日本にもたくさんいますが、海外だって変なおじさんがたくさんいるのです。
今回は旅先で出会っ外国の変なおじさんによって不思議な気持ちにさせられた話を3つご紹介します。
旅をしていると一期一会の連続で、あまり経験のないようなペースで出会いと別れが訪れます。その出会いは旅人だけではなく、現地の人や、時にはかなり歳の離れた相手とのめぐり合いもあります。今回はそんな中から現地の謎のおじさんとのエピソードをピックアップしました。
インドの二重人格おじさん
インドに長期滞在中、僕は毎日ひたすらだらだらしている時期がありました。
朝起きてチャイを飲みに行き、街をぶらついてインド人と適当に絡み、ぼんやりガンジス川を眺める日々でした。そして、チャイを飲みに行く途中の道ににこやかなおじさんがたまにいて、その人は僕に気づくといつも陽気に挨拶してくれました。
ある日の夕方、いつもの宿への道を歩いていると、例のおじさんがいたので僕は「ハロー」と声をかけました。
いつものにこやかな笑顔が見られると思いきや、おじさんは物凄い不機嫌そうな顔(もはや怒った顔)で僕を睨みつけて差別的な言葉を吐いて家の中に引っ込んでしまいました。
僕は少し傷ついて、なんだかなあと思いながら宿に帰りました。
次の日の朝、チャイを飲みに行きつけの店に向かっていると、例のおじさんがにこにこと挨拶してきました。
なんじゃコイツは、と思って無視しました。
またある日の夕方にそのおじさんに出会すと、明らかな悪口を現地の言葉で吐きかけられました。
朝はにこやか、夕方に出会うと人が変わったかのような対応なのです。
別人なのかとも思いましたが、見た目といい、腕に巻いている汚れたミサンガといい同一人物に他ならないのです。
そんなことが何度か続き、僕はその町を後にしたのですが、未だにモヤモヤしている謎体験の一つです。
タイのホラー話
タイには何度も長期滞在しているのですが、大抵はインドと同じく怠惰な日々を送っています。
違いはチャイがもっと甘い飲み物に替わるくらいで、過ごし方はあまり変わりません。
僕は気に入る宿を見つけるまではウロウロとするのですが、のんびりできそうな場所を見つけたら基本的にずっと同じ宿にいます。
その時もとてもゆったりできる住処を見つけたので2週間以上連泊していました。例の如く、町を徘徊しようと宿を出ると、少し歩いた先にバイタク(バイクタクシー)のおじさんたちがたむろしているエリアがありました。いつも3〜4人でバイクに腰掛けて集まっています。
僕は何度か声をかけて利用したこともあり、そのおじさんの1人と仲良くなりました。仲良くと言ってもおじさんは英語もほとんど話せなかったので、大したコミュニケーションは取れません。しかし、僕がバイタクを利用しようとするといつもそのおじさんが担当してくれたので自然と顔を合わせたら笑顔になるくらいの間柄になりました。
ある夜、僕は少し夜遅めに宿への帰路につきました。軽く飲んでいい気持ちで歩いていました。
バイタクのエリアに通りかかると、おじさんたちは解散しており、誰もいませんでした。
そして道の先から何かを押してくる人影がやってきました。遠目ではよくわからなかったのですが、近くにきてその押されている物体がバイクだと分かりました。そしてそれを押している人は例のおじさんだったのです。
どうしたんだーと英語で声をかけると、
「カエリミチニガソリンガキレテモッテル?ン?」
あの時の真顔が忘れられません。割と流暢にそう言ったのです。僕はビックリしてその場を離れましたが、振り返るといなくなっていました。
僕が酔っ払っていたのか、偶然そんな風に聞こえてきたのか、実際そう言っていたのかはわかりません。
それからそのバイタクのエリアには近づかないようにしていたので、おじさんと会うこともなかったです。なぜ日本語が話せたのか、なぜ今まで話さなかったのか、そもそも同一人物だったのか、真相を確かめれば良かったと思っています。
ネパールの山登りおじさん
ネパールは山に囲まれており、トライしようと思えばいつでもトレッキングすることができます。
当時僕は旅友達と2人でネパール観光をしていたのですが、トレッキングはしませんでした。その代わり、近くの山場や丘のようなところにはよく登っていました。片道2時間登ったりと、トレッキングに近い散歩をよくしていました。
その日も、まだ行っていない小さな山が近くにあると仲良くなったネパール人が教えてくれたので、その山に行ってみることになりました。
結果、その長い散歩は往復5時間かかってヘトヘトでしたが、そんな疲れを吹っ飛ばすようなことが起きたのです。
僕らの他にも何人かそこに来ている人たちがおり、追い抜かれたり追い越したりしていました。そして僕らは1人の白髪のおじいさんを追い越しました。
かっこいい木の杖を持っていたので印象に残っていました。
そして奇妙なのが、頂上についたとき、おじいさんが先に到着していたのです。気のせいかなあと思っていたのですが、あの木の杖を持っていたので間違いないと思いました。
帰ってから、山を紹介してくれたネパールの友達にその事を話すと、その山を登り慣れている人は、まだ知られていないルートや近道で登っていることがあると教えてくれました。場合によっては1時間以上短縮して登れる人もいるとのだとか。
この不思議なおじさんについてはどういうことが納得がいきましたが、他の2つは今でもなんだったんだろうなあと不思議になります。
最後に
不思議体験の他に、地獄体験もしているので↓↓をどうぞ。
最後まで読んで頂きありがとうございました!