言っており、実は全然大国を制覇する気はないんじゃないかとも思いました。観光ビザでカンボジアに2年もいることは不可能なはずなので、一体どうやってそんなにそこに居るんだろうと疑問に思いましたが、ビザランやら何やらで上手くやりくりしていると言っていました。

 ちょうど昨年もカンボジアに行ったので例の宿に顔を出してみましたが、流石にもう彼の姿はなく、宿の人に尋ねてみると、「ミャンマーに行ったっきり帰って来ていない」との返事。何かしらで連絡先を確保しておけば良かったなあと思う瞬間でした。

 

最後に

 カンボジアでは日本人も外国人もたくさん観光に来ており、宿の共有スペースの感じや、人々の雰囲気が全体的に親しみやすいように感じます。

 なので友達作りや旅仲間を探すのにはもちろん、旅の疲れを誰かと笑いながら癒すというのにもピッタリだと思っています。マッサージが激安なのも嬉しいところです。

 

 他にもカンボジアに関する記事をいくつか書いているのでコチラの一覧からどうぞ。

 

 最後まで読んで頂きありがとうございました!

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