【韓国のクラブ】ソウルで大敗北した話

韓国編

 韓国のクラブはとっても盛り上がっています。

 韓国には日本よりもクラブ好きな人たちが多いように感じます。日本に旅行にやってきた外国人たちが、日本のクラブへ行ってみてガッカリしたという話はよく聞きます。ちなみに韓国人の女の子に日本のクラブで一番ガッカリした事を尋ねてみると、盛り上がっていないことを除くと「スーツの人がいること」と言っていました。

 日本の感覚では別にそこまでおかしいと感じませんが、「羽を伸ばしに来ているのに仕事のことを連想させるスーツはありえない!」と言っていました。国境を跨げば隣国と言えども色々な文化の違いがありますね。

 とにかく、盛大な賑わいを見せる韓国のクラブですが、僕は色々と大敗北した経験があるのでそのことをつらつらと書き連ねていこうと思います。

 

 韓国にはたまに訪れて料理を堪能したり友達と遊んだりしているのですが、クラブには行ったことがありませんでした。その時遊んでいた友達が、以前から日本のクラブをこき下ろす連中たちだったので、そこまで言うなら韓国のクラブを見せてもらおうじゃないかということになりました。

 正直なところ、日本のクラブですら学生の頃に行ったきりであまり詳しくありません。海外では機会があったら覗いてみるくらいはしていましたが、ガツガツナンパしようとか踊り狂おうとかいう目的はなく、隅っこでクラブの雰囲気をつまみにお酒を一杯飲んで帰路につくという感じでした。

 余談ですが、カンボジアやベトナムのクラブでは小学生やもしかしたらもっと幼い子供らが走り回っていて衝撃を受けました。

 

 金曜日の夜、友達からナンパのレクチャーを受けながらクラブへと向かいます。

 色々と聞いた後で、結局韓国語が話せなきゃ話にならんよというちゃぶ台返しを食らい、かなりやる気を削がれましたが、コレも観光と自分に言い聞かせて列に並びました。

 そう、列に並ぶのです。韓国のクラブは大人気すぎて、たまに入場制限をしていたり、普通に混みすぎて列ができていたりします。特にピークタイムには人気のクラブの前は人々でごった返しています。

 「土曜日よりも金曜日が熱いんだ!」

 列に並びながら友達は語ります。金曜日は仕事終わりのお姉さんたちがやって来るのでガキンチョたちは少ないんだということです。

 僕は自分たちも含めてその場にはガキンチョしかいないようにも思ましたが、何も言いませんでした。ちなみにこちらのメンツですが、男が僕をあわせて3人と女の子2人です。男2人はナンパする気まんまんで、女の子2人は”踊りに来た”ということです。

 中で少し飲んでから別行動にしようか話しており、僕は外国のクラブで一人で弾けられるほどファンキーなソウルを持っていないので少し見て回ったら撤退しようと思っていました。

 中々進まない列に段々とうんざりし始めた僕らでしたが、後ろに並んでいた集団と女の子たちが仲良くなりだしたのです。僕は韓国語はサッパリなのでどんな会話をしていたのかは分かりませんでしたが、なんと2人はクラブは諦めてその集団と一緒に飲みに行くと言うのです。オイオイ”踊りに来た”んじゃなかったのかと言いかけましたがのみ込みました。

 一緒に来るかとも誘われましたが、僕ら男3人は断りました。なんとなくプライドを傷つけられた気がしたのです。しかしまあクラブで楽しめばいいやと引き続き列に並んでいました。

 突然道が人でごった返し始めました。ずっとごった返してはいましたが、さらにギュウギュウに人が溢れ出したのです。様子を見て戻ってきた友達が言うにはクラブに何かトラブルがあって中にいる人たちが全員出てきたのだとか。つまり、本日はそのクラブにはもう入れないということなのです。

 僕らは完全に萎え切って、他のクラブを探すこともなくサムギョプサルを食べることにしました。彼らが言うには、レストランでのナンパもクラブと同じくらい熱いのだそうです。仕事終わりのお姉さんたちが金曜日はサムギョプサルを食べるんだということで、コイツOL大好きなんだなと思いました。

 クラブに入ることができず、一緒にいた女の子たちは他の集団に連れ去られ、男だけで肉の塊をハサミで切っていると、何だかなあという敗北感がありました。

 皆同じ思いだったのか、友達は隣のテーブルにちょっかいをかけたりしていましたがそれも軽くあしらわれ、惨めこの上ないサムギョプサル会になりました。

 街をやレストランにいる日本人を見つけるたびに、声をかけろとプレッシャーを受けるので、全員中国人だよと誤魔化していました。大体、韓国にいる日本人なんだから韓国人のお前らがナンパした方が良いんじゃないかと言うと、確かにということになり突撃していました。

 日本人にない積極さとバイタリティだなあと感心していましたが、韓国人全般がそうなのではなく、その友達が少し変わっているだけという風に思い直しました。

 

最後に

 その日は全て上手くいかなくて大敗北だったというのがオチなのですが、いまだに韓国のクラブには行ったことがないのでいつかリベンジしたいです。

 

 他にも韓国に関する記事をまとめているのでコチラの一覧をどうぞ。

 

 最後まで読んで頂きありがとうございました!

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