【旅の思い出し日記】インドでの列車旅は心休まらぬ珍道中

インド編

 ネパールから南下して西回りにインド縦断旅をしました。

 その際の移動手段はもっぱら列車でした。バスも多少使いましたが、使った距離の割合で言えば1〜2割と言ったところです。

 インドの列車は等級が別れており、グレードが高まれば居心地の良さも上がりますが、もちろん金額もそれなりについてきます。僕はもっぱら貧乏旅ということもあり、ジェネラルという最低ランクの自由席のみを利用していました。

 ガイドブックによっては「ジェネラルは避けるように」というような注意がされていますが、僕個人の体験としては危険な目には一度も遭いませんでした。ただし、インド人と一言も話したくない、注目を浴びたくないというのであればオススメはしません。

 何度も乗ったジェネラルですが、一度も旅行者らしき人を見かけなかったので、基本的に外国人が乗る車両ではないのかなとは思いました。

 今回はそんなインドの列車旅の思い出を切り取りました。

 

時刻表の存在とシステムに不信感

 「海外では時刻表なんてあってないようなもんだよ」を地で行っている国です。

 時刻表通りに列車が来た場合、行き先を確認した方が良いです。確認すると安心すると思います。「やっぱりこの列車ではなかった」と。つまり時刻表通りに出発する列車なんてものは皆無に等しい(言い過ぎ?)のです。

 「日本が正確過ぎるからね。数分から数十分遅れるくらい外国ならあるよ」という方は甘いです。数時間待ちなんてザラです。列車移動の日はどうなるか分からないので予定を入れない方が無難です。僕はホテルの予約も取らずに移動していました。

 深夜列車に乗り込むために待っていたら、その列車は来ないと駅員に言われたことがあります。落胆していると、代わりに別の新しい列車が来るということで難を脱しましたが、予約した列車が突然来ないというのも、新しい別の列車がすぐに来るというのもよく訳がわかりません。

 そんな訳のわからない乗り物で旅をしていた自分ももはやよく訳がわかりません。

 

無駄に派手なムンバイ駅。ディズニーランドみたい。

 

絡まれる

 インドではよく人に絡まれます。

 大抵は好奇心で何かを聞かれるか、何か買ってくれ的な営業攻撃です。めんどくさかったらその場から離れれば良いのですが、列車ではそうもいきません。

 気の良い奴らなら楽しく過ごせますが、押し売りとかだとめんどくさいこと極まりないです。

 ジェネラルは自由席なので、めんどくさかったら移動してかわすという手もあるのですが、満員だとそれも難しいです。

 絡まれるパターンに食べ物を奢られるというのがあります。列車内には色々な商人が食べ物や飲み物やスナックなんかを売り歩いており、それらを奢ってもらったり、お弁当を分けてくれたりします。インドは僕が訪れた中で最も奢られることが多かった国です。訳のわからないインドの食べ物をバクバク食べていたのは、今考えると結構危なかったかもしれません。睡眠薬強盗とかもよく聞きますからね。

 仲良くなると、押し売りのガキンチョやしょうもない詐欺師から守ってくれたりもします。ヒンディー語で、この人には手を出すなあっち行け的なことを言ってくれることもありました。

 適当に誰とでも仲良くするスタイルでいると、1車両まとめて相手にするくらいの注目を浴びてしまいます。それくらい外国人は珍しがられます。ジェネラル車両では特にです。

 

列車で仲良くなった1人のアビー。今でもたまに連絡が来る。

 

圧倒的な空間密度

 インドの満員電車は上空間も密になることがよくありました。

 席が上にもあるタイプや、なくても網棚の上に寝転がる人はごく普通にいましたので上空も人だらけです。

 自由席と言っても自由すぎるのがインドの列車です。人とのパーソナルスペースが皆無に近いことも日常茶飯事でした。人に触れてしまうとかではなく、肩に頭を預けたり、人の足に自分の足を乗せたり、子供の相手をさせたりしているのも見たことがあります。

 僕は最大で丸1日24時間この列車に乗っていたことがあります。段々と満員になっていき、200%くらいの乗車率から段々と減っていき、目を覚ましたらほとんど人が残っていなかったです。

 満員列車より何より、乗っている列車が遅延(数時間とか)してスマホの充電が切れることが何よりも厳しかったです。自分の現在地を監視していないと目的地まで辿りつけるか分かったもんではないので、マップアプリの監視は必須です。信じられるのは最新機器最新技術の暴力だけなのです。

 

 

最後に

 インドは色々な面白いことがたくさん起こる国です。

 予想外の出来事の連続を楽しめるかどうかでインドの好き嫌いが別れていくのだと思います。インドの列車でもたくさんの予想外が起こりましたが、過ぎてみれば全て楽しい思い出になっています。

 自由席ジェネラルについては賛否両論あるようですが、ほとんどの場合彼らは歓迎してくれました。言葉はギリギリ通じるか通じないかという感じですが、紙とペンとスマホでなんとかなるものです。インド人と友達になりたいならジェネラルに乗れば5分で解決です。

 

 インドという国についても詳しく↓↓でまとめています。

 

 最後まで読んで頂きありがとうございました!

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