アレクサンドリアへやってきて一番初めに思ったことは「寒い!」です。エジプトと言えば暑い国というイメージでしたが、半袖短パンで歩いていると震えます。僕が訪れたのは4月の初旬でしたが、特に夜はヒートテックを着ないと寝られないくらい寒かったです。
寒いのが苦手過ぎる僕ですが、街歩きをしているうちにみるみると僕のテンションは上がり始めます。なぜなら街のそこら中にシーシャのお店があるのです!この先エジプトを旅していくうちに分かったことですが、シーシャはいたるところにあります。僕の経験上シーシャが一番好きな国民はエジプト人なんじゃないかと思っています。
そして猫もたくさんいます。これも旅を続けて行くうちにわかったことですが、猫だらけです。そしてこれはエジプトに限ったことではなく、イスラム教徒の国はもれなく猫だらけなのです。彼らは本当に猫を可愛がっているようで、食べ物をあげたり撫でてやったりしている光景をよく目にしました。そして猫たちもかなり人間に慣れており、外でご飯などを食べていると物欲しそうな顔で近寄ってきます。可愛いし最高です。
歩き疲れた僕は迷わず目に止まったシーシャ屋さんに座りました。お店にもよりますが、普通の喫茶店くらいの場所なら200円もしないでシーシャが吸えます。日本でシーシャ屋さんに座ったら2,000円くらいはするので約10分の1ですね。ただ基本的にはお味の方も10分の1という……。
大きいお店だと、炭をずっと運んでいる人がいます。なので、シーシャの炭替えは割と小まめにやってくれます。たまに離れた席に座っていると忘れられることもありますが、声をかければほぼ無限に替えてくれるようです。
フレーバーは基本的には「Al Fakher(アルファ―ヘル)」です。ダブルアップルくらいしかないんだろうと思っていましたが、意外と豊富にフレーバーを揃えているお店が多かった印象です。ゴリゴリに焦がしてくる店とそうでもない店があり、アレクサンドリアで初めて吸ったシーシャはそうでもないお店でした。しかしそれでも何故があまり美味しくなく、なんで日本と同じフレーバ―使っててここまで不味くなるんだと思って色々観察しながら吸っていると原因がわかりました。それは炭でした。匂い強い炭を不完全燃焼で使用しているのです。
シーシャよりも、アレクサンドリアで飲んだ「アップルサイダー」が忘れられません。基本的にどこでもアップルサイダーと表記したるのですが、炭酸飲料ではありません。かなり濃いリンゴジュースを温めてシナモンを丸ごと入れた飲み物なのですが、絶品です。エジプト滞在中色々なところで試しましたがアレクサンドリアのアップルサイダーが最強でした。
アレクサンドリアでは毎日シーシャばかり吸っていたわけではありません。もちろん観光にも行ってきました。「カーイト・ベイの要塞」です。ここは昔、世界七不思議の一つである「ファロス島の大灯台」があった場所です。残念なことに地震によって崩壊してしまったので残ってはいません。なんでもこの大灯台の頂上には鏡が設置されており、それを太陽に反射させることによって遠くから来る敵船が港に辿り着く前に燃やしていたという逸話があります。しかも当時この灯台はギザのピラミッドの次に高い人工物だったそうです。見られないのは残念ですがその跡地の要塞で我慢することにしました。
観光客は地元の人たちが多い印象でした。アジア人が珍しいのか、一緒に写真を撮ってくれと言われました。エジプトではそんな経験が多々あったのですが、みんなどこ出身なのかとかは一切聞いてこず、とにかく写真だけ撮ってさよならというパターンです。なんだか馬鹿にされているという感じでもなかったので全然いいんですが、女の子は気を付けた方がいいかもしれません。調べたところ、「俺のガールフレンドー」という感じでSNSにアップされるということがあるそうです。
5時まで開いていると聞いてやってきたのですが、どうやら5時に閉まるということだったらしく中へは入れませんでした。しかしきっと中に入るよりも外から見ていた方が良いタイプの建物だと自分を納得させ、隣にあった海遊館へ入ってみました。
海遊館の驚くべきクオリティに戸惑いましたが、逆に面白いと感じることにしてじっくりと見て周りました。
アレクサンドリアは海沿いということもあってか、たまに凄く冷たい風が吹くことがあります。日差しの下ではとても気持ち良いのですが、日が落ちてからは震えます。宿にはちゃんと布団が用意されていたので凍えることはありませんでしたが、アレクサンドリアへ旅行に来る際には防寒対策を用意することをオススメします。
ではでは