モロッコでは旅人よりも現地のモロッコ人と仲良くなることの方が多かったです。
理由はラマダンというオフシーズンだったためか、観光客自体があまりいなかったのです。日本人には1人も会わなかったですし、閑散としたお正月のような雰囲気が国全体を包んでいたように思います。それはそれで僕の性に合っていたのでゆっくり楽しめましたが、旅行する上でシーズンというのはかなり重要なポイントだと再認識しました。
今回はそんなモロッコで仲良くしてくれた人たちを3人紹介しようと思います。
宿のスタッフ
マラケシュの宿のスタッフと仲良くなりました。
訪れた時期がオフシーズンだったためか、宿泊客はほとんどおらずほぼ貸し切り状態の宿に泊まっていました。宿のスタッフたちも暇そうで、僕が共有スペース(リビング)でゴロゴロしているとよく声をかけてくれたのでした。
突然に進撃の巨人を流してくれたり、日本文化に興味を持ってくれたりと優しい奴でした。僕もムスリムについて色々なことを聞くことができて、中々有意義な異文化交流になりました。
ラマダン中でもしんどかったら水を飲んでも良いとか、ヒゲを剃らないという教えは衛生環境のよくなかった昔は剃刀やナイフによる破傷風を防ぐ術が少なかったからとか、他にも色々と興味深いことを教えてもらいました。
イスラム教の教えが中々実践的というか、時代の理にかなっていることに感心した覚えがあります。
モロッコのマラケシュで宿に僕しかいない時、いきなり進撃の巨人のオープニングソングを流してくれた宿のスタッフ。モロッコでも進撃の巨人は有名だと言っていた。
— すぴ@旅とシーシャの人 (@tabishisha) May 20, 2020
世界を放浪すると思うのが日本文化は本当に色々なところに進撃している。旅人も多いし、僕らは小さいけど正に進撃の巨人なのである。 pic.twitter.com/UJNP6SDhII
ドラッグディーラー
シャウエンという町にいた時のことです。
シャウエンは青い町ということで名が知られており、多くの観光客がその真っ青に染まった美しい町並みを見ようとやって来ます。
しかし、そんな美しい景色とは裏腹に、シャウエンはマリファナの町でもあります。詳しくは↓↓の記事で取り上げているので、ここでは詳しい説明は省きます。
とにかく、そんな裏の顔を持つシャウエン には、当然の如く観光客たちを狙った少なからぬドラッグディーラーたちがいるのです。町を歩き回っていれば、遅かれ早かれ誰しも声をかけられるのではないかと思います。
タクシーやレストランの客引きなんかよりも、よっぽど相手にしたくないタイプの人たちかと思います。声をかけられた多くの人たちが無視をしたり、邪険に追い払おうとしていました。
僕はしつこい客引きに出会ったら邪険にしないことが多く、それは僕が暇でたっぷりとした時間を持て余しているからです。断ってもついてくるような輩を邪険にせずに、にこやかに話を続けていると、次第に仲良くなったりもします。
彼は初めのうちはマリファナやらハシシやらを売りつけようとしてきましたが、僕がいつまでもその場に立ち止まってウダツの上がらない様子を見て諦めていました。
立ち止まっているのに交渉もしないし、追い払おうともしないし、ただにこやかに雑談をしてくる奴はお前が初めてだと言われて仲良くなりました。
僕は彼から町で1番美味しいパン屋さんやレストラン、秘密の抜け道みたいなところにも案内してもらいました。ついには1度だけ自宅にまで案内してもらい、これが薬の売人の家かーと彼のいない隙に部屋の写真を撮っていました。
女子大学生
マラケシュのバス停で声をかけたのがきっかけで知り合いました。
何番のバスに乗れば宿に帰れるのか尋ね、行き先が一緒だったので道中べらべらとお喋りしていました。
日本人と話したの初めてだから友達呼んでもいいかと聞かれ、暇だったので二つ返事でOKし、次の日カフェでも行こうかという風になりました。
ちなみに、僕がモロッコにいた時はラマダン中で、ほとんどのお店が昼間の営業をしていませんでした。ラマダンとはイスラム教徒たちが断食する月のことで、1ヶ月間昼間の間は水すらも口にしないようにするのです。
夜になると一斉にお店が開き出しますが、昼間はマクドナルドなどの外食チェーンしか開いていないのです。
結局マクドナルド(KFCだったかも)に集合したのですが、友達1人かと思いきや彼女は3人も連れてきたので5人でワイワイすることになりました。
驚いたのが、席に座りながらも誰も食事を注文せずにいることです。みんなが食事を我慢している中で、自分だけがムシャムシャ食べるわけにもいかないので、僕はジュースだけ頼んで席につきました。遠慮せずに食べて良いよと勧められましたがなんとなく気が引けたので、日が落ちた時にみんなで食べようと提案しました。
お店の中で食事しているのは小さな子供たちと観光客たちだけで、子供を連れてきたお父さんお母さんたちは何も食べず飲まずで席に座っていました。
ちなみに僕がバス停で声をかけた子以外はみんな英語があんまりだったので、ほとんど意思疎通が取れませんでした。僕的には彼女と2人のデートになるのかなと期待していた気持ちもあったのですが、まあやむなしです。人生なんてそんなもんです。
最後に
モロッコの記事を他にもまとめているのでコチラの一覧をどうぞ。
最後まで読んで頂きありがとうございました!