【旅の思い出し日記】スリランカの紅茶列車内での衝撃の現実

スリランカ編

 スリランカには紅茶列車という大人気の列車があります。

 一体何がそれほど人気なのかというと、車窓からの一面茶畑の幻想的な景色です。それに加えて、列車のドアは走行中も開けっぱなしのため、ドアの前に立つとそこからは素晴らしい景色と爽快感を同時に味わえるのです。

 実際に紅茶列車は最高でしたが、今回はもっと現実的な部分にフォーカスしていこうと思います。少しネガティヴな事柄に触れるので、これから紅茶列車に乗ろうかと思っている人は乗った後で読んで頂いた方が良いかもしれません。

 

熾烈な椅子取りゲーム

 紅茶列車は下手すると日本の通勤ラッシュなみの乗車率になります。

 座れない人は狭い通路にギュウギュウ詰めで、列車の窓は低いために立っていると何の景色も見られません。狭い車内で乗客たちの顔を眺めることしかできません。窓やドアが開いているのでそこまで暑くはありませんが、季節によっては十分な水分を用意していないと大変だと聞きました。

 しかしながら、椅子に座れさえすれば外の景色を眺めていられます。同じ金額のチケットを持っているのに、快適の差は天と地です。紅茶列車に乗る人たちはみんな、そんなことは当たり前に分かっているので、ホームからすでに戦いは始まっています。人によっては前の駅、前の前の駅に前乗りして列車を待っている人すらいます。

 実はこの椅子取りゲームに参加せずに不戦勝する方法、または勝率を限りなく高くする方法があるのですが、それは↓↓の記事に長々と書いてあるのでここでは省きます。

 

車内の現実

 席が取れたからと言ってまだ安心はできません。

 紅茶列車に長時間乗車する方は暇つぶしを何か用意しておくことをオススメします。

 「景色を楽しんでいればいいじゃないか!」と思う人もいるかもしれません。もし岩壁や植物のツタとかを近距離で見ることが好きならば、暇つぶしは用意しなくても大丈夫かもしれません。

 どういうことかというと、茶畑は必ずしも線路の両側に在り続けるわけではないのです。片側が山壁であることも多く、そちら側の席に座ってしまうと目の前を高速で過ぎ去る岩や植物しかなく、流石に楽しむのには限界があると感じました。

 十数時間以上紅茶列車を乗った僕の結論としては、「座席になんて座る必要がない」ということなのですが、その理由を次で説明しようと思います。

 

全力で座席をオススメしない理由

 紅茶列車にこれから乗ろうという人はこれから先は読まないでください。割とエグい事実を書いていきます。

 

 

 

 紅茶列車の座席からの景色は壮観です。みんな窓からの景色にしか目を向けません。僕の調べた限り、この事実に気づいている人は(少なくとも日本語のネット記事を見た限り)いませんでした。

 座席の中はゴキブリだらけです。

 座席の中というか、列車の内部全体なのでしょうがうっじゃうじゃです。なぜ僕がそれに気がついたのかを述べていきます。

 言葉での説明が難しいので画像に丸を付けました。窓の下の方に隙間があり、そこから線のようなものが動いているのに僕が気がついたのです。

 

 その線はゴキブリの触覚でした。僕は急いで別の席に移動しましたが、覗き込んでみるとやはり彼らはそこにいるのです。線路の上や車内でもゴキブリの死骸を見ましたが、彼らは紅茶列車に住み着いていた奴らなのだと思うと気持ち悪くなってきます。

 せっかく手に入れた座席もゴキブリだらけでは……諦めて無視しても良いのですが、窓のさんの辺りにうごめく触覚を無視することはどうしても僕には出来ませんでした。全ての紅茶列車がそうというわけではないのかもしれませんが、少なくとも僕の乗った2台の紅茶列車はそういう感じでした。

 

 ここで絶望を振り撒くだけではただのネガティヴキャンペーンになってしまうので、その対策案も記しておきます。

 座席の網棚に荷物を放り投げ、しっかりとロックして(自転車のチェーンロックオススメ)ドアに向かいましょう。早めに行けば人々はそこが一番の特等席であることに気がついていない場合が多いです。

 そこでは外に足を投げ出して絶景を爽快な風と共に楽しむことができます。床の上に座るのに抵抗があるという人は、諦めてゴキブリだらけの席に座りましょう。

 

最後に

 紅茶列車に対してあまり良くないことを並べましたが、僕の率直な紅茶列車に対する評価は「最高」につきます。

 例え車内環境が最悪だったとしても、外の景色は何にも変えがたい素晴らしい絶景でした。わざわざ見に行く価値のある景色であることは保証します。

 

 他にもスリランカの記事をいくつか書いているのでコチラの一覧をどうぞ。

 

 最後まで読んで頂きありがとうございました!

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