僕が旅を始めた頃、先人の旅人からバックパッカーの聖地の1つとして数えられていると教わったカンボジアのシェムリアップ。今調べてみるとシェムリアップはあまりそんな風には触れられている様子はありません。しかしシェムリアップのパブストリートはタイのカオサン、ベトナムのフォングーラオに匹敵する盛り上がりを見せていると思います。今回はそんなパブストリートを含め、シェムリアップの様子をご紹介します。
自転車レンタル
シェムリアップで自転車を借りて1日ふらふらと走り回りました。朝から曇り空で、時々細かい雨がぱらつくような天気でした。いつもならザーッとスコールが降ってすぐにカラッと晴れるイメージのカンボジア、こんな天気は珍しく感じます。もしいつものようにカンカンに太陽が照っていたなら、恐らくシェムリアップをサイクリングなんてしなかったと思います。数ある自転車の中から何故か一番ダサいピンク色の自転車が選ばれました……。
自転車のレンタル料は24時間でたったの2USDです。僕の泊まっていた宿からすぐ近くのコンビニエンスストアで借りました。このお店では洗濯代も1㎏で1ドル以下と、かなり安かったのでよく利用しました。ちなみに他のお店でもレンタル料を聞いてみましたが、最初はほぼ必ず3ドルと言われました。こっちが難色を示すとじゃあ2ドルという感じでした。
街並み
シェムリアップは中心地にレストランやバーがたくさん凝縮されている小さな町です。バイクなんか借りなくても中心地だけなら自転車で1時間もあれば見て周れちゃいます。車よりもバイクやトゥクトゥクの姿が道路で目立つのが東南アジアっぽいです。赤信号でも割と突っ走ってくるバイクに外国人が怒っていました。
カンボジアのトゥクトゥクが世界で一番乗り心地が良い気がします。座っていて外が見やすいトゥクトゥクが多く、解放感があります。たまに道端にたくさんのトゥクトゥクが停まっていますが、大抵はホテルやレストランの前でお客さんを待っています。大きいホテルであればあるほどたくさん停まっています。
バックパッカーの3大聖地の1つ、パブストリートの前にもトゥクトゥクはたくさん停まっています。トゥクトゥクの立ち入りが禁止されているため、そこから出てくる観光客を待っているのです。このパブストリートは昼間は閑散としているのですが、夜になると本領を発揮します。レストランからは大音量で音楽が流れ、道端では物売りや屋台が並び、酔っぱらって踊り狂ってる人たちで溢れかえります。
綺麗なショッピングモールのような場所も見つけました。ここは恐らくかなり最近にできた建物だと思います。中にはスタバやアマゾンカフェ、日本食レストラン、本屋、雑貨屋、映画館などがありました。
道路
大通りから一本入ると途端に道が悪くなったりもしました。コンクリートは敷かれておらず、土と砂利の道です。割と尖った石や割れた瓶の破片が落ちていたりするのでパンクには気を使います。
普通のコンクリートの道路を走っていても、結構凸凹していました。たまに謎の穴が開いていることもあり、自転車だとさほど気になりませんでしたがバイクを運転するならかなり注意が必要だと思いました。野良犬も結構ウロウロしていましたが、野良(では恐らくない)ニワトリも歩いていました。
水溜まりもいくつか発見しました。そんなにたくさんの雨が降ったわけでもない日でも水溜まりがあるので不思議です(寝ている間に降ったのかもです)。排水のシステムが上手く機能していないのかもしれません。
パブストリートの周りにはたくさんの細い道が通っており、レストランやカフェ、ツアー会社が所狭しと立ち並んでいます。中には何やら怪しげな雰囲気を醸し出しているお店もありました。とても綺麗でオシャレなお店もたくさんあり、その1つが「THE RED PIANO」というお店で、アンジェリーナジョリーが映画「トゥームレイダー」の撮影時に通った場所ということでした。
カンボジアのマーケット全体的には昼間よりも夜の方が活気があるような気がします。昼間は基本的に暑くて人々が出歩かないからかなと思います。
物価
全体的に安いですが、なんだか部分部分でタイの方が安く感じました。缶ビールがコーラと同じくらいの値段です。ただタイでよく飲んでいたフルーツヨーグルトみたいな飲み物は倍くらいの値段(1,5ドルくらい)でした。スーパーには安い商品も売っていましたが、輸入品が多くてそこまで割安感は感じませんでした。
安宿は3ドル~5ドル、フルーツシェイクが1ドル、市場の服が1~3ドル、カフェのコーヒーは2~3ドル、安いレストランなら一品1~3ドルくらいでした。
こう見るとなんだか宿の値段が安すぎるように感じるかもしれませんが、僕は他の商品がむしろ高く設定されてしまっているのではないかと思いました。理由はUSDを使用しているため最小単位が1ドルになりがちで、ホントはもっと安いはずのシェイクや屋台飯やお土産の価格が全て1ドル以上に設定されてしまうのではないかと思うのです。とはいえ全然安いので文句はありません。もしカンボジアが自国通貨のリエルだけを使い始めたら、物価が安くなりすぎてしまうのではと邪推します。
最後に
自転車のチョイスは正解でした。バイクでももちろん快適かと思いますが、そこまで広くないので遠出する予定がないのなら必要ないかもです。どちらにせよ曇りか夕方の時間帯を選ばないと暑さでバテバテになってしまうのと、真っ黒に日焼けしてしまうと思いました。後日、夜のシェムリアップの様子も記事にできればと思います。