ある旅人に言われました。
「ここ(ミャンマー)の飯不味くないですか?」
僕はそこで彼を正座させ、小1時間ミャンマーのグルメついて語り続けました。
確かにタイからこちらに流れて来た人たちの舌は肥えまくっている傾向があります。それ故にミャンマーの食べ物を口にするや否や、簡単に順位付けを終えてしまうのです。
確かに彼らの言い分も分かる部分はあります。屋台のご飯は全部が美味しいのかと聞かれると、首を横に振らざるを得ません。アタリハズレがあるのは確かですし、かなりクセが強くて日本人の舌には合いづらいものがあるのも確かだと思います。
しかし、その中には美味しいものがあるのも確かなのです!!
今回は僕の食べた美味しかったオススメのミャンマー料理をいくつかご紹介したいと思います。もし、ミャンマー料理が不味いと感じている人がいたとしたら、地図も置いておきますので是非この中から何か試してみて下さい。
シャンカーソエ
まずはこれ、「シャンカーソエ」です。お米の麺に鶏肉のスープであっさり、さっぱりしたクセの少ない麺料理です。ベトナムのフォーをイメージすると分かりやすいかもしれません。この料理はどこのお店で食べてもハズレはありませんでした。お腹にたまらないのが玉にきずですが、美味しくて安いのでいっぱい食べれば解決です。
「シャンカーソエ」 には汁なしバージョンもあり、こちらはニンニク風味のたれが混ぜられており、屋台のお姉さんが手で混ぜてくれます。もちろんビニール手袋はつけてくれます。
シャントウフトウッ
次にご紹介するのは「シャントウフトウッ」です。これはミャンマーの豆腐のことで、僕はサラダで食べました。きっと他にも食べ方はあるんだと思いますが、今回はこの食べ方しか試せずかなり残念です。
というのもこのシャントウフトウッ、めちゃくちゃ美味しいです。
想像する豆腐とは似て非なるものです。見た目は日本の豆腐っぽいのですが、全くの別物です。食感はところてんに近く、日本の豆腐よりもずっと固く、つるんとしています。
味はほとんどなくたれをつけて食べるのですが、このたれは日本のポン酢とほぼ同じ味でした。日本の豆腐と原料が一緒なのかは微妙なところですがとっても美味しかったので是非試してもらいたい逸品です。
チェッターヒン(ウェッターヒン)
お次は「チェッターヒン(ウェッターヒン)」です。こちらはミャンマー風カレーと言ったところでしょうか、お肉、または魚を野菜と一緒にスパイスで煮込んだ料理です。
「チェッタ―」は鶏肉、「ウェッター」は豚肉、「ヒン」はミャンマー語で煮物を意味しており、よく煮込まれたお肉は口の中でほろほろにとろけて正に絶品。お店にもよりますが、煮込まれた玉ねぎの甘味のおかげで辛すぎないのが特徴かと思います。
味がまた不思議で、インドのカレーとタイのカレーの中間のような印象を受けました。インドカレーやタイカレーもたくさん種類がありますが、どれとも被らなくオリジナルな味わいでした。
チェッター(ウェッター)タゥン
続きまして「チェッター(ウェッター)タゥン」です。こちらはまたユニークな料理で、鶏肉、または豚肉をフライにしてから潰し、味付けをした料理です。
ミャンマー料理にありがちな油ギトギトではなく、さっぱりとした仕上がりなのが特徴です。
この調理方法はお店のメニューの説明を見て書いているのですが、ネットで詳細を検索しても出てきませんでした。ミャンマーの料理はまだまだ秘められていますね。
アルータゥン
次はサイドディッシュの「アルータゥン」。ミャンマー風のマッシュポテトです。
このままでもシンプルに美味しいですが、横についている赤い唐辛子、またはニンニクと一緒に食べると美味しさ倍増です。特にこの唐辛子、食べるラー油のような存在なのですが、香ばしくてとても美味しくてそのままでもバクバク食べちゃいました。
Nant Phat Kar Fried Chiken
最後にご紹介するのは「Nant Phat Kar Fried Chiken」です。どうしても日本語で見つけられず、現地のメニューも英語のみの表記でしたのであえてそのまま書きました。
そしてこれ、メニューそのままの名前なのですが、グーグルで画像検索しても全く出てきません……。一体どんだけ秘められているんだミャンマー料理……と思いましたが、美味しかったのでご紹介します。
フライドチキンと書いてありますが、食感から味から全く想像とは違ったフライドチキンでした。僕にとって全く新しい食べ物でしたが、とても美味しかったです。鶏肉の練り物のような食感で、味はあっさりとしていて、周りのあんかけをスプーンですくって一緒に食べます。
番外編
番外編です。割と好き嫌いは少ない方なのですが、どうしても食べられなかったものが「 ペーガピィ 」です。ミャンマー風納豆なのですが、微妙に納豆とは味が違く、むしろ日本のものよりクセが少ないように感じました。
しかし僕はそれが逆にダメでどうしても食べられませんでした。パンと一緒に食べたり、揚げ物に挟んで食べたりします。
最後に参考としてお店を2軒載せておきます。これらの料理はここでしか食べられないわけではもちろんなくて、屋台を含めいろんなところで食べることができます。
Shan Yoe Yar 2 (Sule square)