【レストラン情報】ヨルダンの美食【羊の脳ミソは美味しい?食べ方は?】

ヨルダン編

 ヨルダン料理と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。僕は首都アンマンに訪れるまで彼らヨルダン人の食生活がどんなものなのか全く知らず、ムスリムの国だからブタ肉は食べないだろうなというぐらいの予備知識でした。イスラム教と言えば、エジプトには訪れたことがあったので似たような食生活なのだろうと思っていましたが実際には結構違います。毛色は似ていますが、僕は全体的にヨルダンのご飯の方が好きでした。今回はその中でも僕のお気に入りの料理とデザートをご紹介しようと思います。

ホワイトソースコフタ

左:ホワイトソースコフタ 右:ラム肉のケバブ

 コフタというのは牛肉やラムのひき肉にスパイスや野菜を混ぜ込んでつくる肉団子のような料理です。僕はアンマンで衝撃的に美味しいコフタに出会ったのですが、それが「ホワイトソースコフタ」です。その名の通りホワイトソースのかかったコフタで、これをピタパンですくって食べます。ホワイトソースはほんのり酸味の利いたヨーグルトソースで、お肉との相性は抜群でした。ピタパンには枚数の制限はなく、お腹いっぱいになるまでもらうことができます。さらにサービスでピクルスが付いてくるのですが、これもまた絶品でした。かなり酸っぱいタイプのピクルスなので人を選びますが、僕は大好きでした。

 「Shahrazad Restaurant」アンマン滞在中ほぼ毎日通っていたお店の名前です。地図を下に貼っておきます。周りにはたくさんのお店がありますが、呼び込みは全部無視して一番奥の突き当りのお店に入って座りましょう。僕はいつも二階の席に座っていました。注文は写真を見せればOKです。

カナーフェ

 僕はヨルダン人の男性は世界一甘いものが好きなんじゃないかと思っています。ある日ぼくがアンマンを街歩きしていると、長い行列を発見しました。何かなと思ってその列に近づいてみると、そこには現地のおじさんたちが首を長くして「カナーフェ」にありつこうと待っていたのです。その列は若い女の子たちというよりも、8割、9割はおじさんたちでした。渋い味がするのかなと思って試してみると、めちゃくちゃ甘ーいスイーツでした。カリカリの生地でチーズを挟み、シロップをかけたデザートでとっても美味しいです。自分の好きな分量だけ切りとってもらえるのですが、おじさんたちはとんでもない量をむしゃむしゃ食べていました。美味しいけれどかなり重めなのでたくさんは食べられませんでしたが、なぜか時々無性に食べたくなる中毒性があります。その行列を作っているお店の地図を載せておきます。

 

ビュッフェ(食べ放題)の食べられるホステル【バレンタインイン

 アンマンではないのですが、かなり豪華にヨルダンフードをたべまくることのできるホステルが遺跡で有名なペトラにあります。朝晩で遺跡へのピックアップサービスもあり、かなりオススメのホステルなのでご紹介します。ビュッフェの内容は以下の写真の通りです。

 正直かなり美味しくて大満足でした。上の写真以外にも、野菜やお肉をBBQしてくれて、かなり盛りだくさんの内容です。ホステル自体はホットシャワーの時間が決まっていたり、WIFIが弱いなどの不満もありましたが、それでもこのビュッフェを食べるために泊まりに来る価値は大いにあると思います。※交渉すれば宿泊していなくても食べることができるらしいです。

番外編 【羊の脳ミソ】

 ヨルダンは少し街を離れると緑の広がる丘が続いていたり、羊の群れを率いた羊飼いに出会ったりします。それはまるで聖書の世界感を思わせるような牧歌的な風景でした。そしてその羊たちに対してヨルダン人たちはプロ中のプロでした。宿の受付をしていた陽気なおじいさんが「我々は羊を無駄なく使い切る」と言っており、レストランで正にその通りだなと思いました。普通のレストランで羊の様々な部分を食べられるのですが、かなり珍しく感じたものはやはり脳ミソと睾丸です。どちらも割と抵抗がありましたが、僕は脳ミソのフライを食べてみることにしました。

 ぼくは「フライにしてしまえば別になんでも食べられるだろう」と思っていましたが、これは想像以上に「脳ミソ」でした。原型が全く崩れておらず、テーブルに置かれたときにプリンのようにプルプルしていました。あまり何も考えないようにして一口齧ってみると、割と無味無臭……の中にほんのりと臭みを感じます。食感は白子よりも少し硬く、ドロドロではないけれど歯ごたえはほとんどありませんでした。哺乳類の脳ミソを食べるのは初めての経験で、大好きなカニみそとは全く違いました。羊肉の臭みに苦手意識はありませんでしたが、脳ミソからはほんのりとですがもっと深い何か嗅いだことのない獣の香りを感じました。

 どこかフォアグラに似ている感じもしました。もう一度食べるかと聞かれたら答えはNOですが、未知の食感と香りを試したい方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。需要があるのかは果てしなく疑問ですが地図を置いておきます

 

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