【旅行の予習】インドという国について【治安、物価、観光、食】

インド編

 これからインドに旅行してみようという人に、インドの魅力をできるだけ分かりやすく説明することを目的にした記事になっています。

 インドの治安、観光地、食べ物、物価や人々の暮らしに焦点を当て、実際に訪れて感じたことやアドバイスをご紹介します。

 初めての異国における「旅行の予習」として目を通して頂ければ幸いです。

インドという国(物価と暮らし)

 どこの国でも同じですが、インドでは特に「どこで買うか」によってモノの値段がまるで違います。同じチャイ一杯でも10ルピー(15円 ※2020.02.22)のものから100ルピー(155円 ※2020.02.22)かそれ以上のものまでピンキリです。

 今回は旅行における衣食住という視点で比較してみました。衣食住の比較の後には、インドに関するデータをいくつか集めてきたので紹介しています。

 街中のローカルマーケットのようなところなら1,000もかけずに全身を揃えることができます。

 前述した通り、高級なエリアでは高価な服が、ローカルなエリアではローカル価格の服が手に入ります。

 道端に並ぶ屋台やローカルレストランでは安いものでカレーが一食百数十円で楽しむことができます。

 例えばターリーと呼ばれるインドのカレー定食のようなものがありますが、以下のようなのものが150ルピー(233円 ※2020.02.22)とかで楽しめます。

 インドはホテルもかなり安いです。普通のホテルも安い上に、ゲストハウスやホステルといった安宿もかなり充実しています。

 ホテル比較サイトのブッキングドットコムで調べてみたところ、ニューデリーで1番安い部屋は一泊370円でした(※2020.02.22)。下にスクリーンショットとブッキンドットコムの公式サイトを貼っておきます。

海外ホテル検索、Booking.com

ビックマックの価格

 世界中にあるマクドナルド。その代表的なハンバーガーの「ビックマック」の価格はその国の物価を知るための一つの指標として使われることがあります。

 インドのビックマックは188ルピーです。日本円で約292円(2020.02.22)です。

The Economist

 日本のビックマックが390円なので、同じマクドナルドのハンバーガーからも物価の安さが分かります。

その他のデータ

人口:13億4100万人【2020年】

平均月収:ー

失業率:2.55%【2019年】

観光収入:28億USD(約2800億円 ※2020.02.22)【2020年1月次】

入国者数:112万人【2020年1月次】

CEIC

 平均月収がCEICには載っていませんでした。そして調べようともしませんでした。

 理由はインド人の収入には格差がありすぎると感じるからです。平均を出したとしてもその数字に意味はなく、彼らの生活の実態は掴めないと考えます。

 日本には地域ごとに最低賃金が決まっています。インドも決まっています。

 インドの最低賃金は1日178ルピー(276円 ※2020.02.22)

Trading Economics

 1日でこの賃金は我々日本人からしたら驚きかもしれませんが、これよりはるかに高い賃金をもらっているインド人もたくさんいます。逆にさらに低い賃金で働いているという人もたくさんいるのだと思います。

 僕がインドを旅していたとき、安宿の現地人スタッフと給料の話をしたことがありますが、「最低賃金なんてものはあってないようなものだ」と嘆いていたのを思い出します。

 

インドの治安

 インドの治安は世界で第141位です。(全163位中)

 これは「The Institute for Economics & Peace」という機関が発表した「Global Peace Index Rankings 2019(世界平和度指数ランキング)」の順位です。

 ちなみに日本の順位は第9位ですインドは日本よりもランキングが154つも離れており、治安に関してはそのくらいの差があるという事を頭に入れておきましょう。

実際の犯罪被害

単独,又は複数(子供連れの場合もある)の見知らぬ者から,駅や列車内,観光地等で親しげに声をかけられ(片言の日本語を使い親切を装って声を掛ける場合もある),その場で飲み物(チャイ(紅茶)やジュース等)や食べ物(クッキー,ビスケット,アイスクリーム等)を勧められるままに飲食したところ,急に意識がなくなり昏睡状態に陥り,金銭等,貴重品を奪われ,路上に放置される。

外務省

声を掛けてきたインド人と親しくなり,低料金で全ての列車に予約なしで乗れる便利なカードがあるので購入してあげると話を持ちかけられ,暗証番号を教えてクレジットカードと旅券を渡して購入を依頼したところ,後刻多額の金額が引き落とされた。

外務省

親切そうに声を掛け近付いてきた男性に映画や食事,観光案内に誘われ,付き合って一緒に行動していると,男性から「愛している」「結婚しよう」等と言い出される。女性がその気になると,数日後には,インドの結婚には持参金(ダウリー)が必要である,親族の病気や事業に失敗してお金が必要である等を理由にお金を要求される。

外務省

 旅先で出会った旅人が出会った被害について↓↓、拡散して欲しいとの事だったので載せておきます。古い投稿ですが、今でも全く同じ手口の被害をたまに耳にします。

 

防犯対策

・貴重品はポケットに入れない

・夜間は不必要に出歩かない→出歩いても常に警戒心を持つ

・初めて出会った人を安易に信用しない→仲良くなってもしばらく経っても信用しない

・財布、金銭に干渉してくる輩には警戒度をMAXにする→日本円見せて、カード見せて、換金してなどはみんな詐欺

・財布を別に用意して、最悪盗られても良いものを普段使いする

 

 あまり考えたくはないですが、被害に遭遇するかもしれないと考慮に入れて保険をかけておくことも重要です。短期間の旅行であればわざわざ海外保険なんかには入る必要はありませんが、せめて海外保険が自動でついてくるクレジットカードを一枚持っておきましょう。

 オススメのカードを一枚ご紹介しておきます。

 エポスカードの公式サイトです。年会費無料なのに海外旅行保険が自動付帯してくるので作っておいて損はないのかなと思います。

 外国での盗難対策についても詳しくまとめているので↓↓をどうぞ。

 

主な観光地

 

・アーンドラプラデシュ ・アルナーチャルプラデーシュ ・アッサム

・ビハール ・チャッティースガル ・カルナータカ

ハンピ(カルナータカ)

・グジャラート ・ハリヤナ ・ヒマーチャルプラデーシュ

・ジャールカンド ・ゴア ・ケララ

・マディヤプラデシュ ・マハラシュトラ ・マニプール

ムンバイ(マハラシュトラ)

・メガラヤ ・ミゾラム ・ナガランド

・オリッサ ・パンジャーブ ・ラジャスタン

チャンドバオリ(ラジャスタン)

・シッキム ・タミル・ナードゥ ・テランガナ

・トリプラ ・ウッタルプラデーシュ ・ウッタラーカンド

・西ベンガル

アグラ(ウッタルプラデーシュ)

※地名参考:インド観光省

 

 上記に挙げた場所はインドの州の名前で、それぞれにたくさんの観光スポットがあります。インドはとても広大なので、一度訪れただけで全てを観光するのは至難の技となるでしょう。

 旅行する際には目的別に行き先を決めるのが良いと思います。

 

インドの食べ物

北部

・パラタ(パン) ・プリス(揚げパン) ・チャート(スナック) ・グッチピラフ(モレルキノコのライス) ・ケバブ(肉料理) ・ ニハリス (マトンの煮込みシチュー) ・ダウレットチャート(ミルクスキン) ・ジャレビ(揚げた甘いプレッツェル) ・ラーン(マトン料理)

ジャレビ

東部

・パンタバート(発酵米と香辛料を加えた米) ・リッティ(サツマイモで固めたドーナツ) ・ダルバット(レンズ豆入り米) ・ピタ(米粉で作ったパンケーキ) ・チェンナ(リコッタチーズ)ベースのお菓子

西部

・パルシ料理 ・コカニ料理 ・マハラシュトラ料理 ・カディ(ヒヨコマメ粉のグレービーベースの料理) ・サブジ(調理野菜の組み合わせで作られた料理) ・ヒッチディ(米とレンズ豆の料理) ・チャー(バターミルク) ・ピクルス

カディ

南部

・イドリ(蒸し餅) ・ドーサ(クレープのようなパンケーキ) ・サンバー(シチューレンズ豆のスパイシー) ・ラッサム(世界最古のコンソメ)

ドーサ

地名参考:インド観光省

実際に訪れてみて

 僕はインドには3ヶ月弱滞在していました。

 その感想としては、「最もトラブルの多かった旅だったけど最も親切にもされた旅」という感じです。騙そうとしてくる奴や、ちょっかいをかけてくる奴も確かにたくさんいましたが、困っている時に助けてくれない人はいませんでした。

 色んな食べ物を奢ってくれたり、家に招待されたりしました。それらは本当に親切なものと、悪意の潜んでいるものがあります。見分けるには己の勘を信じるしかありません。コイツになら騙されても良いと思ったらついて行きましょう。

 

 いくつか忠告とアドバイスをしておくとするこんな感じになりました。

・リキシャーの値段交渉はほどほどに→変に因縁つけられないように(気前良すぎるのもよくないかも)

・ハエだらけなので覚悟を

・貧乏旅ならホットシャワーは無し→割と中級レベルのホテルでもない時ある

・全員がジロジロと見てくるけど慣れるしかない→欧米人に聞くと、日本人も見てくるって言われるから気をつけよう

・パーソナルスペースが近い奴が多い→順番待ちしてる時、振り返るとキスしそうになるから気をつけて

・女性の一人旅は特に気をつけて→外国人に対してはそうでもないけど、まだまだ女性の立場が弱い国だと思います。

・道を聞くときは数人に聞いて多数決で決める→知らなくても知らないって言わない奴が多い

 

 最後まで読んで頂きありがとうございました!

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