旅するシーシャ屋店員によるシーシャ紹介【美味しいの?発祥は?仕組みは?害はある?】

シーシャ

 このページを開いてくれてありがとうございます。シーシャに興味を持ってくれて嬉しいです。

 シーシャは近年ブームになりつつある「怪し気な得体の知れないもの」であり、都内を中心にじわじわと流行ってきています。シーシャを出すお店の数は年々増え続け、都内の店舗数は今年に入り100店舗を越えています。

 

 この記事の目的はシーシャを「怪し気な得体の知れないもの」から「怪し気な得体の知れるもの」にすることが目的です。ちなみにシーシャに違法性はありませんので安心して下さい。

 シーシャ屋で働いている経験と、旅で吸い歩いた経験を元にまだまだあまり知られていないシーシャについての情報を紹介していこうと思います。

 

 

シーシャとは

 シーシャは喫煙具の一種です。

 水タバコ、ナルギレ、フーカ、ハブルなど国や地域によって色々な名称があります。

 普通のタバコとの違いは以下の通りです。

・水、液体をフィルターとしている。

・味の種類がフルーツ、スパイス、お菓子、ドリンク、など多岐にわたる。

・火を使って燃やすのではなく、炭を使って蒸らすように熱を加えることで煙を出す。

・1時間から長いもので6時間以上もの間、味と煙が出る。

・煙草の葉を水につけてニコチンと水溶性タールを抜き、香りづけしたもの(シーシャフレーバー)を使用している。

 

 一部例外もありますが、基本的には上記の通りです。

 タバコを吸わずにシーシャだけを嗜むという人も少なくありません。その理由としては、タバコが嫌われる原因の一つである「匂い」が挙げられるかと思います。シーシャはアロマスモークと称されるほど香りが良く、隣で吸っている人がいても気になりません(もちろん匂いなので個人差がありますが)。

 

 

シーシャの仕組み

 シーシャの撮影を現在僕が手伝っているお店の「御茶ノ水のシーシャ屋ワープ」でしました。お店の公式サイトを置いておきます。たまにシーシャ 作ってますので是非一度試しに来て下さい!

 SHISHA WARP 水たばこ専門店:https://shishawarp.site/

 

 シーシャは基本的に5つの部品で構成されています。

 一体どうなっているのか、下から順番に紹介していこうと思います。

 まずこれがいわゆるシーシャの全体像です。

 

 ボトルです。水はここに入れるのですが、水以外にもお酒やジュース、牛乳や果実を浮かべたりもします。

  

 ステムです。煙の通り道であると同時に、その煙を冷やす役割も担っています。真鍮のものが主流ですが、金属や木製のものもあります。

 

 ホースです。ここから煙を吸います。中に氷を入れたアイスホースというものもあり、夏は全てのシーシャ屋が激推しし始めます。冷たい煙がとても美味しいのでやる価値ありです。

 

 トップ(ハガル、ヘッド)です。ここにフレーバーを入れてアルミを貼り、その上に炭を乗せます。陶器やシリコンでできており、形や深さも様々です。

 

 お次はシーシャのフレーバーです。煙草の葉っぱをシロップでつけたもので、何百種類もの味があります。サトウキビを使用したノンニコチンのフレーバーなんかもあります。

 

 トップにフレーバーを盛りつけました。盛り方によってシーシャの味や煙の質が変わります。今回は見た目に全力を尽くしましたが、普段は美味しいシーシャ作りに全力です。

 

 アルミで包み、画鋲なんかで穴を開けていきます。こんな風に炭を乗せたら完成です。

 

 数分蒸らしたら煙が出てくるようになります。

 

旅で聞いたシーシャ談義

ヨルダン

 シーシャカフェで仲良くなったアラブ人(出身は忘れましたが多分現地人)があることを聞いてきました。

「お酒って実際、美味しいの?」

 僕はそこまでお酒を飲まないので何とも、と答えると、「もったいない!」と半ば怒り気味、呆れ気味で言われました。

 宗教上お酒が禁じられていますが、一度でいいから酔っ払ってみたいのだとか。

「でもさ、俺らにはシーシャがあるからいいんだ。お酒を飲んだことはないけど、ボトルにこっそり入れて吸えば香りを楽しめるんだ。味は知らないけど、俺はお酒を吸ったことはある」

 それがイスラム教的にセーフなのかアウトなのかは分かりませんが、彼はそんな風に自慢気に話してシーシャをふかしていました。 

 

ヨルダン2

 ヨルダンにはシーシャのお店がたくさんあります。

 シーシャのお店でないところでもシーシャを見かけることが多々ありました。シーシャがたくさん置かれているので、てっきりシーシャカフェかと思って入ってみると車の修理工場だったことがあります。

 聞いてみると、休憩中にシーシャを吸うために置いてあるのだと言っていました。

 

 ヨルダンのアンマンからペトラ遺跡までの長距離バスに乗った時のことです。

 ペトラに着くと運転手がいそいそとバスの奥からシーシャを取り出して準備を始めました。そしてどこからか炭を持ってきてこれまたうまそうに仕事終わりの一服をしているのです。

 たまらずに話しかけると一口くれました。ダブルアップルのフレーバーだけを使い続けてシーシャに匂いを染み込ませてるんだと言っていました。

 

 

 ちなみにヨルダンのペトラ遺跡の山頂にはシーシャカフェがあり、眼前に広がる絶景とシーシャを楽しむことができます。

 

オマーン

 仲良くなったイラン人がある人物の写真を見せて言いました。

「イランがまだペルシャだった頃にこの王様がシーシャを作ったんだよ」

 そんな話をしていたら、同じ宿に泊まっていたインド人が

「いや、シーシャはインドでココナッツを使ったものが起源だから」

 と口を挟んできました。宿のオーナー(イタリア人)は

「僕はトルコが最初って聞いたけど」

とシーシャの起源を巡って大論争が繰り広げられました。僕はシーシャの話ならいつまでも聞いてられるので3人の話をジッと聞いていましたが、インド人の話が一番説得力があるように感じましたが真相は分かりません。

 

 

エジプト

 エジプトには味付けをしていないシーシャフレーバーを吸うことができます。

 エジプト以外でもたまに見かけますが、「ザクロール」と言います。もしエジプトにいく機会があれば試してみてもいいかもしれません。

 始めてそれを見たとき、僕が驚いたのは炭をフレーバーの上に直置きしていたことです。うまそうに煙をふかすおじいさんに尋ねてみると、

「これがエジプトスタイルだ。このままフレーバーが灰になるまで吸いつくす」

と言っていました。このザクロールはかなり安価で普通のシーシャよりも持ちが悪いです。お店にもよりますが、100円もしないで吸えて1時間も保ちません。

 

 

シーシャの奥深さ

 シーシャは作り手次第でその味や煙の質、それらの変化が繊細に変化します。

 さらに言うと、シーシャの吸い手によってもそれらは変化していきます。

 

 シーシャのフレーバーは何百種類もあり、それらをミックスすることによってその味は無限の可能性があります。

 アップルとシナモンでアップルシナモンを作ってみたり、パイナップルとパッションフルーツとオレンジで南国ミックスジュース、そんな感じで色々な組み合わせを楽しむことができます。

 

 ボトルに水以外の液体を入れたり、ステムが木製だったり、トップの種類、シーシャのサイズが違うだけでも変化します。

 

 シーシャには「完璧」はありません。

 誰かにとって美味しくないシーシャでも、他の誰かにとっては美味しいシーシャだったりします。吸い手の好みに合わせたシーシャは作り手の努力だけでは限界があるので、こだわりがあるならある程度の好みを伝えるか、自分で作るしかありません。

 

 シーシャの作り方も知れば知るほど奥深くなります。

 フレーバーの詰め方や炭を使った火力の調整、蒸らす時間など調整できることがたくさんあります。追い求めていくと終わりがないのですが、ある程度自分の思ったように作れるようになると面白くなってきます。

 

 ちなみにシーシャは煙で輪っかを作ったり、シャボン玉に煙を入れて遊んだりもできます。詳しくは↓↓をどうぞ。

 

身体への害と依存性について

 シーシャ店員をしていてオススメのミックスの次に聞かれる質問が

「シーシャって害はあるんですか? 何か影響はありますか?」

です。もちろん野菜を齧っているわけではないので身体に良いことはありません。

 実際にはシーシャに関する詳しい研究や論文がたくさんあるわけではなく、明確な回答をすることは困難です。

 煙草の葉っぱからニコチンやタールを抜き、さらに水をフィルターにしているので普通のタバコよりはマシと言う人もいます。一方で長時間吸い続けるシーシャの方が身体への害は大きいと言う人もいます。

 「全然身体に悪くないよ!」と言う人もいますが、僕はいつも「明確には分からない」と回答するようにしています。

 

 個人的な感覚を説明することもあります。

 僕は普通のタバコはずいぶん前にやめましたが、未だに吸いたいなあと感じることがあります。例えばお腹いっぱいの時、麻雀でリーチが入った時など。

 一方でシーシャはそんな風に感じたことはありません。外国を長いこと放浪していると、当然シーシャに出会えない時期が長期間続いたりします。1年以上シーシャを吸わない時期もありましたが、全く問題なかったです。

 あくまで個人的な感覚ですが、僕の場合はそんな感じでした。

 

シーシャの誤解

普通のタバコよりも煙がきつい

 普通のタバコよりもハードルが低いのがシーシャです。

 直接タバコの葉を燃やしているわけではなく、煙が口元に届くまでの行程も長いため、普通の紙巻きタバコよりも優しい煙です。作り手に頼めばさらにむせにくい煙にしてくれるはずです。

 

シーシャの煙は水蒸気

 水蒸気ではなく煙です。電子タバコのベイプのようなイメージをしている人がいますが、別物です。

 

ボトルにお酒を入れると酔っぱらう ※修正あり

 酔っ払いません。とんでもなく強い酒を入れたら酔っぱらうのかもしれませんが、基本的にはありえないと思っていて間違いありません。

 しかし、シーシャを吸っていてお酒が回りやすくなると言う人は割といます。

 

 ※修正 僕は経験がありませんでしたが、お酒が入っていて酔っぱらうことはあるそうです。量には十分注意して店員さんのアドバイスを聞きましょう。

 ツイッターで情報提供して下さった【ふらっと・郡山のシーシャカフェ】さん、ありがとうございます!

  

シーシャでキマる

 キマりません。ニコチンを普段から摂取していない人だと、いわゆる「ヤニクラ」を起こす可能性はあります。

 頭痛と身体が重くなるという人は軽い酸欠、一酸化炭素中毒になっています。解決方法は寝ることです。美味しくてもゴリゴリ吸わずに、深呼吸を挟みながらゆっくり吸いましょう。

 

麻薬の使用にも使われる

 使われません。姿形こそ怪し気ですが、シーシャはドラッグの世界とは完全に切り離された存在です。詳しい説明は避けますが、構造的に麻薬全般の使用に向いていません。

 

未成年でも吸える

 吸えません。ニコチンフリーのシーシャフレーバーもありますが、それも未成年は吸うことができません。

 今はどこも年齢確認がきびしいですし、お店に入れるかどうかもチャレンジもしないでください。二十歳になってから楽しく吸いましょう。

 

 

最後に

 僕が初めてシーシャを吸ったのはハンガリーのブダペストでした。

 廃墟バーの怪し気な空間で煙をふかす人たちを見て、何だかヤバいものなんじゃないかとドキドキしたのを今でも覚えています。

 帰国した際に友達を誘ってシーシャ屋を探しましたが、今と違って当時の日本はまだまだお店が少なく珍しいものでした。

 「旅の資金も心許ないし、せっかくだから見つけ出したシーシャ屋で少しの間バイトでもしてみるか」そう思い立ち、結局1年弱そのお店で毎日シーシャを作りました。それがきっかけで旅の間もシーシャ屋を探しては吸い歩き、色々な国でシーシャを吸うことが旅の目的の一つになりました。

 そんな風に海外で吸ってきたシーシャのことも少しですがまとめているのでコチラをどうぞ。 

 最後まで読んで頂きありがとうございます!

 

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