僕の出会った旅人で一人旅をしている旅行者は圧倒的に男性が多いです。
体感ですが9割以上は男性の旅人なのではないでしょうか。一人で旅をしていると様々なトラブルに出逢いますが、女性のケースと男性のケースでたくさんの違いがあるのことは興味深いです。
今回は僕が旅をする中で出会った様々な旅人たちの中から、7人の女性の旅人を紹介していこうと思います。全員一人旅をしており、とてもバイタリティ溢れる方々でした。
タイで出会った潔癖症バックパッカー
潔癖症の旅人というのは稀に存在します。
日本のように衛生管理のしっかりしていない国はたくさんあり、日本人の基準でいくとちょっと受け入れ難いような場面も存在します。
彼女は自称潔癖症の旅人で、潔癖症と言う割にはインドや東南アジア、発展途上国に何度も行った事があるとのことでした。しかもおそらく最も潔癖症の人が避けるべきバラナシやデリーにも数回足を運んでおり、僕は彼女が綺麗好きということを疑い続けていました。
彼女曰く、日本では電車の吊革に触れないくらいにはしっかりと潔癖症で、自分の部屋には親でさえ入れたくないと言っていました。
ではなぜ、一般的に日本よりも掃除が行き届いていないような国ばかりに行くのか、行ったとしてそこを受け入れられるのか気になるところです。
彼女は海外ではなぜか汚いという事が全く気にならなくなり、何なら2、3日シャワーを浴びなくてもへっちゃらなんだと言っていました。
しかしそれでも、日本を出るまでは汚い事が不安なので大量の殺菌グッズをバックパックに詰めてしまうのだとか。
オーストラリアで出会ったファーム女子
ワーキングホリデーでお金を貯めながら旅する人は結構いるのです。
彼女もそんな旅人の一人でした。ファーム(農業)の仕事は基本的に体力が必要で外仕事なら肌も焼けるしなのであまり女の子たちには人気がない、と思いきや割と女子ファーマーもいるのです。
それでも外仕事の場合はやはり男性の方が多く、そんな中でバリバリ旅費を稼ぐ彼女は目立つ存在でした。旅をするのも、ワーキングホリデーで家を探すのも、仕事を探すのも、全て自分一人で決めて行動しており、日本人離れしたバイタリティを感じました。
日焼けをする事を受け入れてから旅でもワーホリでも色々と楽になったと笑っていました。確かに女の子は日焼けに対してかなり対策しているイメージで、なるほどなと思うと同時に僕の知らない苦労をしているんだと気付かされました。
ハンガリーで出会った画家
絵を路上で売りながら各国を放浪しているという彼女とはブダペストの安宿で出会いました。
他にも一緒になった旅人たちと廃墟バーに行って旅話に花を咲かせました。彼女の旅のスタイルは物価の安い南国でのんびりと絵を書き、夏になったら物価の高いヨーロッパに行って絵を路上に並べるのだそうです。ヨーロッパの冬は中々に寒いから、冬の間に南国で過ごすのだとか。
単純ですがスマートだなと感心しました。彼女の絵は布に描かれているので、丸めて運べばそこまで荷物にならないのだとか。
しかしそのときハンガリーは冬の時期で、今は絵の勉強をするために渋々冬のヨーロッパに滞在しているのだと言っていました。
ネパールで出会った買付旅人
ネパールには購買意欲をくすぐられる雑貨や洋服がたくさんあります。
そんな可愛い小物をお土産としてではなく、商品として買付に来ている旅人がいます。彼女もそんな旅人の1人で、年に一度か二度買付に来ると言っていました。買付する国を最後に設定して、ついでに近くの色々な国を旅して周るのだそうです。
正直かなり羨ましい旅のスタイルでした。日本を出る時にはほとんど手ぶらだそうですが、現地で欲しいものを買って周ると最終的にスーツケース3、4個程の荷物になるのだとか。
その日、買付に行くと言うのでついて行きましたが、めっちゃくっちゃパワフルに交渉していました。しかも英語だけではなく、現地の言葉(おそらくヒンディー語)も交えておりその様子はまさに商売人という感じでした。
相手も全く引いておらず、すごい白熱していました。結局、長引きそうだからと僕を含めた取り巻きはその場から退散しました。彼女が帰ってきたのは日が暮れてからで大体3、4時間は話し合っていたと思います。
女だからって舐められないように強く出ないといけない時があって疲れるのよと爽やかに笑っている彼女は力強かったです。
スリランカで出会った失恋旅人
長年旅してますがガチの失恋旅をしている人は2人くらいしか見た事がありません。
そのうちの1人が彼女なのですが、婚約破棄された事をきっかけに仕事を辞めて家も引き払って海外に飛び出してきたのだとか。
吹っ切れるために別の刺激が必要だと思って飛び出したのだそうですが、1人旅をすることによって1人の時間が増えて結果的にその事についてばかり考えてしまうと嘆いていました。
それでも向き合いまくったが故に段々と立ち直ってきている、イタリア人の彼氏もできたし、と言っており思わずツッコミました。彼女の持論としては、
「日本の女子よ、恋に敗れたら海外に行け。お前たちはモテる」
というもので、傷心旅行の末に何かを掴んだ彼女の漫談に腹を抱えて笑わせてもらった一晩でした。
イスラエルで出会った世界一周中バックパッカー
旅人で世界一周しているという人は珍しくありません。
大学を休学して旅を始めたという彼女、1年かけての世界一周中でした。初めての海外旅行で世界一周とのことでしたが、話を聞く限り全く危なげなく旅をしていたのが驚きでした。
何に関しても天才というのはいますが、旅においても初めから妙に旅慣れている人がいます。僕なんかは下手くそな旅をしていた時期が長かったので、そんな人たちには尊敬しかありません。
荷物がかなり少なかったので聞いてみると、外見を取るか効率取るかの選択肢に何度も迫られた結果段々と効率化していったと言っていました。
化粧道具もドライヤーも途中の国で少しずつ捨てていったのだそうです。それでも肌に直接触れるもの、使用するものは外国のものでは良くない場合が多いのでわざわざ日本製品を扱うお店で買うのだとか。
日本製品は外国では高いので、日本からもっと持って来なかった事が今回一番の失敗と言っており、僕の失敗と比べると次元が違うので恥ずかしく思いました。
インドで出会った女王様
インドには女王様がいました。
実際に日本のSMクラブで働いているのだそうで、めちゃくちゃオーラがありました。彼女曰く、SMクラブのバイトは男を虐めてストレス発散できるし高給なので最高だそうです。
現地でインド人数人をハベらしており、しかも毎日その男たちは違う人みたいでした。足を揉ませたりチャイをつがせたりしており、一体どういう事なんだろうと思っていました。
各国に彼女の奴隷がいるらしく、たまに休みを取って虐めに行くと言っていました。
どうやって奴隷を作るんですかと尋ねると、「目を見れば分かる」とジッと覗き込まれたので慌てて顔を伏せました。
インドの女性一人旅はいつも反対していましたが、彼女なら余裕なのかなと思ってしまいます。
最後に
似たような記事をまとめているので良ければ↓↓もどうぞ。
最後まで読んで頂きありがとうございました!