パアンには観光地がいくつかありますが、どれも町から少し離れているので足が必要です。タクシーをチャーターするのはお値段的にちょっと……。自転車もこの日差しの中ではきつそう……。ということでバイクを借りました!
やっぱり1人旅はバイクがちょうどいいです。誰にも邪魔をされずに景色を楽しみ、風を感じられて、好き勝手に動けて最高です。
バイクは泊まっていたゲストハウスでレンタルしました。ガソリンのメモリが初めから2つしかなかったので、まずはガソリンスタンドへ行きました。とりあえず2,000チャット(140円くらい)を渡してその分を入れてもらいます。たったそれだけでほぼ満タンになったのでびっくりしました。
景色を見ながらタラタラと走っていると、後ろからどんどん抜かされていきます。1つ気付いたのですが、パアンの道路はかなり綺麗です。良い意味で東南アジアっぽくなく、道に突然謎の穴が開いていたり、亀裂が入っていたり、凸凹になったりしていません。そんなことに少し感動を覚えていると、着きました。割と町からすぐです、「チャウカラッ・パゴダ」!
なんともユニークな岩があるもんだと感心して見上げていました。まるで天に昇っていくように地面から生えているのです。しかもちょうど湖の真ん中にあるなんて奇跡なんじゃないか、と思って後で調べたらこの湖、人口らしいです。
そして最後に撮った写真、ちょうど雲がチャウカラッ・パゴダと同じ様な形をしていました。これは奇跡! かも!
この岩の中腹辺りまで登ることができます。お布施を集める人が1人、お坊さんが1人いるだけで、特にどうということはありませんでした。
景色は良かったですが、ここは外から眺めた方が楽しめると思いました。普段は全然入れないのですが、何故かこの時はお布施を少しばかり入れました。するとオレンジ色のミサンガの様なものを巻いてくれて、さらに何か記念品のようなものももらいました。
他の現地の人たちは座ってお坊さんのお説教を聞いていましたが、僕はすぐに出てきてしまいました。
岩の下では犬と猫とニワトリと人が共存しています。チャウカラッ・パゴダをとり囲む池の中には魚がたくさん泳いでいました。人懐っこい猫もいました。
次は「ルンビニガーデン」ですが、バイクを走らせているうちに雲行きが怪しくなってきました。
頼むー今日は晴れててくれーと願っているとパラパラお天気雨が降ってきました。少しばかり、ちょうどよく見つけた空き家の屋根の下でやり過ごしているとすぐにやんでくれました。隣の家に住んでいるおばあちゃんが、雨宿りするならこっちの方がいいよと誘導してくれました。
パアンの人たちは英語を話す人が少ないですが、ミャンマー語でめちゃくちゃ話しかけてきます。僕は一応英語で応えますが、向こうは構わずミャンマー語です。交流してくれるのは嬉しいし、大体何を言っているのか状況で分かるので全然いいんですがなんだか不思議な感じです。
ルンビニガーデンは入場料4,000チャット(280円くらい)とミャンマーにしては結構お高めだなあと思っていましたが、入ってみて納得しました。
全部で1,000体以上の仏像が置いてあるそうで、しかもどれも結構ちゃんと作られているのです。手抜きじゃありません。
そりゃまあ入場料くらい払うよという気持ちになりました。均一に並べられていて、とてつもない労力がかけられているのが分かります。
屋根の下で座禅をくんでいる仏像と、屋根なしの仏像がいました。屋根ありは明らかに新しい見た目をしていたので、いつの日かたくさん足したんだなと思いました。それにしても中々クレイジーなことをします。
パアン全体に言えることですが、観光客がほとんどいません。いたとしても現地の人たちばかりです。
人がいない事が原因なのか分かりませんが、ここの雰囲気はなんだかディストピア感が強いなあと思いました。そして仏像たちを眺めながら奥へと進んでいくと、さらにディストピア感を感じさせる風景を見つけました。今は動いていないケーブルカー、そしてその横にはやはり仏像たちです。
宿泊施設のような場所もありました。コテージ?バンガロー?のような比較的新しそうな建物がたくさんありました。
山肌のすぐそばにも湖になっている場所があり、金ぴかの建物が浮かんでいました。しかしこちらの山は日本のものと姿がかなり違います。もしかしたら日本にもこんな岩山のような山もあるのかもしれませんが、僕は今のところ東南アジア圏でしか見たことがありません
ここは「ヅウェカビン山」というパアンを象徴する山の麓にあり、ここから登ることもできるそうです。登ろうかな……と少し考えた結果、やめておきました。今日はまだこれから色んな洞窟を探検する予定で、疲れたくなかったからです。山頂まではそこまで時間をかけずに登れるそうですが、またの機会にすることにしました。めちゃめちゃカッコ良くて惹かれたんですけどね……。
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