【旅の思い出し日記】インド激推しの地ハンピでの日々

インド編

 旅人の間でひそやかな人気を誇るハンピという場所をご存知でしょうか。

 ハンピはインドにある小さな町、というより村のような場所です。ムンバイとバンガロールの間に位置し、一昔前まではあまり知られていないような場所でしたが、旅人からの風の噂でなんとなく耳にしていました。

 「ハンピはいいぞ〜。何がいいかって? 行けばわかるから」というニヤケ顔をした旅人先輩たちは、何があるのかを詳しく教えてくれることもなくただただ”いい”とだけ言って推すのです。僕はそんなハンピという場所について、かなり懐疑的で、つまらなかったらこき下ろしてやろうと思いながら足を運んだのでした。

 結果的に、かなり最高でみんなが推す理由が分かった僕は、2週間ほどハンピに滞在したのでした。

 今回はそんなハンピでの日々を紹介しようと思います。

 

 ハンピの朝は早いです。

 旅中は最高にダラダラしていることが多いので、大抵はお昼前後から行動を開始するのですが、ここハンピではそうはいきませんでした。朝6時、下手したら5時くらいには起きているということが常でした。

 なぜか、黒ヤギたちのせいです。

 ハンピの宿も何ヶ所か泊まりましたが、長期で連泊したある宿はヤギたちの通り道になっていたのです。ヤギたちは毎朝、近くのヤギ飼育広場から餌場を求めて移動するのですが、移動の際に僕の泊まっているドミトリー(相部屋)の壁に身体を擦り付けて行くのです。

 何十匹ものヤギたちがメエメエと身体をゴリゴリ擦り付けるので、どうしてもその騒音で起きてしまうのでした。

小ヤギが可愛いんです

 

 ヤギたちを見送ったら、散歩するかゴロゴロするかです。

 昼間は暑すぎて外を歩き回りたくないので、散歩するなら朝か夕方でした。ハンピには遺跡なんかもあって。観光して回るにもゆっくりするのにも悪くない場所でした。これからもっともっと人気が出てきたら、町の規模も大きくなるのかもしれません。

 宿によってはルーフトップから遺跡を眺めることもできました。こんな絶景が拝める宿が一泊400円とか500円で泊まれるというのは、今のうちだけかもしれません。

宿からの景色

 

 ハンピはカフェがいくつかあるので、開いているお店に行ってチャイかスムージーをしばいたりもしていました。

 

 お昼になったらいつもシャワーを浴びていました。

 お昼に浴びる理由は2つあります。アホみたいに暑くて汗をかくからという理由と、日が落ちて涼しくなると水シャワーが厳しいという理由です。僕は貧乏旅を愛していますが、水シャワーはワサビと同じくらい憎んでいます。

 宿によっては、井戸から引っ張ってきているのかと思うくらいに冷たい水シャワーなことがあり、昼間の暑い気温の中でないと浴びれたものではないのです。

 

 お昼のメインイベントはシャワーともう一つ、お昼ご飯です。

 インド史上、というか旅史上一番美味いと言っても良いくらいの美食がハンピにはありました。「ゴピライス」です。カリフラワーの唐揚げを乗せた少し辛めの炒飯なのですが、これがアホみたいに美味いのです。しかし本当にアホなのは僕の方で、旅史上最高に美味いその「ゴピライス」の写真を撮っていないのです。

 代わりにイスラエル料理として有名だと店のオーナーが言い張る「シズラー」という料理もよく食べたので置いておきます。

キャベツにチーズ、野菜、米を入れて蒸してある。美味。

 

 ちなみに僕はイスラエルにも沈没していましたが、いくら探してもこの「シズラー」とかいう料理には出会いませんでした。やはりインドは深いです。

 

 日が傾いてきたら近くの小さな山に登ったりしていました。

 何度行っても飽きない景色がそこにはあります。そこで夕日を眺め、真っ暗になる前に下山して町に戻るのです。山ではよく猿に遭遇しましたが、夜に襲われたら溜まったものじゃないので明るいうちに退散します。

ハンピを一望できます。

 

 夜のメインイベントは晩ご飯と星空です。

 カレーもよく食べていましたが、ハンピではパスタをよく食べていました。謎にこだわり抜いているパスタ屋があって、自家製麺をいただけます。太くて平たい自家製麺はもっちもちで食べ応えがあり、すごくハマっていたのを覚えています。

 ハンピの夜は真っ暗なので、星もよく見えました。ルーフトップのレストランは真っ暗で、星空の下で晩ご飯がいただけます。

これがうんまいんです。

 

 まだ日があるうちはぼんやりと帰還してきたヤギたちを眺めたりして過ごしていました。1匹が「メエー!」と鳴くと、共鳴して他のヤギたちも一斉に鳴くのですが、僕が「メー!!」と叫んでも共鳴して鳴いてくれるので友達になれた気がしました。

 

最後に

 総括してハンピの何が良いかというと、行けば分かります。

 というのは冗談で、のんびりとした雰囲気と遺跡、トルコのカッパドキアを彷彿とさせる謎の巨石群、チルいカフェと美味しい料理、可愛い動物たち、そしてそれらがぎゅっと凝縮されている環境が最高でした。

 インドへ行く際にはぜひハンピをお忘れなく。そしてゴピライスを食べたら僕に写真を送ってくださいまし。

 

 インドについての記事もいくつかまとめているのでコチラの一覧をどうぞ。

 

 最後まで読んで頂きありがとうございました。

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