これからモロッコを旅行してみようという人に、モロッコの魅力をできるだけ分かりやすく説明することを目的にした記事になっています。
モロッコの治安、観光地、食べ物、物価や人々の暮らしに焦点を当て、実際に訪れて感じたことやアドバイスをご紹介します。
初めての異国における「旅行の予習」として目を通して頂ければ幸いです。
モロッコという国(物価と暮らし)
今回は旅行における衣食住という視点で比較してみました。衣食住の比較の後には、モロッコに関するデータをいくつか集めてきたので紹介しています。
衣
モロッコは衣服を激安で手にいれることもできますが、お土産屋さんでは意外と値段のするものも少なくありません。
地元の人が行くようなマーケットなら全身揃えて2,000くらいあれば足りる印象ですが、お土産屋さんにあるようなものだと全身で10,000円くらいはかかるかもしれません。値段交渉次第というところもありますが、エリアによっても前後するので一概に「全部が激安!」とは言えないという感じです。
食
道端に並ぶ屋台やローカルレストランでは一食数百円で楽しむことができますが、こちらも割と場所によってピンキリです。
例えばモロッコ(シャウエン)では以下の写真のもの(飲み物とタジン)が60ディラハム(670円 ※2020.03.06)で楽しめます。
住
モロッコは基本的にホテルも安いです。
普通のホテルも安い上に、ゲストハウスやホステルといった安宿もかなり充実しています。
ホテル比較サイトのブッキングドットコムで調べてみたところ、マラケシュで1番安い部屋は1泊287円でした(※2020.03.05)。
下にスクリーンショットとブッキングドットコムの公式サイトを貼っておきます。
海外ホテル検索、Booking.com
マラケシュはかなり安いのですが、最大都市のカサブランカでは最安値でも1,000円以上しました↓↓。エリアによって価格は割とまちまちです。
海外ホテル検索、Booking.comビックマックの価格
世界中にあるマクドナルド。その代表的なハンバーガーの「ビックマック」の価格はその国の物価を知るための一つの指標として使われることがあります。
モロッコのビックマックは37ディラハムです。日本円で約415円(2020.03.05)です。
マクドナルドモロッコ公式
日本のビックマックが390円なので、モロッコのハンバーガー市場は少しお高めなのかもしれません。
その他のデータ
人口:3,500万人【2017年次】
失業率:10.2%【2019年12月、四半期】
観光収入:6億8600万USD(約737億円 ※2020.03.05)【2020年1月次】
入国者数:57万人【2019年12月次】
CEIC
モロッコの治安
モロッコの治安は世界で第90位です。
これは「The Institute for Economics & Peace」という機関の「Global Peace Index Rankings 2019(世界平和度指数ランキング)」が発表した順位です。
ちなみに日本の順位は第9位です。モロッコは日本よりもランキングが81つも離れており、治安に関してはそのくらいの差があるという事を頭に入れておきましょう。
実際の犯罪被害
深夜,ひと気のない通りを歩いていたところ,突然後ろからバットのような物で殴られた上,首を絞められ気絶し,気がつくと所持していた貴重品をすべて奪われている。
外務省
モロッコ人に「ほかの宿泊客が君の荷物に麻薬を入れようとしている」と忠告されたほか,宿泊先の従業員から電話で,「警察があなたを捜している」と言われたため,荷物を確認したところ,白い粉の入った袋が見つかり,モロッコ人から「それはコカインだ。持っていると大変なことになる。俺の知り合いに警察官がいるから,彼に頼んで穏便に処理してもらおう」と持ちかけられ,その費用として数十万円を支払わされる。
外務省
モロッコでは,モロッコ人男性による女性観光客を狙った「つきまとい行為」が頻繁に行われています。特に観光地や公共交通機関等において邦人女性旅行者に対するつきまといの被害報告がたびたび寄せられており,しつこくつきまとうだけでなく,身体を触られる,暴力を振るわれる等にまで発展するケースもあります。
一般的な手口としては,初めは「友達になろう」「君はきれいだ」「私は日本が好きだ」などと声を掛け,相手の反応を見て,黙っていると徐々に行為がエスカレートしていくケースが多く見られます。
外務省
防犯対策
・貴重品はポケットに入れない
・夜間は不必要に出歩かない→出歩いても常に警戒心を持つ
・初めて出会った人を安易に信用しない
・安易にスマートフォンや財布を机の上などに置かない
・財布を別に用意して、最悪盗られても良いものを普段使いする
・財布、金銭に干渉してくる輩には警戒度をMAXにする→日本円見せて、カード見せて、換金してなどはみんな詐欺
・女性一人でのタクシー利用はなるべく避ける。特に夜間は危険。
・男性の場合でも例えば、深夜に一人で郊外へ行くような場合には、タクシーの利用は避ける。どうしても深夜に乗る必要がある場合には、最寄りの警察派出所に赴き、タクシーを呼んでもらう。
・「つきまとい行為」を受けた時ははっきり断る、大声を出して周囲の注意を引くなど、早めに態度を明示すること。
あまり考えたくはないですが、被害に遭遇するかもしれないと考慮に入れて保険をかけておくことも重要です。短期間の旅行であればわざわざ海外保険なんかには入る必要はありませんが、せめて海外保険が自動でついてくるクレジットカードを一枚持っておきましょう。
オススメのカードを一枚ご紹介しておきます。
エポスカードの公式サイトです。年会費無料なのに海外旅行保険が自動付帯してくるので作っておいて損はないのかなと思います。
外国での盗難対策についても詳しくまとめているので↓↓をどうぞ。
主な観光地
自然と緑と砂漠
シャウエン
エルラシディアミデルト-メルズーガ
タルーダント
アジラル
イフレン
ワルザザートザゴラティンギル
海辺
ウジダ・サイディア
ダクラ
サフィ
アルホセイマ
アガディール・タガズー
ビーチと文化
カサブランカ
エルジャディダマザガン
エッサウィラ・モガドール
タンジェ–テトゥアン
文化
マラケシュ
フェズ-メクネス
ラバト
参考:モロッコ政府観光局
上記に挙げた場所にはそれぞれにたくさんの観光スポットがありますが、これだけでも観光地のほんの一部にすぎません。
モロッコを旅行する際には目的別に行き先を決めるのが良いと思います。
モロッコの食べ物
モロッコは美食大国です。
モロッコ料理はスパイス(コリアンダー、サフラン、クミンは)を使った料理が多く、中にはクセの強いものもありますが日本人の口に合う食べ物が多いように感じました。
僕の出会った料理をいくつか紹介します。
・クスクス(お米のように小さなパスタ料理) ・ケフタ(モロッコ風ハンバーグ)
・ザラック(ナスのトマト煮) ・バコラ(オリーブのスパイス炒め)
・バスティラ(モロッコ風パイ。お肉や野菜が入っている) ・タン(モロッコ風鍋)
・ハリラ(トマトとレンズ豆のスープ) ・ビサラ(レンズ豆のスープ)
・メルゲス(ラムのソーセージ)
・タンジア(モロッコ風鍋。タジンよりも長い時間をかけて煮込んでいるものが多い)
・ケネッファ(揚げアーモンドを使った焼き菓子) ・ロズビルハリブ(ライスプリン)
・ムハラビヤ(モロッコ風プリン) ・クターイフ(アーモンドを使った煮込み菓子)
・アボカドシェイク ・ミンティティー
実際に訪れてみて
モロッコは広大なサハラ砂漠と迷宮都市が冒険心をくすぐる異国情緒あふれるムスリム国家です。
モロッコを旅行するに当たってのアドバイスと感想を以下に箇条書きしたのでご参考までに。
・迷宮へ迷い込む際には道を把握しようとせず、自ら迷子になりに行く気持ちで行くと良い。マップアプリに道がなくても方向さへ分かれば帰ってこられるので焦らずに。
・モロッコ人たちは商魂たくましいので勝てると思わないこと。
・それでも言いなりの金額ではなくて値段交渉にはチャレンジしないとボッタクられる。
・世界三大うざい国と称されるがインドほどではない。
・しつこい奴も多いが、そんな時は足を止めて話してみるのも良い。観光客に雑に扱われ慣れているがゆえに、逆にフレンドリーに世間話でもすると友達になれたりもする。
・足を止めるのには意味があって、話しながらついてくる奴の中には頼んでもないのにガイド料を請求してくる輩がいる。足を止めてしまえばガイドできない。
・砂漠は15秒に一回水を飲みたくなるというのはあながち大袈裟ではない。
・砂漠の寒暖差を舐めてはいけない。
・女性は過度な露出を避けて左薬指にリングをはめておくと良いらしい。
・男性は無闇にムスリムの女性に話しかけないことが無難。
・ニーハオ攻撃には耐え忍ぶしかない。
・ラマダン(断食)の時期は日本の正月のような雰囲気になって飯屋が閉まっているので気をつけて。
・青の街シャウエンはインスタ映えの華やかな街と思われがちだが、負の側面も存在するので知っておいた方がいい
シャウエンの闇についてもまとめているので↓↓をどうぞ。
最後まで読んで頂きありがとうございました!