これからスリランカを旅行してみようという人に、スリランカの魅力をできるだけ分かりやすく説明することを目的にした記事になっています。
スリランカの治安、観光地、食べ物、物価や人々の暮らしに焦点を当て、実際に訪れて感じたことやアドバイスをご紹介します。
初めての異国における「旅行の予習」として目を通して頂ければ幸いです。
スリランカという国(物価と暮らし)
今回は旅行における衣食住という視点で比較してみました。衣食住の比較の後には、スリランカに関するデータをいくつか集めてきたので紹介しています。
衣
スリランカでは1,000円もあれば全身の服を揃える事ができるでしょう。ただし、お土産品やデパートにある服は日本と同じくらいの価格帯だったりもするので、お洒落度外視価格という感じです。
食
道端に並ぶ屋台やローカルレストランでは一食数百円で楽しむことができます。
例えばベジタブルカレーは以下の写真のものが300スリランカルピー(176円 ※2020.03.14)で楽しめます。
住
スリランカはホテルも安いです。普通のホテルも安い上に、ゲストハウスやホステルといった安宿もかなり充実しています。
ホテル比較サイトのブッキングドットコムで調べてみたところ、コロンボで1番安い部屋は1泊283 円でした(※2020.03.13)。
下にスクリーンショットとブッキングドットコムの公式サイトを貼っておきます。
世界最大の宿泊予約サイト、Booking.comビックマックの価格
世界中にあるマクドナルド。その代表的なハンバーガーの「ビックマック」の価格はその国の物価を知るための一つの指標として使われることがあります。
スリランカのビックマックは580ルピーです。日本円で約334円(2020.03.13)です。
The Economist
日本のビックマックが390円なのでハンバーガー(食費)はスリランカの方が安いと言えます。
その他のデータ
人口:2,200万人【2019年次】
失業率:5.1%【2019年9月次、四半期】
観光収入:36億USD(約3,812億円 ※2020.03.13)【2019年次】
入国者数:21万人【2020年2月次】
CEIC
スリランカの治安
スリランカの治安は世界で第72位です。
これは「The Institute for Economics & Peace」という機関の「Global Peace Index Rankings 2019(世界平和度指数ランキング)」が発表した順位です。
ちなみに日本の順位は第9位です。スリランカは日本よりもランキングが63つ離れており、治安に関してはそのくらいの差があるという事を頭に入れておきましょう。
実際の犯罪被害
大手旅行代理店手配のツアーに参加していたところ,ガイド兼運転手のスリランカ人男性に不動産購入を勧められ,大金を支払ったものの,その後音信不通となった。
外務省
コロンボ市内で親しくなったスリランカ人からタバコと称して大麻を受け取り,大麻と気づかず一緒に喫煙していたところ,スリランカ人とともに警察に現行犯逮捕された。
外務省
コロンボ市内フォート地区のレストランにおいてクレジットカードを使用したところ,スキミング被害にあった。(注:カード情報を読み取り,複製した別のカードで多額のショッピングやキャッシングをする詐欺。カード盗難ではないため,利用停止処置をする事が無く,利用明細が届くまで気付かないことがしばしばある。)
外務省
防犯対策
・貴重品はポケットに入れない
・夜間は不必要に出歩かない→出歩いても常に警戒心を持つ
・初めて出会った人を安易に信用しない
・安易にスマートフォンや財布を机の上などに置かない
・財布を別に用意して、最悪盗られても良いものを普段使いする
・財布、金銭に干渉してくる輩には警戒度をMAXにする→日本円見せて、カード見せて、換金してなどはみんな詐欺
・女性一人でのタクシー利用はなるべく避ける。特に夜間は危険。
・男性の場合でも例えば、深夜に一人で郊外へ行くような場合には、タクシーの利用は避ける。どうしても深夜に乗る必要がある場合には、最寄りの警察派出所に赴き、タクシーを呼んでもらう。
あまり考えたくはないですが、被害に遭遇するかもしれないと考慮に入れて保険をかけておくことも重要です。短期間の旅行であればわざわざ海外保険なんかには入る必要はありませんが、せめて海外保険が自動でついてくるクレジットカードを一枚持っておきましょう。万が一の備えになります。
オススメのカードを一枚ご紹介しておきます。
エポスカードの公式サイトです。年会費無料なのに海外旅行保険が自動付帯してくるので作っておいて損はないのかなと思います。
外国での盗難対策についても詳しくまとめているので↓↓をどうぞ。
主な観光地
コロンボ
都会で特別に観光するような場所は少ないが、街の雑踏を歩き回るのが楽しい。
シギリア
シギリアロックがひたすらにかっこよくてミステリアス。
キャンディ
古都キャンディ。世界文化遺産の街。
ヌワラエリヤ
紅茶列車とナインアーチブリッジがインスタ映え。欧米人に大人気のエリア。
ゴール
要塞に囲われた旧市街を見物できる。ここも世界文化遺産の街。
上記に挙げた場所にはそれぞれにたくさんの観光スポットがありますが、これだけでも観光地のほんの一部にすぎません。
スリランカを旅行する際には目的別に行き先を決めるのが良いと思います。
スリランカの食べ物
料理
・キリバス(ココナッツミルクライス) ・イブルキリバス(甘いキリバス)
・ストリングホッパー(麺料理) ・ココナッツロティ(スリランカのパン)
・ピット(スリランカの菓子パン) ・カレー ・ホッパー(パンケーキ)
・コットゥロティ(ロティを刻んで肉と野菜で炒めた料理) ・焼きもち
スイーツ
・ケヴム(砂糖を使った揚げ菓子) ・コキス(ココナッツミルクの揚げ菓子)
・アスミ(バターとシロップのお菓子) ・カル–ドドル(樹液を使ったお菓子)
・アルワ(ナッツやスパイスを使ったお菓子) ・パニ–ワラル(蜂蜜を使ったお菓子)
・ルラン(スパイス、ココナッツ、バターを使ったお菓子)
・ウェリ–タラパ(正月に食べるお菓子) ・ビビカン(スパイスを使ったお菓子)
・ミルクトフィー(ナッツ、練乳、スパイスを使ったお菓子)
・アガラ(ココナッツと小麦粉を使った甘さ控えめのお菓子)
・マスカット(ココナッツを使ったネバネバのお菓子)
・ブーンディ(揚げたひよこ豆) ・ワタラパン(スリランカプリン)
・バッファローカード(ヨーグルト) ・ヘルパ(葉に包まれたスナック)
飲み物
・サルワト(フルーツジュース) ・セイロンティー(お茶) ・ミルクティー
・コリアンダーティー ・ベリマル(ハーブティー) ・スウェンデル(飲むお米)
・コーヒー ・ケンダ(米やココナッツを使ったハーブティー)
参考:スリランカ観光振興曲
実際に訪れてみて
スリランカは親切な人が多い国でした。
見た目はインド人と見分けがつきませんが、中身は全く違う性格をしているのが興味深かったです。あまり知られていませんが観光地も割と豊富で、ご飯も美味しく、物価も安いので過ごしやすかったです。
スリランカを旅する上でのアドバイスと感想を箇条書きしたのでご参考までにどうぞ。
・ヌワラエリアなど、朝晩少し冷えるエリアがあるので防寒対策しておく事。
・スリランカ人のイメージはシャイなインド人。インド人のようにゴリゴリはあまり来ないが、興味は津々なのでコチラから話しかけると人懐っこく絡んでくれる。かなり親切な人が多いというのも印象的。
・コロンボ市内のローカルバスのルートに頭を悩ませる旅人が多いが、直接運転手に行き先を聞くのが1番早い。
・シギリアロックは隣のピドゥランガラ山から眺める事ができる。シギリアロックに登るより安い。
・紅茶列車は椅子取りゲーム。みんなが席を取り合っているが、本当の特等席は走行中も開きっぱのドアの前。
・どうしても椅子に座りたいなら、列車が来た瞬間に窓から荷物を放り込んで席を取る。
・コトゥロティは見た目は悪いが必食のB級グルメ。
・お茶はマジで美味い。
スリランカについての記事もいくつかあるのでコチラをどうぞ。
最後まで読んで頂きありがとうございました!