【Part.2】シーシャ屋さんで起きた面白場面3選

シーシャ

 僕は隙あらばシーシャ屋に足を運ぶ人生です。

 それは外国を放浪しているときも変わることはなく、シーシャ屋を見つけたら入ります。ここ最近の人生においてシーシャ屋さんに費やしている時間はかなりのもので、その膨大な時間の中で面白い場面やトラブルに遭遇したことも多々ありました。

 今回はそんな面白かった場面や緊張した場面を併せてまとめました。

 

店長に試練、シーシャの起源マウント

 マレーシアのシーシャ屋さんでの出来事です。

 僕はたまたま席が隣だったインド人とダラダラと取り留めのない雑談をしながらシーシャをふかしていました。と言ってもほとんど彼が喋りっぱなしだったので、僕はうんうんと聞いていました。

 そこに何の因果かトルコ人が彼女を連れてやってきたのです。僕らの正面のテーブルにつき、イチャイチャしながら楽しそうにシーシャを選んでいました。

 僕はその時はまだ彼がトルコ人とは知らず、マレーシア人は美人だなあなんてことを考えながらインド人の話に相槌を打っていました。彼の話は身の上話から、気付けばシーシャの話に移り変わっていました。

 「シーシャは元々はインドでできた物だが、色んな国がオリジナルを主張している。悲しい」

 何が悲しいだよと思いましたが、僕がツッコムよりも先に前に座っていたカップルの男の方が話しかけてきたのです。

 「シーシャの期限はトルコだぞ」

 途端に楽しくなってきたと僕はワクワクし始めました。インド人の彼の顔を見ると、感情を読み取りにくい顔つきのくせに分かりやすく興奮しているのが伝わりました。

 そこからは互いに張り合い合戦です。トルコ人の彼がシーシャを持ってきた店員を掴まえて、「シーシャの起源はトルコだよな? もしインドなんて言ったらこのシーシャは吸わないぞ」とめちゃくちゃなことを言い出し、店員は店長を呼んでくるとその場を逃げ去りました。

 店長も店長で、このシーシャはエジプト産のフレーバーを使っていてーインドネシアのフレーバーがーアメリカのフレーバーはーと話の長いこと長いこと。しかし結果的にその長話が2人の興奮を冷めさせ、大人しくさせることに成功したのでした。

 2人に詰め寄られて厳しい状況だったのにもかかわらず、狙ってやったのかは分かりませんが店長のファインプレーに僕は心の中で拍手を送りました。ちなみに僕はシーシャの起源インド説に一票です。

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ピリつく店内、ラグビー選手と総合格闘家

 ニュージーランドのシーシャ屋さんでの出来事です。

 ニュージーランドは僕の知る限りではあまり美味しいシーシャ屋さんというのはないのですが、何軒かはシーシャのお店があります。物価が日本と同じか物によってはそれ以上というニュージーランドですが、シーシャは残念ながら割高側の嗜好品と言えるでしょう。

 当時のレートで1本頼んで3,000〜4,000円くらいだったと記憶しています。ドリンクも入れたら5,000円程の贅沢な遊びです。そんなわけなので、僕はニュージーランドでシーシャを吸う時にはできるだけ長時間入り浸っていました。

 そんな入り浸り中のある日のこと、ラグビーの選手たちが数人入店しました。当たり前ですが、ガッチリしたガタイに筋肉隆々の体がポロシャツ越しに見て取れました。彼らはこの店の常連らしく、やってくるなり大騒ぎでした。

 僕は店の隅でポツンとしながら彼らのそんな様子を眺めていました。

 次に、テラス席にこれまたガタイのしっかりした人たちが座ったのです。ラグビーの選手たちよりも明らかにガラの悪い感じでしたが、大騒ぎはしていませんでした。

 タイトルでこの後の展開の想像がつくかと思いますが、2つのイケイケグループは衝突するのです。

 きっかけはテラス席の1人が店内で叫んでいたラグビー選手の物真似をしたことでした。店内にいた全員が、たった今誰が茶化したのかを見定めようと外に顔を向けました。犯人を見つけるのは容易いことでした。テラス席の彼らはケタケタ笑いながら挑発していたのです。

 「ファッキンラグビー」

 と聞こえてきて店内にいる人たちがラグビー選手であることを知りました。ちなみにテラスの人たちが格闘家だと思った理由は、彼らの見せ付けるようなシャドーボクシングとその身のこなしです。もしかしたら違うかもしれません。

 両グループが立ち上がり、一触即発という雰囲気になってシーシャ屋の店長みたいな奴が止めに入りました。結局騒いでいたラグビー選手たちがお店を出て行きました。

 

シーシャ屋の大移動に巻き込まれた事件

 エジプトのシーシャ屋さんでの出来事です。

 エジプトにはそこら中にシーシャ屋さんがあります。店の中でも外でもみんなプカプカと煙を吐き出しています。特に陽が沈んでからは暑い太陽の光を気にすることなく、屋根無しで外シーシャを楽しめるということで、道に所狭しと席が設けられたりします。

 お店によっては、昼間はジュースやアイス、軽食なんかを販売している小さな店舗にも関わらず、夜になると道中に席をばら撒いてシーシャを提供しているなんてこともあります。

 シーシャも数百円で吸えるという天国なので、1日に2本以上吸うなんて贅沢も夢ではありません。僕は町歩きをしながら、シーシャ屋さんを見つけては入って一服するという日本では考えられないような遊び方をしていました。

 

 ある晩のこと、先ほど説明した夜になると席をたくさん出すタイプのお店で、事件が起きたのです。その日もシーシャ屋さんは大盛況で、少なく見積もっても40席以上が埋まっており、炭替え係が2、3人で色んなテーブルに飛び回って炭を交換していました。

 僕はそんなカイロの喧騒を眺めながら、時折足にじゃれついてくる猫とも戯れながら充実した時間を過ごしていました。

 すると突然、セキュリティだか警察だかが数人でお店の人と激しく言い争いし始めたのです。僕の後ろの方でごちゃごちゃやっていたので、何事だろうと首を捻って様子を見ていました。

 15分くらいは揉めていたでしょうか、結局お店の責任者ぽい人が諦めた様子で大声で何かを僕ら客たちに話始めたのです。アラビア語が全く分からず取り残されていると、突然そこにいた全員が立ち上がり始めたのです。

 ああ、撤収かなと思ったのですが、みんな自分のグラスを持っていたので、どうやらこれは移動するに違いないと推測しました。僕も自分の荷物とグラスを持って立ち上がり、みんなについて行きました。

 結果的に、通りを挟んで反対側に移動させられ、そこでまた普通に営業し始めたのでした。何が原因で何が問題なのかは分かりませんでしたが、何十人もの人たちがゾロゾロと移動する様は割と壮観でした。

 

最後に

 「そもそもシーシャとは何ぞや」という人に向けて分かりやすくシーシャをまとめている記事があるので↓↓をどうぞ。

 

 他にもたくさんシーシャ関連の記事をまとめているのでコチラの一覧をどうぞ。

 

 最後まで読んで頂きありがとうございました!

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