空港では旅行者と航空会社との間で熾烈な戦いが日夜繰り広げられています。
先に断っておきますが、航空会社の決めたルールが絶対でありそれに従わない人間は飛行機に乗る権利がありません。空港やその国の定めたルールに対しても同じ事が言えます。
ここでは一部、僕の負の側面を紹介しています。一つの悪い見本として、反面教師として、または知らず知らずのうちに同じような状況にならないためにその攻防とトラブルの例をご紹介します。
空港は慣れていないと緊張しますが、旅慣れすぎて初心を忘れた不届き者はせこいルール違反を目論むのです。
※もちろん今はルールを守って空港を、飛行機を利用しています。
飛行機搭乗までの理想の流れ
僕の理想は最小限のコミュニケーションで飛行機まで潜り込む事です。
・空港に着いたら機械でチェックイン、発券する(荷物の重量チェックなし)。
・荷物を2つに分ける⇨機械系(パソコンやアイパッド等)は荷物検査でカバンから出せと言われるので予め出しておく。
・時間になったらイミグレーション(入国審査)にパスポートと搭乗券を見せて出国審査を済ます(何も言われない)。
・予め分けておいた荷物を荷物検査のベルトコンベアに乗せる(何も言われない)。
・搭乗時間になったら飛行機に乗る(何も言われない)。
上手くいけば一言も言葉を発する事なく全て終わります。
以上のような理想の流れにならず、つまずくケースが度々あるのです。
チェックインカウンターでの攻防
重量オーバーの手荷物をどのように誤魔化すのかが肝になってきます。
機械で発券できない場合はチェックインカウンターに並んでスタッフに手続きしてもらいます。その際に荷物の重さを計り、一定の水準を超えると自分の買ったチケット次第では追加料金が発生します。
僕は基本的に機内持ち込みの手荷物のみで、荷物を預けたことは一度もないです。手荷物だと航空会社にもよりますが、格安航空会社だとその重量制限は大体7キロくらいです。
旅によってもバックパックの重さはかなり前後するのですが大体12〜15キロくらいです。そしてそれを7キロにして重量計に乗せなくてはなりません。
持っている服を着込み、ポケットというポケットに重い物から順に詰めていきます。コートを着て脇にガッツリ荷物を挟み込んだりもします。連れがいる場合は荷物を預かってもらえるので楽ですが、空港の床に荷物の一部を放置してチェックインするなどの離れ業もあります。
重量計を足の爪先で持ち上げてしまうという大胆不敵な輩もいます。やりすぎるとパンパンのバックパックが4キロとかになるので怪しすぎます。
僕は基本的に、スタッフに言われるまで荷物を重量計に乗せません。言われたら計りますが、事前に7キロに調整してあるのでどっちにしても問題はありません。
たまにパソコンとその周辺機器は重量制限に含めないという航空会社があり、そのパターンの時はパソコンのケースに重い物を全て詰め込みます。パソコンがなくてもパソコンだということにしてそれっぽい入れ物に荷物を詰め込みます。
イミグレーション(出入国審査)での攻防
普通は特に問題なくスタンプを押されて終わる場所です。
ただし長期で旅行している人はスタンプが多いので何かが起きがちです。単純に興味があるだけなんだろうと最近は思っていますが、絡まれることは多めです。
最近知ったのですが、おそらく女性の方が絡まれます。それもただただ話してみたいだけの興味本位なんだと思います。
空路の場合はイミグレでのトラブルというのはほとんどないと思います。陸路では割とトラブルことがあります。
僕が1番苦労したイミグレーションはイスラエルでした。
世界一厳しいという噂は伊達じゃなかったです。周りに敵国が多すぎてそうせざるを得ないのでしょうが、かなりしっかり調べられました。
イミグレーションの窓口にいたのは小さい丸メガネで白髪のベテランぽいおじさん。パラパラとパスポートをめくっていると思ったら、突然ピタッと手を止めてジーッとページを読んでいます。首を傾げて長いこと眉をひそめています。
そこからはもう質問攻めの嵐でした。僕は特にやましいこともルール違反もなかったので胸を張って答えていました。
印象的だったのが、めちゃくちゃプライベートな事まで聞いてくるという点です。恋人の有無から家族構成、仕事や学校、これからの旅の計画から人生の計画までなんでも聞かれます。もはや雇われるのかなーと思いました。正に面接です。
荷物検査での攻防
ここで問題になるのは液体や刃物などです。
僕がどうしても通したいのは小さなハサミと徳用のシャンプーの2つです。
制限のかかるものや液体の持ち込み方は航空会社によって定められていますが、それらを持ち込もうとしても怒られるわけではありません。その場で捨てろと言われるだけです。
なのであまり高価なものでなければ、一か八か持ち込んでみてダメと言われたら捨てるという手があります(が使わないでください。ルールを守りましょう)。
理由は分かりませんが、コンタクトレンズの洗浄液はかなりの確率で捨てさせられますが(規定外のボトル容量なので)、徳用のシャンプーはなぜか一度も咎められた事がありません。なので、以前書いたオススメグッズの記事で紹介したのです。
問題はハサミです。厳しいところだとしっかり没収されますが、通す方法があります。
何本も持っていくのです。荷物を通すとハサミがあるだろうと言われて中身を開けさせられます。素直にハサミを出して渡します。もう一本あるだろうと言ってくることはほとんどありません。
やったことはありませんが、こんな単純な方法でも包丁でもなんでも持ち込めてしまうのではないかと思っています。
どんなものでも規約違反のものは容赦なく捨てられるので、オススメしませんしルールは守りましょう。
税関での攻防
税関ではタバコ関係で揉める事が多かったです。
お土産を買わない僕には縁のない場所なのですが、何度かバザー(荷物を全て開けられて調べられる)をされた事があります。何の言われもなくただインドから帰国したというだけでめちゃくちゃに調べられたこともありますが、そんなことは滅多にありません。
シーシャという水タバコの一式を担いで旅をしていた時があるのですが、それに関して空港で揉めに揉めた事があります。シーシャはこんなやつのことです↓↓
エジプトはシーシャ天国で長距離バスの運転手がバスに積んでるくらい身近なアイテム。街角では猫を膝にドミノしながらアップルサイダーちびちびやって水タバコをふかすイケてる親父たち。
— すぴ@旅と御茶ノ水のシーシャ屋ワープ (@tabishisha) December 26, 2019
そしてそのシーシャは炭を直にフレーバーに乗せるザクロール。僕には全く吸えない炭味?のシーシャ。 pic.twitter.com/vwmM4CawkH
このシーシャのフレーバーはタバコの葉っぱを使っており、僕はその時大量に所持しているにも関わらずめんどくさくて申告をしていませんでした。
これは一体何なんだという質問から始まり、作り方から何からかなり時間をかけて調べられました。もちろん違法なものではないので問題はないのですが、いかんせん見た目が怪しいので質問攻めになってしまうのは仕方ないと諦めていました。
それでもしつこく色々と詮索されたので、かなりヘトヘトになりました。
当たり前のことですが、申告しなければならないものは申告しましょう。実際はしなくても割と通り抜けられてしまうのですが、ルールは守りましょう。
最後に
ルールを守らないと結局めんどくさいことになります。
僕は身を以て学んだので口を酸っぱくして言いますが、トラブルは避けるに越したことはありません。知らず知らずにルール違反を犯してしまわないようにも、多少空港や航空会社の事を調べておくのも良いのかなと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました!