モロッコに訪れました。観光地メインというよりも、街をブラブラすることを目的にしてやって来ました。
理由は「ラマダン」を実際に見て、体験したかったことと、砂漠はエジプトで存分に味ったあとだったからです。サハラ砂漠は最後まで悩みましたが、次回の楽しみにとって置くことにしました。
今回の内容は以下の目次の通りです。
モロッコはどんな国?
モロッコは北アフリカにあるアラブ人とベルベル人の王国です。
イスラム教が国教ですが、他宗教も禁止されているわけではないそうです。公用語はアラビア語とベルベル語ということですが、フランス語が英語よりも通じるようでした。フランスの植民地だった歴史があるためです。
そして英語よりもスペイン語の方がまだ少し通じるかもと、僕の泊まった安宿のおっちゃんは言っていました。おそらく海を挟んですぐ目の前がスペインだからでしょうか。
ちなみにモロッコのアラビア語は方言が強く、フランス語やベルベル語も入り交じることがあって普通のアラビア語話者では理解できないと聞きました。もはやモロッコ語なのだとか。
ラマダン中
「ラマダン」というイスラム教の義務をご存知でしょうか?
日本語に訳すと「断食月」ということになります。1ヶ月に渡って断食しようぜ、という名前の通りのイベント期間です。僕はこのラマダン中のイスラム国家を見てみたいと思い、わざと狙って行きました。
断食と言っても日中の時間だけなので、命の危機にさらされるようなことはありません。とは言え、水すらも口にできないので割と過酷な期間にはなってきます。
結論から言うと、せっかく行くならラマダン中は避けた方が無難です。
みんな断食しているので、昼間は飲食店がやっていないところが多いし、ついでに飲食ではない他のお店までやっていなかったりします。なんだか日本で言う正月みたいな雰囲気で、みんなゆっくり休んでいるようでした。
マクドナルドやバーガーキングなどの外食チェーンは空いていましたが、デパートのフードコートは閉まっていました。
ただし夜からは市場なども活発になり、元気を取り戻した人々がお祭り騒ぎしていることもあって面白かったです。
カサブランカ
カサブランカはモロッコ最大の都市です。
カサブランカでは街をプラプラしましたが、ラマダンで閉まっているお店が多かったです。「ハッサン2世モスク」というところに行ってみたらとても良かったので紹介しておきます。
海辺のモスクは白が似合います。
大きい道路なのに車も全然走っていないのがお分かりかと思います。普段の交通量がどんなものか知りませんが、かなりガランとしていてディストピア感が漂っていました。
ちなみにこの画像はホステルの窓から撮った写真なのですが、1番安い部屋でもオーシャンビューのモスクビューでした。一応ブッキングドットコムを置いておきます。
【Minjo Apart】
minjo apart
観光客の姿は少なく、パッと見アジア人は僕だけでした。のんびり見て回れたので良かったです。
タンジェ
タンジェはジブラルタル海峡を挟んでスペインの目の前にある都市です。
スペインまでフェリーを使って1時間30分という近さからか、宿ではスペイン語がよく聞こえてきました。国際都市だからかラマダン中でも結構開いているお店も多く、観光客の姿もチラホラ見かけました。
宿の屋上からは海だけではなく、人々の生活感も垣間見えました。
過去にはスパイが暗躍していたりドラッグが蔓延していたりしたそうで、確かに少し怪し気な雰囲気を醸し出している街でした。
モスクから目を離して上を見上げると、既に月が姿を表しています。
カッコイイ街でしたが、物乞いを断った女性がビンタされており、夫なのか彼氏なのかと大喧嘩していました。治安悪いのかもです。
マラケシュ
マラケシュはモロッコ第2の都市で、ジャマ・エル・フナ広場の市場が有名です。
ジャマ・エル・フナ広場の周りには迷宮のような市街地があり、そこではお土産屋さんが所狭しと商品を並べていました。夜になると広場にたくさんの屋台が並びます。
マジョレル庭園にも行って来ました。
なんでも有名な芸術家が40年間の歳月を費やして少しずつ開発していった庭園があるということで、バスを乗り継いで見物してきました。
中にある入場料70DH、中にあるミュージアム30DHでした。合わせて日本円で1,100円ちょっとなので、モロッコの物価からするとまあまあという感じです。
植物園みたいになっていましたが、そこまで広くはありません。外と中ではまるっきり違う国みたいでした。
「……」
イヴサンローランが出資しているみたいですね。
フェズ
フェズはモロッコ第3の都市で迷宮が有名です。
ラマダン中でしたが、迷宮の中は割と活気がありました。僕は時間を持て余していたのであえて迷宮に迷い込んで行きましたが、全てを廻り切ることはできませんでした。
とんでもなく広い迷宮で、歩いているだけでかなり楽しめます。細い通路がたくさんあって、夜には街灯が頼りなくそれらの道を照らします。
子供たちが中々に危険な遊びをしていたのも印象に残っています。
走って来るタクシーの後ろにしがみつくというエキサイティングな遊び、スピードと運転手に怒られるかもという二重のスリルに脳を焼かれた子供たちでした。
これツイッターに貼ったことあったけかな。モロッコの子供達の間で流行ってる遊び。
— すぴ@旅と御茶ノ水のシーシャ屋ワープ (@tabishisha) January 6, 2020
お金持ちの子はローラースケート持ち、ない子は裸足でもやってた。
運転手にバレるかもしれないという2重スリルを楽しめるアクティビティ!楽しそう!! pic.twitter.com/Xbgil0pAxs
シャフシャウエン
シャフシャウエンは僕がモロッコで最も訪れたかった街です。
町全体が青く染め上げられており、テレビや雑誌やSNSなんかで見たことのある人も多いのではないでしょうか。
シャウエンの記事は1ページ丸々書いているので↓↓をどうぞ。
最後に
物見珍しさで「ラマダン」体験をしましたが、正直もう一度やりたいかと言われたらやりたくありません。
外国人の僕は何かを食べたり飲んだりしても罰せられることはありませんが、みんなが我慢している中で1人だけゴクゴクとジュースを飲んだりハンバーガーにかぶりついたりするのは気が引けます。
コソコソとトイレに行って水を飲んだりご飯を我慢したりするのは、割とストレスでした。ラマダン中のイスラム圏の生活を見学できて満足ですが、オススメはしません。
ただしモロッコ自体はとても良い国だったのでまた行こうと思います。サハラも行かないといけませんからね。
最後まで読んで頂きありがとうございました!