僕の旅歴はざっくり5年です。もっともっと旅をしている人はたくさんいますが、体感として旅初心者を抜け出してようやく中級者くらいにはなったのかなと自負しています。
実は今回の記事は「これから旅にチャレンジしようと思っている人に伝えたい事」というよりもむしろ「旅を始めた5年前の自分にアドバイスしたい事」の方がニュアンスが近いかもしれません。
同じようなタイトルで他に書きたいことがあったので今回は前者のタイトルにしましたが、過去の自分と話せるならアドバイスしているだろう3つの事を紹介しています。
1.ブログを書く事
ブログを書くことをおすすめします。
僕は5年間旅をしてきましたが、その記録はほとんど残っていません。写真すらも一切撮らなかった時期があったおかげで、その時のことは薄っすらとした記憶にしか残っていません。
つい数ヶ月前から始めた自分のブログを読み替えすと、他のどの有名なブロガーたちよりも面白く感じます。もし5年前の旅を始めた頃からの記録があればと今になって思います。
記録に残すことが目的なのでもちろん日記や備忘録でも構いませんが、写真や誰かに見てもらえるという点でブログの方が良いと思っています。パソコンを持ち歩きたくないというのであれば、ツイッターやインスタグラムでも良いと思います。
最も重要なのは、その時そこで何を自分が感じ、どんな風に受け止めていたのかを記録していることです。
旅の終盤でそれらを見返した時、いかに自分が変化したのかが感じられるはずです。今ではもう何も思わないような出来事(バイクの4人乗りやタクシーの荒い運転など)に驚き、様々なことに全く別人かのような捉え方をしています。
旅を始めた頃のメモを数枚見つけた時、僕は過去の自分と今の自分が出会ったら喧嘩するのではないかと思うぐらいに変化を感じました。
変わる事が良いとか悪いとかではなく、僕がお勧めする理由は単純に面白いからです。自分自身の変化を常日頃から感じられる人ならば必要ないかもしれませんが、僕のように気づけないタイプの人は記録してみると発見があると思います。
ブログを書くのは何よりも自分を楽しませるために書くのです。
僕のブログは多少広告をつけたり、記事によってはアフィリエイトを貼って収益目的にしているものもあります。しかしそんなことは重要ではありません。ただの暇つぶしと言っても過言ではないのです。
未来の自分に向けて書くというと少し大袈裟になりますが「今の自分はこんな事をこんな風に受け止めているよ」と残すことが最大の目的なのです。
ちなみにですがもし、旅のブログを始めたばかりだよという方がいたらツイッターで僕に教えてくれると喜びます。悪趣味ですが、僕は人が変化していくのを見るのも好きなんです。
2.旅を美化し過ぎない事
旅は人生を変えません。
ゾウの免許を取ろうが、インドへ行こうが、ヨーロッパをヒッチハイクで制覇しようが、アメリカを横断しようが、世界を一周しようが、どんな旅をしようが旅が人生を変えることはありません。
人生を変えるのは自分です。人生を旅に任せても何も変わりません。
旅を手段に自分で人生を変えた人はたくさんいます。一方で、旅に丸投げして失敗した人もたくさんいました。結果として旅はおろか、外国が、世界が、そして自分自身までもが嫌いになってしまった人を知っています。
旅を愛してやまない僕としては、そんな人が増えて欲しくないのです。
旅は最高! 旅はハッピー! 何もかもがキラキラ! そんな事しか教えてくれない人は本当に旅人なのか疑います。酸いも甘いも嚙み分けて教えてくれる人のアドバイスを聞き、そんなアドバイスをしてあげて欲しいと思います。
例えばこんな例があります。
タイで出会った女の子2人組のバックパッカー。はちきれんばかりのバックパックはピカピカで身なりも綺麗、肌もまだ真っ白でいかにも旅初心者という感じの子たちでした。
何やら浮かない様子だったので話を聞きました。
彼女たち「大学で講義に来たプロバックパッカーの人に触発されてやってみたんです。インドに行ってガンジス川の町に行けば人生が変わるって言うから」
僕(そこうんこしかないけどな……)
彼女たち「実際は牛のフンだらけで道は汚いし川は泥水みたいだしインド人はしつこいしで最悪だったんですよ」
僕(うんうん)
「私たちは日本のヨガクラスで出会ったんですけど、そのことをプロバックパッカーの人に話したらインドにはリシケシっていうヨガの聖地があるとオススメされたんです」
僕(旅初心者にバラナシとリシケシねえ)
彼女たち「リシケシでヨガの授業を見つけて参加したんですけど、それももう最悪だったんです。先生が『はーいでは、今から笑って下さい』って手を叩いて言い出すんです。ポカーンとしてたら、そこにいた20人くらいの生徒が一斉に笑い出したんですよ! もう何が何やら気持ち悪くてすぐ逃げてきました。なんかインドだから宗教的なところに行っちゃったみたいで。もう早く日本帰りたいです」
僕「……」
インドのヨガは2種類あります。ご存知の方もいるかもしれませんが、僕たちのよく知る色々なポーズをするストレッチのようなヨガと精神のヨガ(正式名称は知りませんが)です。
リシケシはガチのヨガの聖地です。当然後者のヨガだって体験できるのです。というかむしろ精神のヨガを本格的に学べるような場所はリシケシくらいなので人気があり、わざわざそのためにやって来る人もいるくらいです。
旅は確かに最高ですが、ただただ美化された情報には不幸が伴います。
旅が嫌いな人を減らし、旅が好きな人を増やし、楽しい旅行話に花を咲かせる仲間を増やすためにも。
「旅って最高! 見たことない絶景が見られる! ……でもな、絶景には過酷な試練が、例えば山登りとかしないといけないんだぜ……?」
みたいな現実にも目を向けることが大切だと思うのです。
3.トイレットペーパーを1ロール持って行く事
旅先で最も困る瞬間、それはトイレに紙が備え付けられていない瞬間です。そしてそれは往々にしてあり得るのです。
トイレットペーパーを今すぐ荷物にいれましょう。
しかし、国によってはトイレの横に小さなシャワーがあります。つまり、手でお尻を拭いてからシャワーで手を洗うという作業を繰り返すことによって紙がなくてもお尻を綺麗にすることができます(本来の使い方は多分簡易ウォシュレット)。
しかし、そのシャワーを前に使った人のことを考えるとシャワーを持った手が汚く思えてくるしお尻を拭いたもう一方の手はもちろん汚いし、しかも石鹸が置いて無くて水道も出なくてもう泣きそうになりながらトイレを後にすることもあります。
気を付けましょう。
最後に
伝えたかった事は実質2つでした。
最後はふざけてますが上2つはかなり真面目です。
僕のブログでは旅に関する色々な事を取り上げているので、良かったら他の記事も覗い頂ければと思います。
あまり上級者向けな記事はありませんが、逆に旅慣れた人なら読み飛ばすぐらいに常識的な事を多く書いているのでこれから旅を始める人には目を通す価値があると思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました!